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就活コラム
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ガクチカで「TOEIC」を用いるのはアリ?注意点やコツを紹介!

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面接では定番の質問である「学生時代に力を入れたこと」略して「ガクチカ」。何をアピールするかは自由ですが、ガクチカでTOEICスコアについて書こうと考えている就活生は多いのではないでしょうか。同時に、英語力のアピールとしてガクチカで定番すぎるTOEICについて書いていいのか、書くとしても何点から書いていいのか悩む就活生も多いかと思います。そこで、今回はガクチカでTOEICについて書く際の注意点やポイントなどを紹介していきます。ガクチカ作成時のポイントも合わせて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

  1. ガクチカで「TOEIC」を用いるのはアリなのか?
  2. 企業が求める人物像とマッチするかが大切
  3. ガクチカで企業が知りたいこととは?
  4. ガクチカで「TOEIC」を用いるときのコツやポイント
  5. 「TOEIC」を用いてガクチカを書く方法/書き方
  6. まとめ

ガクチカで「TOEIC」を用いるのはアリなのか?

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結論はもちろんOK!

就活のガクチカでTOEICスコアについて書くことは、全く問題ありません。
ただ、1点注意したいことは、あまりにも低い点数なのにガクチカに使用することです。具体的には、500点以下のTOEICスコアをガクチカでアピールするのは賢明とは言えないでしょう。ガクチカとして具体的にどのような学習をしたかきちんと説明したとしても、点数が低すぎる場合、「これだけ勉強してもこのくらいの点数しかとれないのか…」「本当に力を入れて頑張ったのかな」と、面接官が感じる可能性があります。
では、何点であれば英語力のアピールとして効果的なのでしょうか。下記にて詳しく解説していきます。

TOEICスコアの意味

まずはじめにTOEICスコアについて紹介します。TOEICの結果はスコアで表示され、満点は990点(内訳:リーディングが495点、リスニングが495点)とされています。
TOEICのスコアは、下記のようにレベルA~Eの5つにランク分けされています。

【TOEICスコアのレベル】
A…860点以上→Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる。
B…730点〜855点→どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている。
C…470点〜725点→日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる。
D…220点〜465点→通常会話で最低限のコミュニケーションができる。
E…215点以下→コミュニケーションができるまでに至っていない。

TOEICスコアの平均点

TOEICの平均スコアは580~590点だと言われています。
就活でアピールするためには、最低でも600点以上を目指す必要があります。

求められるスコアは企業によって異なる

求められるスコアは、それぞれの企業、条件にも異なります。一般的に、アピールとして通用するのは、英語力を重要視していない企業であれば600点以上、外資系など英語を使う機会が多い企業であれば800点以上が目安となります。留学経験者や外国語系の学科などで英語をアピールポイントの1つにしたい場合は、730点以上あると望ましいです。
グローバル化に対応するため、業務で英語を使用する企業も増えており、新入社員に英語力を求める企業も多いです。選考を受ける前に、自分が志望する業界や企業が、どの程度の英語力を求めているのか採用ページや説明会で確認しておくといいでしょう。

企業が求める人物像とマッチするかが大切

もちろん、志望する企業の応募条件に「TOEIC〇〇点以上必須」など記載があったり、英語を業務で使う企業を志望する場合は、英語力のアピールは効果的でしょう。しかし、「海外展開していない」や「業務で英語を使う機会がない」など、英語力を重要視していない企業であれば、TOEICスコアのアピールはそれほど効果的ではありません。むしろ他の強みをアピールしたほうがいいでしょう。大切なのは、「企業が求めている人材にいかに自分がマッチしているか」をアピールすることです。志望する企業の企業研究ををしっかりして、「求めている人材」を意識して質問に答えましょう。そのために、まずは自分の強みなどを把握するための自己分析を行うなど、就活で必要な要素を集める作業を優先しましょう。

ガクチカで企業が知りたいこととは?

TOEICのガクチカのポイントを確認する前に、すべてのガクチカに共通する、企業がガクチカのエピソードから何を知りたいのかということを確認していきましょう。相手が何を求めているのかわかることで、TOEICの話で何に重点を置いたらいいのかがわかります。

①どのくらい思考力があるか

思考力は簡単に言えば「考える力」、何かに対して様々な方向から考え、物事をとらえ、問題があれば最適な解決方法を選択していく力です。商品を売る時や、アイデアを出すときなど仕事においても大切な力になっています。
企業は学生に「今まで頑張ったこと」を聞くことで、その頑張った過程でどのような考え方をして取り組んでいったのかを見ているのです。

②なにがモチベーションになっているか

「頑張ったこと」であるならば、「頑張ろう」と思った気持ちがどこかにあるはずです。
仕事においても「取り組むぞ!」という気持ちをもって仕事をしてほしいと企業は考えています。そのため、学生が何にモチベーションを感じるのかを確認することで、実際に業務に着いたときのイメージができます。

③社風とマッチする人物か

社風や雰囲気に合わない会社に入社してしまうと、入社後にギャップが生じてしまい、早期退社につながる可能性があります。企業は新入社員になるべく長く働いてもらいたいため、入社後のミスマッチを減らしたいという意図もあります。そのため、企業は学生の過去のエピソードを通して、その人が何を考えてどう行動したのかを知り、人柄を見極め自社とマッチしているか判断するのです。

④学びを得ているのか

ガクチカでよくある伝え方として「経験を詳細に説明しただけになってしまう」というのが挙げられます。何かに取り組んだときに、何も感じずにやる人よりも、その過程の中でいろいろ考えながら学ぶ人のほうが、今後業務についた際にゼロから1を生み出せる可能性があると考えます。そのため「頑張ったこと」を通して「何を学んだのか」を企業は知りたいのです。

