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【世界一“自由”な上場企業を目指す!】船井総研インタビュー

2016.07.01

就活ノートをご覧の皆さん、こんにちは!

就活ノート事務局です。

さて、

「経営コンサルタント」

皆さんはこの職業にどんな印象を持っていますか?

数人の就活生に聞いてみたところ、
 

・データ重視

・数字・数字・数字・・・

・何となく、シビアで無機質
 

という答えが返ってきました。

そこで今回は、経営コンサルタントの仕事、経営コンサルティング会社の真実を解明

すべく、突撃インタビューを敢行しました…!

インタビューに答えてくださったのは、経営コンサルティングで数々の実績を出され、

「働きがいのある会社ランキング」等様々なランキングにも名を連ねていらっしゃる「株

式会社船井総合研究所」の新卒採用責任者「草野さん」です。

新卒で船井総研にご入社され、コンサルタントとして活躍された後、採用担当として、

多くの学生さんと出会っていらっしゃいます。

何と、部長以上の管理職の【7割が新卒入社】という船井総研さん!

そして代表の高嶋さんも新卒2期生、ということから、新卒採用への力の入れ様や

優秀な人材へのこだわりがあると思われます。

早速、インタビューをご覧ください!

求めているのは「仕事好き」と「会社好き」

 就活ノート(以下、「就」):「本日は宜しくお願いします!草野さんは新卒採用責任者として毎日忙しくしていらっしゃるようですが、2016年度新卒採用の現在の状況はいかがですか?もう内定・内々定は出されているのですか?」

 草野さん(以下、「草野」):「インターンシップや選考はしていますが、内定・内々定は出していないです。説明会をした上で、正式に出すのは3月以降になります。」
 
 就:「説明会は草野さんがお話されているのですか?」
 
 草野:「いえ、説明会は代表の高嶋が話しています。」
 
 就:「そうなのですね。代表が直接ビジョンをお話されると、より学生さんに伝わりやすいですよね。」
 
 草野:「そうですね。やはり代表の想いは学生さんにお伝えしたいので、絶対に弊社は代表に出てもらうようにしています。」
 
 就:「ちなみに、2016年度新卒採用で求める人物像は、これまでと変わってきていますか?」
 
 草野:「弊社は大きく変わりません。スローガンみたいなものを作ってた時期もあったのですけれど、今はもう「仕事好き」と「会社好き」という2つの軸でしか見ていません。今の段階で学生さんに、こういう能力を持っていてほしいとか、こういう知識・経験を持っていてほしいというのは全く定義付けしておらず、まずはコンサルタントという仕事・職種に対して、楽しさを感じてもらえそうか、やり甲斐を感じてもらえそうか、そこをまずは重要視していきます。その次に、そのコンサルタントという仕事の中でも、この船井総研という会社のコンサルティング、及び考え方、そして働いているメンバーといった要素をひっくるめて、会社を好きになってもらえそうか。この2つだけですね。」

「経営者とダイレクトに接する船井総研ならではのコンサルティング」

 就:「なるほど。ちなみにその、同じコンサルの中でもなぜ船井総研なのか、というところがやっぱり重要になってくるかなと思うのですけれども、他社さんとはどのように差別化をされてらっしゃいますか?」
 
 草野:「弊社はビジネスモデル自体がコンサルティング業界の中でも特徴的で、例えば外資系のコンサル会社さんとかに比べると、クライアントが企業規模が小さい中小企業さんがメインになっています。そういうところに対してお付き合いをしているのは、経営者と直にお付き合いができるというのが一番大きいです。経営者さんと直にお付き合いすることで、その会社の経営に大きいインパクトを与えることができます。さらに、その結果、得られる感謝や、「ありがとう」みたいなこういう言葉に対してやり甲斐や楽しみを感じている人達ばっかりなんですよね。だから別に会社として中小企業を攻めるぞ、と言っているわけではなくて、そういう思考を持った人が集まっているからこそ、結果的に弊社は中小企業さんに強みができたなと思います。」
 
