■留学生に合う企業と合わない企業とは?

早速だが、留学生の皆さんにとって「日本企業」にどのようなイメージをお持ちだろうか?

「福利厚生がしっかりとしている」
「大企業は働きやすそう」
「従業員に優しい」
「グローバル展開に積極的だからチャンスが多そう」

「年功序列で実力が身に付かない」
「上司との人間関係が大変そう」
「日本人独特の阿吽の呼吸で意思決定をしてそう」
「外国人と一緒に働ける素養を持った人が少なさそう」

それぞれ良いイメージと悪いイメージを両方とも列挙してみたが、大体はこの中に当てはまるだろう。ここに書いたイメージを持った企業でみなさんが働くイメージを掴めただろうか?楽しそうに仕事をしているだろうか?それならその企業は留学生の皆さんにとって「合う企業」である。
なぜかというと、恐らく日本企業の大半が上記のイメージ通りの企業だからだ。

つまり「自分に合う企業」とは、その企業の持っている独特な環境の下で、自分が活躍出来そうかどうか、将来その企業で働いた経験が何かしら役に立つかどうか、ということである。

■合う企業、合わない企業は自分で見極めて

つまり合う企業、合わない企業とは一人ひとり違うのだ。
「留学生には○○という企業が合っている」ということはあり得ないのだ。

ただ傾向としては、アメリカやヨーロッパ系の外資企業や日本のIT系企業は留学生に人気があると思う。
あくまで私個人の感覚であるが、恐らくその理由は外資系企業やIT企業のほうが、「風通しが良い」「実力主義」という傾向を持った企業が多いからだと思う。

そういう意味ではベンチャー企業も留学生に人気があって良いはずであるが、正直私はこれまで日本のベンチャー企業に就職した留学生に会ったことがない。恐らく苦労して日本に留学して来たのだから「福利厚生が良くてネームバリューのある大手企業に入りたい」という思いや、祖国のご両親の期待などもあるのだろう。そもそもどのようなベンチャー企業があるのかを知らないということもあるだろう。

「ベンチャー企業が留学生の皆さんにとって合っている」と言う訳ではない。
しかし選択肢の幅を広げるために、または自分の企業を見る目を養うためにも、是非とも規模や名前だけにこだわらずに、様々な企業を見て回って欲しい。

それを経ることで、よりみなさんにとって「合う企業」を見つけられることが出来るだろう。

ここまで読んできていかがだっただろうか?
これで全3回の連載も終わりである。少しでも留学生の皆さんにとって参考になれば幸いだ。
この他の記事でも就活の裏情報やテクニック等もご紹介している。ぜひそれらも読んで頂き、日本での就職活動を無事に成功して欲しい。

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