会社概要

株式会社酉島製作所
創業:1919年(大正8年)8月1日
売上高:459億85百万円 (2014年3月現在)
従業員:1,472名(連結)(2014年3月末現在)
事業内容:ハイテクポンプ事業、プロジェクト事業、サービス事業、新エネルギー・環境事業(海外売上比率57%)

酉島製作所は1919年創業のポンプメーカーで、発電所や海水淡水化、上下水道などインフラとしてかかせないポンプ供給を行っている企業です。高効率ポンプが得意で発電用の
高校率ポンプで国内首位のメーカーですが、グローバル市場では海水淡水化ポンプで世界トップシェアを持つ企業です。下記に海水淡水化が必用とされている背景から解説します。

世界の水事情

地球に存在する水資源のうち実に98%は海水で、淡水は2%。
さらにその2%うち大部分は南極北極の氷となっており、
実際に利用できる水は0.01%以下と言われています。

水資源に恵まれている私達日本人には実感がありませんが
世界では7億人以上の人たちが水不足に陥っており、飲用には不適切な
不衛生水が原因で年間約200万人が命を落としています。
そうした地域では飲用だけでなく、食糧を作るための農業用水も不足しており
飢餓にもつながっています。

一例として、アラル海(世界第4位の湖(びわ湖の100倍)
では農・工業用水としての利用が活発化した結果2000年頃から水量が激減し
2014年に入った先日、ほぼ消滅してしまったというニュースが話題になりました。

中東地域では油よりも水のほうが値段が高いなんていうことも起こる状況で、
今後も数十年に渡り人口増加や生活水準の高度化に合わせ世界中の水使用量が増加していきます。そのため、水を求める紛争も各地で起こりだしています。

「酉島製作所」の役割と成長性

そんな中で海水から淡水を作り出し工農業用水・また飲料水を創りだすのが
酉島製作所です。中東を始めアジア、アフリカや豪州などに広く供給され海水淡水化世界シェアは4割をもつトップ企業、特に設備投資活発な中東では主要な海水プラントほぼすべてに同社のポンプが採用されている状況です。

海水淡水化プラントや発電所などでは、24時間365日、高圧・高温での稼働が要求されるなど高い耐久性や精度が要求されます。同社のポンプ内部の組立精度は100ミリ分の1単位で調整されるなど品質でシェアを獲得しています。
また同社はこれまで約50年に渡り海水淡水化ポンプを手がけており世界80ヵ国以上で50万台を超える納入実績があり、圧倒的な実績と技術を持ちます。
例えば、サウジアラビアではペルシャ湾側と、紅海側では塩分濃度等での条件が異なるため、海水の水質に応じた仕様変更などが必要となり、他メーカーでは太刀打ち出来ないという状況です。

海水淡水化市場は20年までに3倍程度になることが予測されていますが、
世界の人口は2050年までに90億人を突破すると言われています。
人口動態も含めて益々酉島製作所が必用とされる環境になってくると考えます。
このような隠れた成長企業を見つけ出し、将来の世界市場で活躍していきましょう。

新規会員登録はこちら
ページトップ