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ガクチカで塾講師経験を用いるのはアリなのか?

◇結論はもちろんOK!

ガクチカで塾講師の経験を話すのはもちろん問題ありません。
ただし塾講師をしている大学生は多く、業務もほとんど同じようなもののためエピソードが似たものになりがちです。そのため企業としては「また成績を上げた話か…」と思ってしまいます。つまり塾講師の経験をガクチカで使う場合、他との差別化や企業にとって全くアピールになっていないエピソードを避ける必要があるなど注意点が多い話題なのです。

ここに注意!塾講師エピソードのガクチカでアピールにならない話題

では具体的にどのようなエピソードが採用担当者に刺さらない話題なのでしょうか。
 

・コミュニケーション能力がついた

塾講師あるあるガクチカエピソードの1つです。コミュニケーション能力とはいえ、子どもたちもしくはその親御さんたちという、非常に限られたコミュニティのなかでのコミュニケーション能力になるためアピールになりません。
 

・笑顔で対応することを心がけた

笑顔で対応することはどの仕事においても大切なことであり、わざわざ塾講師のガクチカでアピールすることではありません。塾講師という職業ならではの自分の生徒を合格させるための創意工夫能力や責任感をアピールしたほうがいいでしょう。
 

・生徒の点数をあげることができた

これもよくあるエピソードで一見何も問題がないように思えますが、「点数をあげる」という具体性のなさが気になります。また、ただ点数を上げることができたことをアピールするよりも、どういう取り組みをおこなったのかを伝えることに重点を置きましょう。
 

・雑談を交えながら楽しい授業をおこなった

こちらも同様によくあるエピソードです。工夫をして授業をおこなったことはわかりますが、企業からすると「それだけ?」と思われてしまう弱いエピソードです。塾講師としてただ当たり前のことをやっただけという印象で、力を入れて取り組んだことなのか疑問に思う点が多いです。また「楽しい」というのは生徒が感じることであり、本当にそうだったのかは具体的に掴めません。

ここに注意!塾講師エピソードのガクチカでアピールにならない話題

ガクチカで塾講師経験を用いるときのコツやポイント

塾講師のガクチカでアピールにならない例を見てきましたが、では実際にガクチカを作成するときどういうことに気を付ければいいのか、塾講師だからこそのポイントを確認しましょう。
 

①塾講師のどの業務をアピールするのかの選定する

「給料がよかったから続けていただけで、ぶっちゃけ力を入れていたことでもないんだよな…」と思っている人もいるかもしれません。とはいえ就活で使えるエピソードとして塾講師の経験を使うと決めたとき、まずは塾講師の仕事ではどんな業務があり、どんなふうにガクチカを作成することができるのか考えていきましょう。

◇生徒指導業務

まず一番に思い出せるのが生徒指導だと思います。個別指導塾や集団指導塾では生徒指導のやり方に違いがありますが、主に宿題などの課題を指示する「自宅学習の管理」、生徒一人一人のやる気を引き出す「モチベーションの管理」、どんな学習を進めていくか考える「学習計画の管理」、勉強を教える「生徒への指導」があります。どれも塾講師のガクチカではよく出てくるエピソードになりがちなテーマです。
しかし「担当するすべての生徒の学力を伸ばして本社から表彰された」というインパクトのあるエピソードや、「ある生徒の学力向上のために現状の分析、それを解決するための細かい計画を作った」という生徒と本気で向き合って取り組んだことがあれば、仕事への責任感があることや塾講師としてのスキルをアピールすることができます。責任感をアピールしたいときや、塾運営会社の採用試験を受ける場合はおすすめです。

◇塾運営業務

塾講師のもう1つの仕事が塾の運営業務です。塾の運営状態やアルバイトの仕事内容によって異なりますが、主に「イベントの開催」「新人塾講師への指導」「他の講師との情報共有」「入塾生の募集活動」などがあるでしょう。塾講師の仕事は生徒指導が主になりますから、この塾運営で頑張ったことをガクチカのエピソードにすると、与えられた仕事の他に+αの価値を生み出そうとする姿勢をアピールすることができます。
また塾運営の話は組織の中での取り組みの話になるため、会社という組織の中で働くイメージに繋げることができます。塾講師経験をガクチカで使う場合は、どちらかというと生徒指導業務の話よりも塾運営業務の話をするといいでしょう。
 

