【MR=Medical Representative】

MRとはMedical Representativeの頭文字をとった略語です。直訳すると【医療の代理人】という事になりますが、医療の世界では医薬情報担当者といった呼ばれ方が一般的です。MRは製薬会社に勤務する職種で、仕事の内容は主に、病院に勤務している医師や薬剤師に自社で開発している薬の情報を伝える事です。
 
ここで誤解しないように注意しておきたい点はMRの目的は自社の製品の内容を説明する事であり、薬を売る事、営業活動を行う事では無いという点です。つまり一般的な営業職とは少し異なる職種といえます。自社で開発した薬の品質や安全性、有効成分などの情報を医療従事者に伝える事が第一の目的となるので製薬に関する専門知識が必須となる職種といえます。製薬会社はMRの働きによって医療の前線で働いている人達に自社で開発した薬の情報が正しく伝わる事により選んでもらう事で結果的に業績に繋げていくといった事がMRの主な仕事です。
 
画像引用:http://www.watertech.sh.cn/Jp/case.asp?sid=133

【MRの仕事に就くのに必要な専門知識】

MRの仕事に就く場合にはまずは実務を行う上で必須となるのは薬知識と医療業界に関する知識です。そうなると大学では薬学部、少なくとも理系出身でないと難しそうに思われがちですがそれは大きな誤解といえます。
実際に日本でMRに従事している人達の半数は文系出身というデータがあるそうです。もちろんMRの仕事を行うには薬学系の知識を身につける事は必須ですが大半の製薬会社はMRの募集に関して理系出身に絞り込んでいるわけでは無いという事です。

画像引用:https://www.mre.or.jp/individual/mr_examination1.html

【MRの仕事に就くのに必要な専門知識】

MRの仕事に付こうと考えたら是非とパスしておきたいのが【MR認定試験】です。
この試験はMRになるために絶対必要な資格というわけではありませんがこの試験にパスした実績があればMRの就活には断然有利になります。
MR認定試験とはMRに必要な知識を身につけているかを客観的に評価するための試験であり毎年試験は東京と大阪で12月に行われます。
これは飲食業界における【調理師免許】と同じような位置づけという認識が適切でしょう。特に文系出身でMRの仕事に就こうと考えている人にとってはこのMR認定試験をパスする事が必要条件と考えるのが現実的です。毎年の合格率はおよそ80%との事です。

MRが主に扱うのは医療用医薬品

医療用医薬品とは医師の処方箋が必要な薬の事を指します。つまり薬局に市販されている薬は医療用医薬品には当てはまりません。市販されている薬は【一般用医薬品】と呼び区別しています。大手の製薬会社であれば医療用医薬品も一般用医薬品もどちらも取り扱っているものですがこの二つは別モノとして扱われます。MRが取り扱うのは医療用医薬品に限られますので一般用医薬品はMRの専門外です。
 
MRの扱う医療用医薬品の市場は一般用医薬品のおよそ10倍といわれています。意外に思うかもしれないですがテレビのCMや各種広告で多く目にする一般用医薬品は製薬会社にとってはあまり大きな売り上げには成り得ていないのです。その事からも製薬会社にとってMRがいかに重要なポストであるかがお分かりいただけると思います。
 
画像引用:http://www.kk-marutake.co.jp/contents/business/

MRが主に扱うのは医療用医薬品

【まとめ】

前項目でも解説した通りMRになるための資格は特に存在しません。ほとんどの製薬会社はMRの募集には文系理系問わず迎え入れる姿勢を見せています。
新しい薬は日々開発されているのでMRに就いた後も勉強の日々になると思われます。そのため適性となるのは医療や薬について生涯学習する事が苦にならない、といった点が挙げられるでしょう。
もしMRの仕事に興味があり、上記の適性が自身に叶っていると感じるならチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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