■学生が実際に就職するのは中小企業だ!!

大企業で働く人と、中小企業で働く人の割合を比べてみよう。
従業員数の割合で見ると、大企業は約34%、中小企業は約66%となっている。
中小企業で働く人は、大企業で働く人の約2倍いる計算になる。

もし、大企業と中小企業の新卒採用人数が比例するのであれば、新卒学生のうち3分の1だけが大企業に就職し、残りの3分の2は中小企業に就職していることになる。

ここで就活生に一つ言える事は、6月の大手解禁で3分の1が大手企業に合格し3分の2は中小企業の内定先へ承諾、もしくは企業探しを始めることになるのだ。
すでに解禁前から秘密の囲い込みをしている企業も多いのは事実だが、6月大手解禁以降は「売り手市場」から「買い手市場」に変わる。

なぜなら拝読している君たち就活生は嫌でも中小企業から内定を貰う為に必死になり、企業側は強気になれるからだ。ナビが解禁した3月~5月は大手が控えている為、中小企業は学生に強気になれない。
企業が強気になれるというのは、選別してくるという意味ではなく強気で内定出しできることだ。6月以降は大手解禁によって、大量の内定辞退が発生することを中小企業は理解している。

大手企業の採用活動が終わった後というのは、中小企業の採用意欲が1番高まる時期であることは間違いない。
しかし、中小企業は興味が無いだけで実態は20代で働く環境としては最高なのだ。では中小企業の魅力について続いて話していこう。

■中小企業の強みとは

中小企業と大企業の違いは、会社の規模だ。
一般的に、事業などを行うにはスケール・メリットが得られる為、会社規模は大きいほうが良いと考えられがちである。

実際は学生の皆さんは大きな仕事よりも楽しい仕事がしたいと考えているだろう。
もちろん「大きさ」が「楽しさ」につながることがあるのだが、どちらかといえば「楽しい仕事」を生み出すのは、一緒に働いている「ヒト」ではないだろうか。

ここで中小企業と大企業のメリットを比べてみよう。

大企業のメリットは、組織がしっかりできあがっていて、制度が充実していることだ。
入社した際も手取り足取り仕事を教えてくれる環境があり、レールに乗っていればある程度の収入は得られる。

しかし、規模が大きいことや制度がしっかり整っていることは、そのまま大企業のデメリットに繋がるのではないか。

たとえば、新人が会社のやり方に異を唱えることはできないし、社内の体制を変えるには多数の合意が必要である。
しかしながら、中小企業の場合は、人数が少なくて与えられた裁量権が一人ひとり大きい為に、やる気次第では20代で成果を上げることもできるし、場合によっては組織変革することもできる。

加えて言えば大企業では20代で1000万円稼げる会社はほぼない。
中小企業であれば、直接的に社長・役員に直談判することも容易だが、大企業であれば社長が新卒者の名前を知っていることすら稀なのだ。
大企業において経営陣は雲の上の存在のようになってしまっているのである。

■将来の安定は自らの手で作れ

仕事が細分化されているのも大企業では当たり前だが、中小企業は一人がワンストップで業務を行う必要性があり社員の成長や出世が早くなるのは当然だ。

中小企業の仕事は小さいかもしれないが、プロジェクト内での自分の裁量権は大きく、面白い仕事ができる。
大企業では大きな仕事に携わることはできても、規模が大きい為に自分の役割は小さくなり歯車的な働きを期待されるようになるのも事実なのだ。

どんなに優秀な学生でも、第一に安定を考えるヒトは、中小企業には向かないだろう。
逆に、20代で将来の安定を自らで作りたいと考える学生であれば中小企業で働くことを私は勧める。

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