音楽業界と言っても働き方は様々

一言に音楽業界と言ってしまうと多くの人がレコード会社を想像するのではないだろうか。そして多くの人は音楽を聞くことは当たり前のように感じているかもしれない。しかし音楽が我々に届くまで、多くの手順を経て細かい規約や制限と闘いながら試練の道を歩んで来るのだ。そこでまず、音楽が我々に届く過程及び音楽がレコードレーベルに届くまでに必要な職を紹介しよう。まずアーティストが使用する楽器、また音楽愛好家向けに楽器を作る楽器メーカーがあり、それらを販売する楽器店がある。同様にマイク、スピーカー、スタジオ機材を作り、販売するところも必要である。そしてできた楽曲の映像やジャケット・デザイン等の施策を考えるソフトウェア、そして制作デザイン、またアーティストのマネジメントをする芸能事務所、これらがあってようやく音楽はレコードレーベルに届くのだ。この後レコードレーベルを介してやっと音楽を我々に届けるための施策がなされるわけだ。具体的にはメディアの広告枠をレコード・レーベルに売るための広告代理店、CDやDVDをはじめとした商品を売る小売業、音楽のダウンロードやストリーミングを可能にするためのデータ通信技術、ネット関連技術、音楽を簡単に再生するための音楽プレイヤーを製造するメーカー、商社、販売店。これらがなければ音楽は我々に届かないのだ。

近年の音楽市場

近年音楽を取り巻く環境は大きく変化している。昔はレコード板をくるくる回転させてそこに針を当てて再生するといったアナログだったものも、時代を経てヒカリを当てて再生できてしまうCDが誕生し、そうかと思えば実態は必要なく全てはクラウド管理の時代が訪れた。apple社のiTunesによって音楽はネット上でデータを購入・管理することが可能になったのは非常に大きな変革であっただろう。またその頃やはりCDの売上は世界的に縮小した。当然完全に切り替わることはないものの、CDにとって非常に厄介なライバルが出現したのは間違いないだろう。しかしそれか何年か経てば日本ではアイドル戦国時代たる状況下で特典付きCDが爆発的に売れる時代がやってきた。しかし今度は定額制音楽配信サービスが誕生し、全てはストリーミングとなる時代が幕を開けた。そういった意味で、音楽業界に属する企業はどこもかしこも日々この変化を予測しては対策を打ち、場合によっては手段を大きく変えて柔軟に対応を続けている。とにかく変化が激しい業界であるからこそ、常に勉強し常に考え、戦略戦術の改良を試みる必要があるわけだ。以上のことを踏まえた上で受け入れて、しっかり理解して、大好きな音楽に関われたら、きっと素敵な人生を歩めるだろう。

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