エントリーシートは面接のシナリオである

「エントリーシートは面接のシナリオである」と言われてもピンと来ないかもしれない。
しかし実際にエントリーシートの書き方で、面接ではどのような質問が来るのか、どのように進むかを予測することが可能だ。
あなたが仮に「自分の強みはバイタリティー」ならば、バイタリティーが発揮されたことがあるネタを「学生時代に頑張った事」に書き、志望動機などでもそうした「バイタリティー」のエッセンスを入れれば、面接ではあなたが得意なネタで進むことになるだろう。

つまりエントリーシートでは「自分が得意なフィールドに面接を引き込むための台本」なのだ。

単に「頑張った事」を書くのではなくて、自分が頑張ったことの中でも「特に上手く話せること」「自分の強み」を反映させるだけで、面接の突破率が高くなるのだ。

面接官が食いつき易いように書くべし

さてシナリオの意味を理解したら、その具体的な書き方を考えてみよう。
面接官が質問の基本的な仕方は「なぜ?」ということを聞いてくる。

「なぜそれをしたの?なぜそうしなかったの?」
「なぜそう考えたの?」
「なぜ上手くいった(失敗した)と思う?」

このように1つのことに「なぜ」を~43回くらい聞く面接官もいる。

面接官がこのように食いつくポイントは「曖昧な表現がされていること」や「あなたの価値観が書かれているところ」だ。

だから本当はあなた自身「なぜ?」を3回以上しており具体的にその部分について書けるにも関わらず、あえて曖昧な表現をすることで、面接官にそこのポイントを突いてもらい、あなたの得意なフィールドで面接を進めることが出来る。

例えば「個人プレーが得意な人」が「チームプレイ」という単語を1つでも使ったら、面接官は必ずそこを掘り下げて聞いてくるだろう。なぜならば、その人はそれが苦手だからこそ「濁して書いてしまう」からである。

この逆を行なえば良いのだ。本当は得意なことなのに、あえて苦手な雰囲気を見せておくことで面接官に突いてもらえるかもしれない。突いてもらえばこちらの物で、あとはそのまましっかりと話せば問題無い。

そこから自分が得意なことへと話しを発展させて、面接全体をあなたがコントロールしてしまえば面接はほぼ通過することが出来るだろう。

エントリーシートでどのように表現して書くか、どこを自分は突っ込まれたいのか、そういうことを予め考えて書く事で、面接での突破率が上がるだろう。

つまりエントリーシートの書き方で、あなたの面接突破率が変わる

もうここまで読んでくれた人ならば理解してくれていると思うが、面接はエントリーシートを記入する時点から始まっているのだ。

エントリーシートは面接のシナリオであり台本である。そこまで意識してエントリーシートを書くだけでも面接対策になる。実際に完璧にこのテクニックを使いこなせなくても構わない。しかし少しでもこのことを記憶の片隅に入れておいて欲しい。

これらが出来るか出来ないかで、面接突破率は大きく変わってくると言っても過言ではない。
ぜひ覚えておいて欲しい。

以上で「エントリーシートの極意」は終了だ。
今回の内容は少々難しく感じる人もいたかもしれない。そういう人は無理して実行しなくても良い。ぜひまずは基本的なことまでを理解して実践して欲しいと思う。
これまでのエントリーシートの極意の内容が、みなさんの就活の助けになれば幸いである。

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