⑤伝える力があるか

最後は基本的なコミュニケーション能力です。何も知らない人(採用担当者)に対して、きちんと分かりやすい言葉で自分の経験を伝える能力があるのかどうかも見ています。
エントリーシートでガクチカを書く際は、論理的で伝わりやすい文章を書くよう意識をしましょう。自分が経験したエピソードなどを文章にする場合、どうしても主観的になってしまい、客観的な文章を書くことが難しいです。エントリーシートでは文字数も限られているため、省略してエピソードを伝えようとすると、前後で繋がりの無い文章を書いてしまったり、話が飛んでしまいがちになります。就活では、いかに自分の考えを上手く伝えることが出来るかが重要なので、読み手のことを考えて表現することが大切になってきます。

ガクチカで「TOEIC」を用いるときのコツやポイント

資格取得前後が最も大事

ガクチカでは、結果よりも過程の方が大切です。
単純に「学生時代に力を入れたことは、TOEIC スコアを500点から800点にUPさせたことです。」と伝えただけでは、採用担当者は就活生がどのような努力をしてきたかわかりません。そのため、どのような学習方法でスコアをアップさせたのかをしっかりと伝えましょう。

目標や目的を組み込む

ガクチカで英語力をアピールする際に必ず触れておきたいのが、「なぜTOEICに取り組んだか」「なぜ英語力をアップさせようと思ったのか」というきっかけの部分です。
「海外支店で働きたいから」「外資系の企業を志望しているから」など、英語を学ぼうと思ったきっかけは人によって異なるはずです。そのきっかけを通して採用担当者は就活生の人柄を知ろうとしています。また、目的をもって努力をし、しっかりと結果につながったのであれば「目標を達成することのできる人材である」と評価され、採用担当者の印象にも残るでしょう。

具体性を持って書く

ガクチカで「TOEIC」を用いるときは、スコアや勉強時間などを具体的に書くことが大切です。たとえば「学生時代は英語の勉強に力を入れ、TOEICで高得点を取得することができました」と伝えたとします。しかし、これではあなたのアピールした高得点が一体何点を示すのか採用担当者には伝わりません。つまり、あなたにどれだけの英語力があるのか採用担当者からは理解することができないのです。
ガクチカを話す際は「1年間週に2回英会話教室に通い、TOEIC スコアを500点から800点にUPさせました」というように、どれくらい勉強したのか、何点取ったのかを具体的に説明するようにしましょう。そうすることで、採用担当者があなたの英語力をイメージしやすくなりますし、コツコツ努力できる人材だというアピールにもなります。

「TOEIC」を用いてガクチカを書く方法/書き方

ガクチカの作成方法を例文を用いて解説していきます。基本構成に沿って書くだけで魅力的なガクチカを作成することができますので、ぜひ活用してみてください。

結論

ガクチカに限らず大事なことが、結論ファーストで書くことです。
結論から書くことで、その後の内容が伝わりやすくなります。

結論から書く際によく使われる文章構成がPREP法です。
PREP法とは(Point(結論)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(結論))の頭文字をとったものです。
PREP法を用いることで、要点をつかんだわかりやすい文章が作れるようになります。たくさんの就活生と面接をする採用担当者にとって、端的で分かりやすい文章は好印象を与えるはずです。また、PREP法に当てはめることで、話の構成も考えやすくなります。文章構成を考えることが苦手な方はどんどん活用していきましょう。

(例文)
私が学生時代に力を入れたことは、英語の学習です。
1年間でTOEIC スコアを500点から850点にアップさせることができました。

目的/目標、課題

なぜ取り組んだのかというきっかけの部分をきちんと説明しましょう。
きっかけを通して採用担当者は就活生の人柄を知ろうとしています。目的に関しては、できる限り具体的に書くことで信憑性がアップします。

(例文)
英語力をアップさせたいと思ったきっかけは、大学1年生の初めてニューヨークに旅行をした時です。旅行がきっかけで海外に留学したいという気持ちが生まれましたが、今のままの英語力では留学時にスムーズにコミュニケーションを取ることが難しいと感じ、英語の勉強を始める決心をしました。

行動

次に目的/目標を達成するために行った施策を説明しましょう。具体的な数字を用いて、どのように取り組んだのかを伝えることが大切です。

(例文)
まずはじめに英語に触れる時間が圧倒的に不足していると感じていたため、週に2回英会話教室に通うことにしました。
また、通勤時間の1時間も、単語帳を使ってボキャブラリーを増やしたり、リスニングの時間に充てて効率よく学習を進めました。

学び

新卒採用では、ポテンシャルが重視される傾向が強く、就活時のTOEICスコアはそれほど重要ではないこともあります。「入社してから英語力をみがいてもらえればいい」というスタンスの企業が多くなっており、就活では、TOEICの今のスコアよりも入社後のポテンシャルを見せることのほうが重要と言えます。そのため、最後の部分では、結果だけを伝えるのではなく、「力を入れて取り組んだことで何を学んだのか」「何を仕事で活かすことができるのか」を伝え、しっかりとポテンシャルの高さをアピールしましょう。

(例文)
その結果、1年間でTOEICスコアを350点アップさせることができました。
この経験から、目標を達成するためにはコツコツと努力する力が大切であることを学ぶことができました。TOEICの学習で培った継続力や結果に繋げる力を仕事でも活かしていきたいと考えています。

まとめ

ガクチカでTOEICについて話す際のことを解説してきましたが、いかがでしたか。TOEICについて触れる際は、スコアよりも過程に重点をおいて話すことが大切です。英語力をのばすために何を頑張ったのか、どのように仕事に活かすことができるかをふまえて魅力的なガクチカを作成しましょう。

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