②なぜ取り組んだのかを書き込む

ガクチカにおいて「なぜそのことに取り組んだのか」を伝えることはとても重要です。「なぜ」の中にはあなたの考え方や価値観が入っており、それをもとにどういう考え方をする人間かを企業は見て、自社に合う人なのか判断しているからです。塾講師を始めたのはなぜなのか、塾講師のエピソードの中の取り組みはなぜおこなったのかなどを話すようにしましょう。
 

③取り組んだ内容をわかりやすく伝える

面接官が自分と同じような状況をイメージできるように、取り組んだ内容については具体的にわかりやすく伝えましょう。ただ漠然と「改善した」というのではなく、どんなことに対して何を目的に改善したのかを話します。
 

④学びをどう入社後に活かすかまで言い切る

ガクチカの最後はその取り組みを通してどんなことを学んだのか、そしてその学びを会社でどう活かしていきたいかを話します。何かに取り組んだときに、何も感じずにやる人よりも、その過程の中でいろいろ考えながら学ぶ人のほうが、今後業務についた際にゼロから1を生み出せる可能性があると考えます。そのため「頑張ったこと」を通して「何を学んだのか」を企業は知りたいのです。

ガクチカで塾講師経験を用いるときのコツやポイント

ガクチカで書ける!塾講師経験での「学んだこと」「スキル」とは?

◇協調性をアピールできる

塾運営の観点で見てみると、講師同士で協力しあいながら塾全体として生徒の学力を上げるために何かに取り組んだり、講師が気持ちよく働けるように自分なりに何かの工夫をしたりしていませんか。その場合、塾講師の経験を通して「協調性」を身につけたということがいえます。チームで働くうえでの自分の役割をガクチカでアピールすると、入社してからのあなたの立ち位置や役割をイメージすることができるので、面接官に好印象な話題です。
 

◇課題解決能力をアピールできる

塾は学力を上げるために通うところ、つまり塾講師は生徒の「学力が低い」という課題を解決するために仕事をしているといえます。おそらく塾講師のアルバイトをする中で、何かしらの課題や困難があったと思います。それをどのように考え、どのように解決したのかを伝えることで「課題解決能力」をアピールすることができます。
また塾運営の観点からも課題解決能力をアピールすることができます。例えば「生徒数が少ない」という課題があり、そのために何を考えたのか、どう解決しようとしたのかを話すと立派なガクチカエピソードになるでしょう。
 

◇相手の立場に立って物事を考えそれに対応する力をアピールできる

生徒指導業務のなかでいうと、例えば生徒一人一人の個性を分析し、それぞれに何が不足しているのか、どうしたらモチベーションを高く持てるのか分析するところから入ります。そして英語指導という同じ業務でもそれぞれにあった指導をしたというエピソードがあれば、それは「分析力」や「相手の立場に立って考えカスタマイズできる力」があるといえるでしょう。
 

◇相手と向き合う力をアピールできる

生徒指導をする中で思うように成績が伸びない子や、きちんと自分の指導を聞いてくれない生徒などもいたと思います。そのような状況の中、その子のためにもとことん向き合い続けた経験はありませんか。それを是非アピールしましょう。入社してからも取引先に対して粘り強く説得をしたりする場面もあります。どんなときでも相手と向き合う力がありますとアピールすることで、そのような仕事へ就くときのプラス評価になるでしょう。

ガクチカで書ける!塾講師経験での「学んだこと」「スキル」とは?

【例文付き】塾講師経験のガクチカエピソードの書き方

では早速、塾講師の経験をガクチカで書くときの書き方を紹介していきます。
ガクチカの基本構成は「結論」→「動機」→「目標と困難」→「具体的な取り組み」→「結果」→「学びと今後への活かし方」です。
 

①結論:どのようなことに取り組んだのか

まずは学生時代何に力を入れて取り組んだのかを簡潔に伝えましょう。

例)私が学生時代に頑張ってきたことは塾講師のアルバイトです。
 

②動機:なぜそれを取り組んだのか

次になぜその課題に取り組んだのかを伝えます。何かをするときのモチベーションは何なのかを伝える部分です。企業は学生時代に感じたモチベーションが、今後の仕事につながると考えています。自分がどういう気持ちで取り組もうと思ったのか考えてみましょう。