 就:「確かに経営者様と担当者では、裁量権ですとかスピード感とかそのあたりが全く違いますよね。」
 
 草野:「そのやり方をこの規模でやっているのは国内では弊社くらいで、あまりコンサル業界内で競合という位置づけを作ったことがないんです。弊社を受けに来てくれる学生さんたちは、『コンサルだったら船井総研にします』という言い方をしている方が多く、別に外資系のコンサル会社さんでもいいしうちでもいいし、みたいな方は基本的にいないです。」
 
 就:「じゃあ、大枠でコンサル業界に興味を持ちつつも、中には全然、違う業界の会社も受けている学生さんもいる。そうなると、受けられる学生さんの層が他のコンサルティング企業さんとは異なってくるということもありそうですね。」
 
 草野:「そうですね。」

[まるで『サファリパーク』(笑)な会社]

 就:「ちなみに、これまで新卒でご入社されている方々には、『キャプテンやってましたタイプ』が多いですとか、『理系タイプ』が多いですとか、何かしらそういった特性ってありましたか?」
 
 草野:「それはないですね。弊社は何かそういう、特定の人間性では括っていないんですよ。真面目なガリ勉タイプもいれば、スポーツマンタイプもいれば、ユーモアがあるタイプもいます。例えるなら、『サファリパーク』のような(笑)。色々な動物が放し飼いになっているということなんですけれど、自由に自分のやりたいことをやってくれればいいと思っています。」
 
 就:「いい例えですね(笑)。檻の中には閉じ込めずに、自由な環境を与えるということですね。」
 
 草野:「うちはもう「自由」っていう言葉は何よりも大事で、「自由」「自律」「連帯」っていうこの3つのキーワードは、今の代表である高嶋がずっと大事にしているもので、「世界一自由な上場企業にしたい」っていう想いからきているんです。その「自由」っていう言葉もいろいろな意味があるんですけれども、例えば、弊社は配属先を自分で決めることができます。つまりそれは、どういった業種の方をお客さんにするか、何を自分の強みにするかも選べますし、自分の上司・先輩も自分で選べる、ということなんですよ。働いている我々側からすると、本当に不自由なことが何もないな、という感覚です。ただ、そこで大事なのは「自律」っていう言葉でして、自由な反面、自分を律することができない人にとってはかえって厳しい環境になります。」
 
 就:「そうですよね。」

 草野:「人から管理された方がいいという人には合わないですね。ただ、自分のやりたいことをやりたいようにできることで、最大限の成果を発揮する人にとっては最高の環境です。また、横の繋がりである「連帯」も強く意識しており、コンサルタント同士の情報共有が盛んに行われています。」

一社でも多く『グレートカンパニー』を輩出する

 就:「ちなみに、グループのビジョンに『グレートカンパニー』という単語がありますが、これはどういった内容と捉えればよろしいですか?」
 
 草野:「『グレートカンパニー』という言葉には定義がありまして、「社会性」「教育性」「収益性」、この3つを実現している会社を指します。船井総研という会社は、中小企業さんに対して業績アップをする、すなわち「収益性」を上げるお手伝いをしています。ただ、何でもかんでも業績を上げればいいという訳ではなくて、追求する順番としては「社会性」「教育性」「収益性」の順なんです。それで「社会性」とは、その会社が企業活動を通じてどう社会に貢献していくかや、そこの会社で働いている従業員さんが幸せになれるか、といった部分を表します。そして、そこを追求していくためには、従業員さんが自分の想いやなりたい姿を実現できる環境かどうか、その地域において優れた人材を輩出していけるような企業かどうか、という「教育性」

が必要です。それで、こういった部分を追求していこうとすると、やっぱり利益や業績、売上というのが必要になってきますよね。それでこの3つを上手く兼ね備えている会社さんのことを、弊社では『グレートカンパニー』と呼んでいます。」

