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就活コラム
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200字指定のガクチカを書く方法とは?例文付きでポイントを解説!

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就活で避けては通れない質問である「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」。履歴書やESなどの書類審査で書く場合、文字数制限を設けている企業もあります。今回は200字のガクチカを書くときのポイントやコツを解説していきます。200字のガクチカを書くにはどんな方法で作成すればいいのか、何を削って何を残せばいいのか、そもそも200字のガクチカを求める企業の意図とは何なのか、一緒に確認していきましょう。

目次

  1. なぜ200字指定のガクチカを求めるのか?
  2. ポイントはここ!ガクチカを200字で書くときのコツ
  3. ここに注意!200字のガクチカを書くときの注意点
  4. 200字のガクチカの基本構成
  5. 【例文あり】200字のガクチカ
  6. まとめ

なぜ200字指定のガクチカを求めるのか?

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「せっかく完璧な400字のガクチカがあるのに、この企業に提出するときは200字にしなきゃいけないのか…」と思っている人もいるのではないでしょうか。字数が多い場合も難しいですが、字数を少なくする作業も大変ですよね。なぜ企業は短いガクチカを求めるのでしょうか。

それは企業がこれから面接をおこなうにあたり、その人が学生時代に力を入れたことの大枠を知りたいという意図があるからです。エピソードのすべてを知りたいのであれば字数制限はしません。字数制限を設けて簡潔にすることで、ESからその人にこれまでどんな困難があり、どんな工夫をして取り組んだのかということをわかりやすく読み取り、面接で深掘りをしようとする考えがあるのです。

また物事を要約するというのは一種のスキルが必要です。
実際の仕事においても、物事を要約してわかりやすく相手に伝え業務を進めていく場面があります。ESのガクチカをきちんと要約できていれば、一定の国語力はある人だと認識できますが、逆に200字にしたことで、何を言いたいのかわからないガクチカを提出してきた人はそれだけで落とされる可能性もあるわけです。

ポイントはここ!ガクチカを200字で書くときのコツ

では実際に200字のガクチカを作成するとき、どんなポイントやコツが必要なのでしょうか。
 

◇まずは通常通りのガクチカを作ってみる

200字のガクチカを作成する場合、初めから200字を目指して書くのは至難の業です。まずは通常通り字数制限なし、もしくは400字程度のガクチカを作成してみましょう。200字のガクチカは必要最小限のことを入れ込むガクチカです。一方、字数制限なしや400字程度のガクチカは言ってしまえば「無くてもいいけれど、この説明があるとよりわかりやすくなる文章」が入っているガクチカです。この何が必要で何が必要でないかを精査する作業があることで、より良い200字のガクチカを作ることができます。
 

◇伝える内容を取捨選択する

自分がガクチカで伝えたいことがわかったら、次に何が必要で何が必要でないかを精査する作業に入ります。文章の構成は次で詳しく解説しますが、必要な要素は「何に取り組んだのか」「どんな目標や困難があったか」「どんな取り組みをしたのか」「結果はどうだったのか」です。
200字のガクチカですべてのことを伝えることは不可能です。おそらく企業側もそのことは重々承知しています。ですから自分のガクチカの大枠を伝えるのにこれは必要ないなと思う情報は切り捨ててしまって問題ありません。
 

◇「ですます調」ではなく「である調」で書く

どうしても文字数が減らないというときは、文章の語尾を「ですます」から「である」の形に変えましょう。少し硬く意志の強い文章になりますが、文字数を減らす1つの方法です。なおガクチカを「である調」にしたら、他の志望動機などの欄に書く文章もすべて「である調」にする必要があります。
 

◇同じ意味の短い言葉を探して書き換える

「コミュニケーション」など特にカタカナの長い語句は、同義語の短い言葉に直すと文字数を削減できます。ネットで「〇〇(調べたい単語)同義語」と調べると、すぐに確認ができます。

ここに注意!200字のガクチカを書くときの注意点

◇専門的な話は省く

例えば部活のガクチカの自分のポジションの話や、サークルのガクチカの所属人数の話など200字などの字数が限られているガクチカでは必要ありません。よくガクチカは数字を用いて具体的にするというのがありますが、サークルが何人規模であるかという話は200字のガクチカに必要な「何に取り組んだのか」「どんな目標や困難があったか」「どんな取り組みをしたのか」「結果はどうだったのか」という部分には関係がありません。そのためやたらに数字を使うことは字数制限のあるガクチカではよくないことです。
 