例)私自身学生時代に塾に通っており、多くの大学生の先生と関わる中で勉強だけでなく、面白い映画や漫画などを教えてもらって趣味が広がり、人としての一面も成長できました。私も同じようにただ教えるだけではない先生になって、生徒の学習面と生活面の両方を支えたいと思い塾講師のアルバイトを始めました。
 

③目標と困難:どのような目標をたて、どんな困難があったか

次に課題に取り組むうえでの目標や、どのような困難やつまづきがあったのかを語ります。
どの項目でも具体的に伝えることを意識しましょう。またここでは、その人がどのようなことを困難と感じるのかを企業は見ています。あまり難しくないことを困難としてしまうと、「そんなことでへこたれてしまうのか」と悪い印象を持つ可能性があるので注意が必要です。

例)塾講師を始めてみると、大学の研究が忙しく思うように塾の生徒指導の準備に手が回りませんでした。準備不足のまま授業を始めても生徒からの評価が下がる一方でした。また同僚の講師も同じような悩みを持っていることを知り、課題を解決するために次の2点をおこないました。
 

④取り組み:目標を達成するために、困難をどのように対処してどんな取り組みをしたのか

設定した目標を達成するために、何に取り組んだのかを伝えます。その過程の中で生まれた困難については、どのように対処したのかも一緒に盛り込みましょう。「こういう目標をたてたが→こういう困難があったため→これに取り組みました」という順序で具体的に描写しましょう。

例)1つは同じような悩みを持つ講師を集めて専門の教科を割り振り、それぞれの教科の授業のポイントをまとめる作業をしました。研究が忙しかったのですが土日の空いている時間を使って取り組みました。2つ目は自分自身のスケジュール管理です。大学での研究に関する勉強は授業を入れていないコマで短期集中でおこない、放課後は塾講師のアルバイトをするというようにメリハリをつけるようにしました。
 

⑤結果:どのような結果になったか

何かに取り組んだ結果を伝えます。輝かしい賞をとったというインパクトがなくても、結果までの過程が重要なので安心してください。

例)結果的に分担して作成した教科ごとのポイントが書かれたマニュアルはすべての講師に配られ、私自身もそれをもとに短い時間で授業準備をすることができました。生徒の授業アンケートでもわかりやすくなったという声をもらいました。
 

⑥学びと今後:取り組みの中で何を学び、仕事でどう活かすのか

結果だけで終わらないのが就職活動のガクチカエピソードです。今までの取り組みの中で何を学んで、それを会社のどのような場面でどういう風に使えるのかを具体的に伝えましょう。会社でどういう風に使えるのかという部分は、その会社の業務内容や社風などを理解していないと、的外れなアピールになってしまいます。しっかりとした企業研究が必要ですね。また文末は「~に活かせます」と言い切りの形で力強くアピールしましょう。

例)塾講師のアルバイトを通して、課題を解決するためにまずは声を上げてみる大切さを学びました。また生徒からの評価が下がった時はすごく悔しかったですが、その悔しさをバネに課題を解決するために努力する力があることを知りました。貴社の業務でも困難にあったときはまず自分で原因を探り解決し、乗り越えていきたいです。
 

ポイント:各項目で自分の人柄が伝わるように意識しよう

ガクチカに限らず、ES作成や面接、すべての就職活動の取り組みに通じますが、一番大事なことは「採用担当者に自分の人柄を伝える」ことです。同じ状況であっても、その人の考え方によって、行動は異なってきます。ガクチカを作成する際も、どの項目であってもその行動の裏にはどういう考えがあるのかを常に意識しましょう。

【例文付き】塾講師経験のガクチカエピソードの書き方

まとめ

塾講師の経験をガクチカにするときのコツやポイント、注意点、書き方について解説してきましたが、いかがでしたか。塾講師を通して学んだことを見つけるのが難しいかもしれませんが、業務の一つ一つを振り返って、この企業にはこの学びが入社後に役立ちそうだなと考えてアピールしていきましょう。ガクチカは自分の物事への取り組み方や性格、価値観を示すところです。ぜひ自分らしいエピソードを話せるように自己分析も一緒にしていきましょう。

まとめ

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