 就:「業績を上げる、というのはそこまでに意味があるんですね。」
 
 草野:「弊社に依頼して下さる方というのは、業績が低迷して潰れそうという会社さんではなく、もっと業績を伸ばしていきたいという意欲旺盛な会社さんばかりなんです。そんな経営者さんがぶつかっている壁を取っ払っていくためのお手伝いが、弊社が得意とすることです。その結果、売上が上がっていき、その会社の企業理念や事業理念がどんどん実現されていく。そういった『グレートカンパニー』を一社でも多く船井総研がお付き合いしている会社さんから世の中に輩出していきたいと考えています。」

長所進展~どこか一点でも勝てる部分を作る~

 就:「採用のホームページも拝見したのですけれども、『船井流』という考えの中で、3つほど、特にこれを打ち出していくというものがあったかと思いまして、『長所進展』、『力相応一番主義』、それと『現場主義』。」
 
 草野:「はい、まさにその3つが弊社で最も重要視している所で、その考え方がある意味、他のコンサル会社さんとの差別化ポイントにもなっています。他のコンサル会社さんは、課題を見つけてきてその課題を直すというのが仕事のメインであるかなと。ただ、弊社がお付き合いをしている中小企業さんというのは、長所の数よりも短所の数の方が多いために、成長が遅くなってしまっている訳もあり、その短所に目を向けても仕方ないんです。そこで短所に目をつぶって、長所に目を向けてそこを伸ばすと、独自固有の長所となってお客さんに選ばれる会社作りに繋がるよね、というのが『長所進展』の考え方です。

そして、長所を伸ばして、何か限定的な部分でも勝てるポイントを作る、これが『力相応一番』になり、それはやはり中小企業さんのコンサルティングをする上では外せない要素なんです。最後に、『現場主義』について。他のコンサル会社さんですと、数字データを持ってきてデータ分析をすることが多いんじゃないかな、と思っているのですが、弊社は何か数字から読み解いていくというよりかは、まずは最初にモデルを見つけてきます。自分自身で、繁盛しているお店や、儲かっている会社を直接見に行くことで、なんでこのお店・会社は儲かっているのだというのを自分の中でルール化してモデルにまとめ、このモデルに近づいていくようなコンサルティングをしていく。だから答えは現場にしか無いよね、というところから『現場主義』をとっています。」
 

 就:「何となく一般的にコンサルティング会社に抱く「数値一番」「無機質」なイメージではなく、船井さんは現場に足を運んで、経営者さんと一緒に伴走しているような、そんなイメージを持ちました。」
 
 草野:「その通りです、まさに。」

選考で重視するポイントは『人生設計力』

 就:「実際の選考の話なのですが、特に重視していらっしゃるポイントって、どういったところになるんですか?」
 
 草野:「一次選考の筆記試験、二次選考のグループワークに関しては、最低限のところを確認しているだけです。一次選考なんかは、熱意を見ていて、その時点で何か能力的なものを判断しているわけではないです。二次選考は、最低限の頭の良さとコミュニケーション能力、この2つを見ています。やはりコンサルタントは課題を引き出したりその課題を解決するための方策を考えたり、地頭が良くないとできない仕事なので。」
 
 就:「当然ながら、そうですよね。」
 
 草野:「そこは、筆記試験という形でみていますね。三次選考からは面談なのですが、自分の人生をちゃんと設計できているかというところに尽きると思っています。どうしてコンサルタントなのか、どうして船井総研なのかというのを、どこまで自分の中で落とし込めているのか、そういったところを面接を通じて確認していきます。その段階で、うちに来ない方がいいんじゃないかというアドバイスもします。将来こうなりたい姿とか、ありたい姿っていうのを確認していって、弊社で実現できないんだったらそれは、必ず伝えるようにしますし、とにかくミスマッチが起こらないようにしたいんですよね。お客さんの会社や、経営者さんとか従業員さんの人生を背負う仕事ですから、ちゃんとその重さを理解した上で、そこに対して本当に楽しさとやり甲斐を感じられるかどうかというのを面接を通じて確認していくというイメージです。」

 
 

