① これまでの人生における挑戦または創造の経験について

 モデル活動を通して「自分を商品として売り込む挑戦」をしてきた経験がある。
 念願だった大手事務所への移籍を叶えて束の間、仕事の依頼が一ヶ月間ゼロになるという危機的状況を迎えた。大きな仕事を獲ろうと臨んだ新たなスタートだった為、早々の躓きに、不安と悔しさを覚えた。問題の所在を明確にすべく、先輩やマネージャーなど業界の先輩に話を聞いて回った結果、自分には「地道な事前準備」が不足していたということを理解した。私は「漫然とオーディションに行き、結果を待つ受動的な姿勢」を直ぐに改め、クライアントに自分こそが求められる素材であると思わせるように、積極的に「アピール」しようと考えた。他のモデルと差別化を図る方法を考え、実際に試みた。具体的には、事前の準備として、クライアントが求めるモデルイメージを明確にする為、身近にある商品調査や過去に企業が使った広告などを通して徹底的にニーズを探る為のリサーチを行った。オーディション会場には、イメージに沿った宣材写真、髪型、衣装を用意して向かった。現場では「求められるモデル像」を意識して演じることに集中した。相手のニーズを捉え、事前準備を行ったことで、相手に親近感を与えることに成功した。その結果、一ヶ月の期間で3社のクライアントから「是非彼を使いたい」という依頼が来た。以上の経験から、私は、「営業力」とは、漫然とアピールすることで自分の良さを相手に見出してもらおうとすることではなく、ニーズに合わせた自分の姿を的確にアピールすることであると学んだ。そして,こうした「営業力」は「地道に相手方のニーズを探り」、「積極的に行動する」ことではじめて実現できるものであると考える。
 もちろん,自分という商品を売り込む日々の挑戦の中で、失敗や不安は少なからずあった。全てのニーズを掬い上げられたわけでもない。しかし,挑戦は失敗の不安と常に隣り合わせでこそ成り立つものである。失敗から学び、「相手方のニーズに真摯に向き合う努力」を継続すれば、人との違いを生み出し、結果を出すことができることを学んだ。
 「やってみなはれ」精神で社員の「挑戦」を強く推奨する貴社でこそ私の経験が生かせると確信している。

② サントリーで具体的にやってみたい仕事とその理由

 飲食店営業における製品シェア向上に取り組みたい。貴社の製品は、ジョッキで飲む「ハイボール」や休日の贅沢「プレミアムモルツ」など、消費者の生活シーンに一歩踏み込んだ提案に工夫がなされている。こうした提案をできる限り多くの消費者に届け,既存の消費者のみならず,潜在的な消費者のニーズをも掬い上げ,より多くの人にサントリー製品の魅力を伝える仕事に携わりたい。なぜなら,モデルとして自分を売り込んできた経験から身につけた「営業力」を持って,実際に飲食店に足を運ぶことで、サントリー独自の工夫を体現し、より多くの人にサントリー製品の魅力を伝えることができると確信しているからである。

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