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【元リクルートグループ執行役員が語る④】あなたの「就活物語」

【元リクルートグループ執行役員が語る④】あなたの「就活物語」

私も前職時代、新卒採用の最終面接で多くの学生に会って、それぞれの就職に対する想いや、将来の夢、我が社に入りたい理由などを聞いてきました。最終面接までに何度も、社員と会って面接してきているわけですから、お互いに「いいな」と思っているのです。
それでも、最後に内定を出す人、出さない人がいます。
その差は何か?
私は、就職活動を一つの物語、ストーリーとして感じ取り、心地よさを感じるかということを重視しました。

■ストーリーは構造的に整理されているのか?

物語の構成で良く用いられる「構造」は「起承転結」ですよね。
また、良くマーケティングの「空・雨・傘」などに代表されるフレームワーク思考も、すんなりと整理されます。
「空」→空を見ると曇っている(事実)
「雨」→雨が降りそうだ(解釈)
「傘」→傘を持って行こう(行動)
もっと簡単なのは「因・果」。原因があるから結果があるということですね。
それでもストーリーとしては分かりやすいと思いませんか?
就職活動をして、多くの会社に出会い、悩みに悩んで、あなたの会社に入社することを志望する。それは聞き手に取って、分かりやすい「物語」になっていますか?

■ストーリーに「無理」はないのか?

リクルートの、人材に求めるベースの考え方に「圧倒的当事者意識」があります。
「あなたは、何がしたいの?」「なぜ、そう思うのか?」とメンバーに繰り返し問いかけて、考えの「芯」を探っていきます。

面接でも同じです。
いくつかの質問をしていくと、就職活動における「芯」(大事にしたいこと)がずれているな、と感じることがあります。
無理してないかな、自分の考えを曲げて、良い評価を得ようとしていないかなと。
また、そこを深く「なぜ、そう思うの?」と聞いてしまいます。

ホンキで考え抜いてきたのか?
その考えに「ブレ」はないのか?

無理をして入社しても、お互いに不幸になってしまうことは、極力避けなければなりません。

■話し下手でも・・・

構造的に整理された、無理のない自然体なストーリーは聞きやすいものです。
あとは、面接官に伝えるということだけです。
しかし、残念ながらエントリーシートに書けるが、自分の言葉で話せない。
あるいは会話のキャッチボールの中で伝えられない。
そんな学生もたくさん見てきました。

しかし、最初からコミュニケーションが抜群に上手な人は、そうそういません。
新卒採用は、企業にとっては「将来への投資」。今のチカラではなく将来のポテンシャルを見極めることが必要です。

「なぜ、そう思うの?」という質問を繰り返すことで、話は決して上手ではないのですが、自分なりに整理された「物語」が見えてくる。自分でも気づいていないポイントが浮かびあがってきて「物語」が完成することもあります。

コミュニケーションする力はもちろん重要ですが、それにも増して、物語を構成する力、構造的に整理する力が試されているのではないでしょうか?

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