◇文字数オーバーはNG

「少しぐらい文字数をオーバーしてもバレない」「オーバーするぐらいのほうが熱意をアピールできる」と思っている人もいるかもしれませんが、絶対にやめましょう。企業側からすると文字数を超えているガクチカを提出してきた人は「ルールを守れない人」と判断されてしまいます。必ず決められた規定の中で自分を最大限にアピールしましょう。
 

◇「嘘」は書かない

「自分で書こうと思っているガクチカが200字に書けないから、例文を自分のガクチカにしちゃおうかな」と思っている人も、嘘のガクチカはやめましょう。企業の面接官はこれまで何十人という学生を見てきたプロですから、本当のことではないガクチカは見抜けるそうです。また仮に書類審査が通れたとしても200字のガクチカは必ず面接で深掘りされます。そのときに自分事のように答えるのは難しいですから、ありのままの自分のガクチカエピソードでぜひ勝負をしてください。

200字のガクチカの基本構成

では200字のガクチカを作る時の基本構成を確認していきましょう。
普通のガクチカは次のような構成になりますが
・何に力を入れていたのかという結論
・背景・理由
・目標や課題
・取り組んだこと
・結果
・学びと今後にどう活かすか

200字のガクチカを作るときには
・何に力を入れていたのかという結論
・目標や課題
・取り組んだこと
・結果
が最低条件として必要なものになります。
 

①何に力を入れていたのかという結論

学生時代に力を入れていたことを一文で書きましょう。
文字数に余裕のあるガクチカの場合、ここでは部活であれば「〇〇部の活動に力を入れました」や、サークルであれば「〇〇サークルで運営の仕事に力を入れました」と書く人もいます。しかし今回は具体的に取り組んだことを一言で書きましょう。例えばバレー部での活動に力を入れる中で練習メニューの改善に取り組んだのであれば「バレー部に所属し、練習メニューの改善に力を入れました」と書きます。
 

②目標や課題

次にその力を入れた取り組みの中での目標や課題を伝えます。
課題であれば「〇〇ということをおこなう中で△△という課題がありました」となりますし、目標であれば「△△というのを克服したく〇〇という目標を作りました」などと書けます。もしすべてを書いてみて文字数がオーバーしてしまう場合は、①のなかに目標や課題を入れてしまってもいいでしょう。例えば「バレー部に所属していましたが、目的のない練習が多く士気が上がらない原因だと考え、練習メニューの改善に取り組みました」と書けます。ここを削ることでその分、取り組んだ内容や自分が考えたことを盛り込みやすくなり、あなたらしさの出るガクチカになります。
 

③取り組んだこと

取り組んだこと、目標や課題に対してどう考え乗り越えたのかという部分です。
ここは企業が一番重要視するところになります。なぜならその人の課題への取り組み方、問題を解決するときの思考力、困難に対してどのように乗り越えていく力がわかることで、入社後の仕事への取り組み方や挫折したときの対処の仕方をイメージできるからです。そのため200字のガクチカとはいえ、他の項目は1文でいいですが、ここのパートは2~3文でまとめるといいでしょう。
 

④結果

最後にその取り組みをおこなったことでの結果を述べます。
文字数に余裕があれば学んだことも書けるとさらに良いです。しかし学びの部分は200字のガクチカで必ず必要な部分ではないため、入らなければ削りましょう。おそらく面接では「その取り組みで何を学びましたか」と聞かれます。

【例文あり】200字のガクチカ

最後に例文を見ながら200字のガクチカの基本構造を復習しましょう。
 

例文:ゼミの200字ガクチカ

社会学のゼミで取り組んだ農村都市のPR活動のリーダーとしての仕事です。コロナ禍によりゼミ生との接点が少なくなりチームとしてやる気を無くしていました。そこで1週間に1度オンライン会議をおこない、PR活動の話だけではなく、個人の1週間の出来事を1分間で話す時間を設けました。結果以前よりもゼミ生同士の会話が増え、PR活動の取り組みもスムーズに進めることができました。

まとめ

ガクチカを200字で書く書き方やコツ、注意点などを解説してきましたが、いかがでしたか。文章を要約するのは非常に難しい作業です。200字すべてに自分の言いたいことを入れるのは難しいですから、200字に収めるときは「ガクチカの大枠が伝わればOK」という気持ちで作成していきましょう。しかしそれはきちんとした自己分析をして、自分のガクチカが完璧に完成された前提でのことです。ガクチカが出来ていないという人は、200字にする前に基本のガクチカを作っていきましょう。

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