■内定を早くもらうメリット①:精神的に楽な状態で選考に挑める

早く内定をもらう事の最大のメリット「精神的に楽になる」ことだ。
就職活動を終えた先輩に聞いてみて欲しいのだが、就活は内定をもらうまでは本当に精神的にきつい。
そうしたプレッシャー下で、早い人は冬の12月頃のインターンシップから8月の選考開始まで過ごすのは本当に大変で、恐らく就活以外のことに支障が出てくる人もいるかもしれない。
しかしベンチャー企業でも無名な中小企業でも、とにかく1社内定を取ることでそのプレッシャーから開放される。大学受験と同じで滑り止め大学でも合格は嬉しいのだ。
そうした無駄なプレッシャーが無い状態で8月からの大手企業などの選考を受けた方が上手くいく可能性が上がるのが、1つ目のメリットである。

■内定を早くもらうメリット②:選考に慣れた状態で本命企業などに挑める

「精神的に楽になる」ことに加えて、更に内定までの「成功体験」もまた大きなメリットだ。どういうことかというと、8月から始まる大手企業の選考を受けるまでに一通りに、エントリーシート・グループディスカッション・面接を「通過した経験をする」ということだ。どうすれば「あなた的に上手くいくのか」というコツを抑えられることは、あなたにとってもメリットであるし、企業側としても無駄に緊張した人よりもある程度は場慣れした人の方が、本当の良さを正しく判断出来るのでメリットとなるのだ。

■内定を早くもらうメリット③:早く就活を終えられる

そして最後のメリットは早めに就活を終えられるということだ。もちろん「自分が納得した状態で」という前提付きではあるが、早く終えることで、次のステージ進める事が出来る。
私の考えとしては「なるべく少ない時間で良い就活として終えることが一番重要」だと考えている。なぜかというと「就活は人生の最大のイベントでありかなり大切ではあるが、無駄に就活をするよりは、就活で得た経験を活かして他のチャレンジなり経験をした方がより充実した人生を過ごせるから」である。
もちろん『納得した状態』で終えるまでは時間をかけて就活をするべきだ。そこは当然個人によるが、2016年度卒の人は大学4年生のほとんどを就活で過ごす事にもなるので、いかに無駄な時間を過ごさずに就活を終えて次のステージに進むことも大切である。

以上が内定を早くもらうメリットだ。基本的に私は「内定を早くもらった方が良い」と考えている。しかしそれによる弊害もあるのが現実だ。次に紹介するのはそうした「内定を早くもらうことのデメリット」である。これは私が運営する就活スクールで学生を実際に見ていて感じることだ。ぜひ参考にして頂きたい。

□内定を早くもらうデメリット①:本命企業の選考前にモチベーションが下がる

内定を早くもらった直後に安心でモチベーションが低下してしまい、1ヶ月間くらい就活を放棄してしまう人が毎年いる。それによって第一志望のエントリーシートとか大切なセミナーに欠席するなど、本当は本命企業のための戦略として早めの内定を取ったことが裏目に出てしまうこともある。
ここは正直個人のモチベーション管理にもよるところだが、こうしたデメリットがあることを知っておいて頂きたい。

□内定を早くもらうデメリット②:大切な学生生活の時間を就職活動に割く時間が増える

「内定を早くもらう=早い時期から就活を開始する」ということだ。つまり就活が長期化してしまうことで学業やそれ以外の校外活動で経験を積むことなど、大学生の本分や貴重な学生生活の時間がないがしろにされてしまう恐れがあるのだ。私としては「就活はなるべく早くから開始した方が納得して就活を終えられる」と考えているし実際その通りだと思うが、学生時代の多くを就活に割くことは反対だ。ぜひそのことを知った上で、早く就活を開始すれば余裕を持って過ごせるようになるので、就活だけではなく就活以外のこととも両立して過ごして欲しいと思う。

□内定を早くもらうデメリット③:本当に自分に合う会社と出会機会を減ってしまう

そして最後のデメリットが、早く内定をもらうことで自分に合うかもしれない企業との出会う機会が減ってしまうことだ。つまり一度内定をもらうと残りは本命企業だけに集中してしまうことになる。そうなると、それまでよりも説明会への参加やOB訪問をすることなどでも、その本命企業以外には目が行かなくなってしまい、本当あなたに合うかもしれない企業との出会いを減らしてしまうことになる。
それは非常に勿体ないことだ。内定をもらって余裕が出たからこそ、ぜひそれまで以上に幅広く違った業界の企業なども見てみて欲しいと思う。

いかがだっただろうか?早くから内定をもらうメリットとデメリットの両方をここまで説明してきた。
しかし私は「早めに内定を取ることはメリットの方が大きい」と思っている。最終的な決断はお任せをするが、やはりまずは皆さんには「自分が社会から必要とされる人間である」ということを実感して欲しい。
その上で冷静な目線で就活を行なう事が、あなたにとって納得がいく就活を過ごすことになるだろう。

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