選択したら後戻りできない
○○に染まるって話でいうと、何でもそうですが、どんな道であれ、その道に進んでいたら、その先には適性が見出せたかもしれません。僕は柔道で高校を選ばず、大学進学のため、高校は理数科に入学して、理系の方向を目指しました。大学は農学部に合格したので、その方向に適性があったのかもしれないけど、ひょっとして、文系のほうに進んでいたら、違う自分がいたかもしれません。もちろん柔道で進学していたら、違う自分がいたでしょう。仕事選びもそうですね。転職もそう。
このように、その瞬間・瞬間で、選択する事項は無限にあるんだけど、一度何かを選択してしまったら、時間は後戻りできないので、もう後には戻れません。ゲームのようにリセットしてもう一度、が出来ないということです。
『自分の適性』は他の選択肢にこそあったんだ、と考えていた
僕は弱虫だったので、きっと柔道の道に進んでいたら、普通の高校に行っておけばよかった・・・と後悔したと思います。しかし、実際に選んだ理数科も、最初は成績が芳しくなく、違う道選んでおけばよかった・・・って後悔したことも何度もあります。
大学にしても、違う大学に行っておけばよかったと後悔したこともあるし、社会人になったらなったで、理系の仕事を選んでおけばよかった・・・と後悔したことが、これまた何度もあります。僕はウジウジするタイプなので、こんなことは日常茶飯事。
このように、昔から、僕は何かを選択して先に進むたび、他に選べたであろう選択肢や、過去の自分と比べたりして、常に後悔していました。後悔しているのだから、『自分の適性』は他の選択肢にこそあったんだ、と考えていた、ということですね。
後悔が積みあがると適性に化ける
でも今現在、やっている仕事は楽しいし、やりがいもそれなりにある。将来こうしたい!という夢もある。だから、今の仕事に『自分の適性』はある!と言っても差し支えないと僕は認識しています。
これって、『自分の適性』は他にあるんだなあ・・・という『後悔』が積み重なって出来上がったものですよね。面白いですよね。適性がない、と後悔したものが積み重なって伸びて行くと、それが他ならぬ、『自分の適性』になっちゃうのだから。
『自分の適性』は、どういう道に進んでも絶対に見出せます。進んだ道の先に適性があるのだから。途中の道のりでは、他の道が横目に見えて後悔ばかりするけど、でもそれはそれで構いません。後悔の先にこそ、適性が眠っていますので。
『自分の適性』は、将来、過去を振り返ってみて初めて判るもの。だから、就職活動や転職活動の際には、自分の適性とは?なんて、難しいことはあまり考えず、幅広く受けまくったほうが、新たな発見もあるものです。
「やりたいこと」は「できること」の積み重ね
適性に絡めてついでに言うと、『自分のやりたいこと』も、就職活動では答えが出ないので、深く考えない方がいいです。若い時期の転職活動もしかり。やりたいことは働いてみないと判らないものです。今考えるべきは、やりたいことではなく、『自分にもできること』を積み上げることが大事だから。これも自分の適性と同じく、『自分にもできること』が積み重なって、『自分のやりたいこと』につながるからね。
就活や転職活動で、受ける会社を選ぶ基準は、僕の言葉で言うと、本音ベース、ぶっちゃけベースの「働く動機」 に合致するかどうか?だけ。これだけが唯一の選別基準です。だからこそ、働く動機を言葉に落とし込み、今の自分のありのままの素を言葉に落とし込み、面接では笑顔でハッタリをかますことが、将来、『自分の適性』に近づく方法であると僕は考えています。
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