困難を乗り越えてNo.1のコンサルタントへ

 就:「ちなみに、新卒の方というのは、お入りになってからは全員経営コンサルタントとしての配属になるのですか?」
 
 草野:「うちはコンサルタント職しかとってないですね、新卒では。」 

 就:「新卒で「船井流」をはじめとする船井総研の考え方をよくよく説明をして、理解されて、入社することになりました。ただ、もしかしたら中には、自分でなかなか考えられない、アクションできないという方もいらっしゃって、もしかしたら離職をしていってしまうとか、そういったことに繋がってしまうケースもあるのかなと思っているのですけれども、御社に関しては、新卒で入られた方というのは大体入られてからどのくらいのスパンで何名くらい離職をされるというようなケースがあるのでしょうか?」
 
 草野:「新卒に限っての数値は出していないのですが、全社で見ると離職率は8%から9%の間くらいですね。」
 
 就:「じゃあ、一般的なコンサルティング企業と比較して考えると非常に低いですよね。」
 
 草野:「そう思います。理由としては、キャリアアップで転職していくメンバーがいないんです、うちの会社は。さらに、チームリーダーという最初に目指す役職についた後には、1.2%しか辞めないんですよ。年間に1人か2人ですね。ですから、コンサルタントとして、仕事が楽しくなってやり甲斐を感じて、それなりのお給料ももらえるポジションになると、辞めない。辞めていくパターンで一番多いのは、こんなはずじゃなかったのにということ。入ってみたらやりたいことと違うじゃないかという意味ではなくて、自分の能力であったりとか、もっと活躍できると思ってたけれど、その通りになれなかったパターン。やはり、コンサルの仕事は自分のお客さんを持って、自分が主体的に動いていくようにならないと、どうしてもやらされ感を感じざるを得ないですし、業務特性上、労働時間も長くなりがちですし、傍から見るときつい仕事ではあるんですよね。だから、そこに辿り着くまでの時間が長くなれば長くなるほど、辞めていく可能性は高まります。ですから、大体1年目から5年目くらいまでの間で辞めていく人は辞めていっちゃうかなと。」

就活生にメッセージ~幼少期の体験を大切に

 就:「最後に、これから就活を始める方がほとんどというところはあると思うのですけれども、学生さんに対して、例えば就活経験者としての目線、それから人事としての目線から、何かしらメッセージをいただければと思うのですけれども。」
 
 草野:「経験者という視点でも採用担当という視点でも正直変わらなくて、自分は何になりたいのか、どうありたいのか、ということをちゃんと考えて欲しい、これしかないですね。特に大事にして欲しいのは、幼少期の体験です。大学生になってから何をやってきたかとか、そういったことは正直あまり興味がなくて、例えば、ちっちゃい頃に将来の夢がサッカー選手だったとか、ケーキ屋さんになりたかったみたいな、そういう想いを大事にしてほしくて。なんかその、理由はないけれど好きなもの、理由はないけれどやっていて飽きないものとか楽しいものとか、そういった視点で自分が何をやりたいのかとか、何になりたいのかというのを考えてほしいと思っています。そして、その上でちゃんと自分の将来のキャリアというのを考えてほしいですね。」
 
 就:「ありがとうございました!」

ズバッと斬る!インタビュアーから見た「船井総研」

さぁ、いかがだったでしょうか。

一般的なコンサルティング企業とは一味違う、独自のビジネスモデルや独自の考えを持っていらっしゃることがわかりました。

当然、コンサルタントとして数値・データを大事にしつつも、そこに「心」というか、温かいものが乗せられている、そんな印象を受けました。

ちなみに、草野さんは経営者になることに興味関心を抱き、それを実現するためには経営者がどのような考えをしているのかやどういう視点が大切なのかを知ることができる経営コンサルタントにまずはなろうと思ったそうです。さらに「人の役に立ちたい」「どれだけ深く役に立てるか」という観点で色々な会社を見てまわった中で、「船井流」の考えに触れ、「船井総研のコンサルタントにしかなりたくない」という確固たる思いを持って入社したとおっしゃっていました。

「世界一自由な上場企業へ」

この壮大な目標に向かって、これから船井総研という会社がどのように歩んでいくのか、インタビュアーとしてもとても興味深く、楽しみです。

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