企業選びのキホン

就職活動においては、会社の表面的な情報を集めることに終止してしまう学生も多いのですが、やはりそのような学生ほど、あまりいい結果を残していないものです。
大切なのは、どれだけ会社のことを知っているかではありません。
自分が、「どういう人生を送りたいか」「なにをやりたいのか」です。
それを充分に考慮したうえで企業選びをすれば、就職活動を成功に導くだけでなく、働き始めてから、「こんなはずではなかった」と後悔することも防げます。
では、具体的にどのようなポイントを押さえて企業選びをすればいいのでしょうか。それには、自分の「興味」「能力」「価値観」をしっかりと確認することで自分自身を知り、会社の「中身」が自分に合っているかどうかを見定めることが欠かせません。
では、3つのポイントを、それぞれ詳しく見ていきましょう。

企業選びのキホン

興味が(持てる・持てない)ジャンルを説明できるようにする

興味というのは、自分がやっていて「楽しい」「充実している」と感じる仕事です。
本が好きな人なら出版社、甘いものが好きな方ならお菓子メーカー、旅行好きな方なら旅行代理店、スポーツが好きならインストラクターやスポーツ用品メーカー……といったように、自分の好きなジャンルを仕事と結びつけることを考えてみましょう。
誰にでも、なにか1つは好きなことがあるはずです。
その「好き」を活かせる企業に就職すれば、仕事のなかでつらいことがあっても、乗り越えるパワーとなるのです。
ただし、注意しなければならない点としては、「好き」を仕事にした結果、「嫌い」に変わってしまう人も中にはいらっしゃいますので、しっかりと自分と向き合いましょう。

興味が(持てる・持てない)ジャンルを説明できるようにする

自分の「能力」を活かす

自分が持っている強みや、得意なことを活かせる仕事を選ぶことも大切です。
たとえば、留学経験があったり、TOEICでハイスコアを持っていたりするのであれば、仕事で英語を必要とする商社などを選択肢の1つとして考えてもいいと思います。
また、有資格者でなくても、優しい気質の方なら介護系、アクティブな性格の人は営業系に向いているという考え方もできます。計算が得意で数字が好きならば、会計や経理の仕事に向いているかもしれません。
このように、さまざまな角度から自分分析を行い、その能力を活かせる企業を選ぶことも、大きなポイントといえます。

自分の「能力」を活かす

自分の「価値観」に合った企業を選ぶ

価値観というのは、「社員を大切にする企業」「尊敬できる上司のいる企業」など、企業に求めるこだわりだけではありません。「海外で働きたい」「ゆくゆくは独立したい」「人の役に立ちたい」といった希望も含みます。
たとえば、海外拠点で働きたいのであれば、グローバルな展開をしている企業でなければ自分の希望をかなえることができません。また、将来的には自分で起業することを視野に入れているのであれば、それにつながるノウハウを有した企業を選ぶ必要があるでしょう。
人を元気にしたいという想いが強いのであれば、健康や美容に関わる企業も選択肢の1つといえます。
いくら安定した大企業であっても、自分の価値観とずれていると、結局は自分が苦しくなってくるだけです。そうならないためにも、長い目で見て、自分の価値観に合う企業を選びたいものですね。

自分の「価値観」に合った企業を選ぶ

「興味」「能力」「価値観」を見つけるには?

中には、「自分でも、なにをしたいのかよくわからない……」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。これは当然のように思います。今まで自分が「働く」ということを意識して生活していた人は少ないからです。そのようなときは、積極的に内定者訪問やOB訪問してみるといいでしょう。
そして、その際には、「この会社でなにを成し遂げたいと思ったのか」「なにをきっかけに、その会社を選んだのか」といった質問をしてみることをおすすめします。
さまざまな先輩の話を聞くことで、いままで知らなかった自分を発見するヒントが見つかるかもしれません。
また、インターンシップを活用するのも◎。実際に「社会人の一員」として働いてみることで、多くの発見があります。自分が仕事に求めていることはなにか、そのような大事なことにも気づくチャンスがあることでしょう。

まとめ

企業選びの軸は、実際に「これ!」という会社を受ける際、面接などで「会社志望動機」として、人事担当者に伝えることになります。
「その会社を志望するきっかけ」
「入社後、会社のために自分には何ができるか」
「なにを成し遂げたいのか」
この3つが面接でスラスラいえるようになれば、企業にも、自分の人間性が伝わりやすくなるはずです。自ずと、内定にもつながることでしょう。

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