○従来の一般面接は?

はじめに言っておきたいのは現在も多くの企業で行われているものであり、劣っている方法だとかでは決してないということです。
このスタイルは面接官が面接評定票を手に面接官が候補者を項目ごとに評価します。第一印象、コミュニケーション能力、行動力、課題解決力、リーダーシップ、協調性、ストレス耐性、志望理由といった項目に、企業によってどの項目を重視するのかは異なりますが、点をつけていくのです。ある一定の点数を超えれば合格、ある水準を下回れば不合格、その間ならば保留といったように面接の結果は決められるのです。
そのため主観的評価に左右される面もあり、真の仕事の適性は測れないのではないかという考え方もあったということなのです。

○コンピテンシー面接とは?

コンピテンシーとは日本語で言うと「能力」という意味です。
この面接スタイルは「成果を生み出す行動特性」が評価対象となり、第一印象など主観的評価が入りにくくなっています。
また一般面接では質問も人によってばらばらで、雑談的なことになることもありますが、面接官が質問手順は決められています。発言内容も一般面接では記録されませんが、こちらでは記録されることが多いです。面接官が5W1Hを駆使して、深掘りしてくることは次の5つの段階に分けられます。
①取り組んだこと
②第1プロセスの特定
③そのプロセスで工夫した、苦労した場面の特定
④具体的な行動事実の列挙・確認
⑤その場面で具体的に工夫したこと、苦労したこと
⑥第2プロセスの特定、以下繰り返し….といったように進められます。
それらの質問を繰り返すことで、スピードや粘り強さ、独自性・独創性、的確さ、チャレンジ、緻密さ、チャレンジ、ストレスへの対処法に関する行動に関して、5段階づけして受験者を評価します。
レベル1は受動行動(受け身な姿勢で行った)、レベル2は通常行動(やるべきことをやった)、レベル3は能動・主体的行動(意図を持って・理由づけしてやった)、レベル4は創造、課題解決行動(独自の工夫で状況を打破しようとした)、レベル5パラダイム転換行動(まったく新たな、周囲にとっても意味ある状況を作る)という段階に分けられます。レベル4までいければ上出来と言えるので、レベル4だと判断してもらえるようにしっかりと自分のエピソードの深掘りをして、面接を乗り越える必要があります。

まとめ

いかがでしたか?コンピテンシー面接では深掘りをしてくるため、小手先のテクニックやごまかしが聞かないところがあります。そのため、しっかりと自己分析が必要となってくるでしょう。その際、自分のエピソードを人に話して、突っ込んでもらうというプロセスを経て、エピソードをブラッシュアップしていきましょう。また日頃何か取り組みをする際もぜひぜひ意識して行動してみてください。

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