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自己分析

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シリーズ第8回 自己PRに自信を持つには?(手のひら理論)

シリーズ第8回 自己PRに自信を持つには?(手のひら理論)

<事例1-①> 女子大生 Aさん
私の強みは、「その場の状況をすばやく判断できる」ということです。居酒屋におけるアルバイトでの接客の際は、メニューを見ているお客様には、タイミングを見計らいこちらから声をかける、といったことを行ってきました。相手の本心に気づけるよう、常に気を配りながら、機転を利かして人と接することができます。

自己PRを聞いた面接官の視点。

<事例1-①>のように、Aさんは居酒屋のアルバイトを自己PRのネタにしました。本当にシャレにならないくらい激務な環境で長い間やってきた中で、自分の「その場の状況をすばやく判断できる」という特長が発揮されていたネタとして、「接客の際は、メニューを見ているお客様にはタイミングを見計らい、こちらから声をかける」という行為を選んだ構成になっています。

もちろんこれはこれで間違いはないのでしょう。実際に居酒屋のホールでバイトしている子で機転が利かない子だっているし、そういった意味では立派な長所ですね。

ただこれはあくまで「一本の指」。Aさんがなぜそんな激務な環境の中で、「その場の状況をすばやく判断できる」行動が取れていたのか?という大元を掘り起こして言葉にしておかないと、面接ではすぐにアップアップになってしまうでしょう。私が面接官なら、こういうことを質問したくなります。

面接官 
「それでは、簡単に自己PRしてみてください」

Aさん  
「はい。私の強みはその場の状況をすばやく判断できる、ということです。居酒屋におけるアルバイトでの接客の際は、メニューを見ているお客様にはタイミングを見計らい、こちらから声をかける、といったことを行ってきました。相手の本心に気づけるよう、常に気を配りながら、機転を利かして人と接することができます。」

面接官 
「それって、他の店員さんもそうじゃなかったのかな?というより、メニュー見ているお客さんに声をかけるのって、ホールなら当たり前じゃないのかな?」

アルバイト先でリーダーになったというアピールの注意点。

これは、面接官からすれば当然の疑問なのですが、Aさんに限らず一般的な学生というのは、「一本の指」しか見えてないので、こういう返しをされるとたちまち言葉につまってしまいます。

もちろん言葉がつまる要因は、面接という空気がピンと張った非日常的環境、会場の作り、大人である面接官の威圧感などにも要因があるのですけどね。

でも実は、「手のひら」を意識して自己PRを作っておくと、「他の4本の指」も見えるようになるし、面接官の返しに対しても、普通に回答できるようになるのです。「手のひら」が見えていれば、実は面接会場や面接官の威圧感に起因するアップアップは、ほぼ激減します。

ところで、Aさんは<事例1-③>の【学業以外で力を入れたこと】という質問に対して、やはり居酒屋のアルバイトネタを持ってきていました。そこでは「リーダーになった」というキーワードが登場します。

アルバイト、特に飲食店のアルバイトでリーダーになるというのは、実はめずらしいことではありません。これは飲食店舗のビジネスモデルにつながる要件で、経営者側からみれば、リーダーになるのはアルバイトの方が全てにおいて効率的なのです。このシリーズではテーマが違うので割愛しますが、飲食店舗とアルバイトリーダーの相関に興味ある方は個別にご連絡ください。

激務の中、長く続けられた理由を探る。

Aさんの【外見+第一印象】型の自己PRは、前にも書いたようにガツガツしたがっつり系ではありません。見た目はおとなしそうで、か細い感じの子。そんな子がリーダーとして一年半働いていたというのは、あまのじゃくな社会人である私の目から見れば、まず以下の印象が頭に浮かびます。

「あ~~、Aさんがバイトして店は、よっぽどバイトの離職率が高かったのだろうなあ・・・」

つまり、Aさんは激務環境の中、すぐに辞めずに続けていたから、使う側からすれば、リーダーにして安心、みたいな感覚があったのではなかろうか?という見方です。それくらい学生が「人より秀でている」アピール材料だと思っている「バイトのリーダー」というのは、面接官から見れば「その他大勢」の範疇です。

でも一方で、同時にこういう印象も持ちます。

「Aさんは、見た目はこんな感じなのに、なんでそれほど厳しい環境の中、一年半も続けられたのだろうか?」

この視点の先に、実はAさんのすばらしい「手のひら」が眠っているのです。

つづきます。

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