頼みは自分の行動量!?

この状況を打開するには、自分の足で企業に出かける頻度を上げ、自分の行動量全体をアップすることで解決の糸口がつかめると思います。
例えば合同説明会などの就活イベントに出席したら、まず、先入観なく、そこに来ていた企業を全て回ってみる。今まで見向きもしなかった業界でも、どんな仕事をするのか、将来にはどんなことが待ち受けているのか、意外と知らなかった事実が明らかになることがあります。
商社志望だったAさん、留学経験もあり、いずれ海外で働きたいと考えていました。しかし希望していた総合商社はすべて不合格。そんな折、グローバルに展開している飲食チェーンと出会い、そんな道もあるのかと初めて気がつき、即応募した、という実話もあります。

いかに先入観なく業界や会社を見るか

とても大事だと思います。
今まで見向きもしなかった業界であっても、もしかしたらあなたの希望する仕事があるのかもしれません。
ただし、その業界の基本を身に付けるのに、少なくとも3年間は頑張る、といった覚悟も必要です。
その覚悟無しに入社して、自分のやりたい仕事に就ける前にあきらめて、直ぐに辞めるはめにでもなったら、それこそ悲劇です。
また、人とのご縁を大事にすることも必要です。少しでも気になった人、会社を追いかけてみてください。きっとあなたの進むべき道を導いてくれる人になるかもしれませんよ。

企業側からの立場で言えば

急に内定辞退者が出たりして、採用人数の関係で、追加で面接をしたい場合も往々にしてあります。そんな時に、直近の説明会で出会った学生に急に会いたい場合も出てきます。そんな時、メールや電話をするのですが、なかなか連絡が取れない人が多すぎます。
本当にこの人は、仕事を探しているのかと疑います。
知らない番号には折り返し電話をしていないケースも多いのかもしれませんが、出会った企業の担当者から電話がかかるかも、と思ったら、せめて留守番電話ぐらい加入しておきましょう。またメールはこまめに返事できるように癖をつけておきましょう。
みすみす転がってくるチャンスを、知らず知らずのうちに見逃していることもあるのではないですか。是非ご自分の電話の設定、メールの確認の習慣を見直してみてください。

プロフィール

仁木良一
1983年 株式会社日本リクルートセンター(現:㈱リクルートHD)入社
ガテン事業部にて千葉営業所長・上野営業所長を歴任。得意分野はサービス業の若手採用と組織活性化。
リクルート退職後は、適性診断テストの開発に携わり、独立。
大手企業や中小企業の採用コンサルタントとして、日々学生と企業との橋渡し役を務める。

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