富士通はICTの力でもっと快適・便利で、安心・安全な世の中を創ることを目指しています。 あなたは学生生活で学んだこと(研究やゼミを含む)を踏まえて、どのような世の中を創っていきたいと思いますか?

私はICTを活用して誰もが安心して最新のテクノロジーを利用できる世の中を創っていきたいと思います。最新技術によりますます人々の生活は豊かで便利になっています。しかし,同時に個人情報流出や改ざん等の問題も起こっているのも事実です。私は現在、情報セキュリティの分野で暗号理論の研究を行っております。具体的には、既存の暗号化技術の安全性を向上させる研究やデータ量を削減し効率化する研究を行っております。その中で、安全性の強度とユーザビリティやコストの面がトレードオフの関係にあることを強く実感しました。また、利用する状況においても必要とされるセキュリティレベルは全く異なることも感じました。今後はテクノロジーの発展によりセキュリティを考えなければならない環境はますます増えてくると考えます。たとえば、医療技術が発展し、人のゲノム情報から将来罹る病気が分かるようになるとゲノム情報が個人情報になるかもしれません。上記は未来に起こるかもしれない一例ですが、最新の技術を利用するためには、それに伴うリスクを考慮し、安全に利用できるための基盤を作ることがとても大事であると感じます。よって、私はI
CTによりセキュリティソリューションを充実させ、人々が安心してテクノロジーを利用できる安全で便利な社会を実現したいと思います。

学生時代力を入れたこと

私は学生時代、研究活動に力を入れました。そこでは、課題発見・解決力が発揮されたと思います。私は自身の研究成果を国内の会議で2回発表した後、暗号業界では有名な国際会議への論文を執筆し、採録されました。この会議で発表をするためには専門家による論文の審査が行われ、国際的に高い評価を得たもののみ採録されます。112編の論文が投稿されましたが、28編のみ採録された狭き門です。これだけの高い評価を得る論文を書くために、まず難解な数式や言葉で書かれている既存の英文論文を理解することに苦労しました。また、現状を改善するべく、新規性を持つ提案を行うことにより苦労しました。そこで、私は論文を図などに起こして視覚的に理解しやすいように工夫しました。また、書いてあることを鵜呑みにせずに疑問を持つ姿勢や現状をどう改善すればより良い提案ができるかを常に意識しながら読み進めました。その結果、既存研究に課題を発見することができました。課題を解決する際においては、アイデアを試行しては失敗しという過程を繰り返し、わからないことは先輩や教授に相談し、ディスカッションを重ねながら考え抜きました。

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