◆アメリカは即戦力重視

アメリカは、必要な人材を必要な人数だけ必要な時に採用するのが一般的。
ですから、その分野の仕事に長けた即戦力が求められます。
実務経験の無い新卒者の多くは正社員として卒業後すぐに雇用される訳ではなく、在学中のインターンシップやパート・タイム・ジョブ、契約社員という形で実務経験を積み、正社員雇用を獲得します。
 
また終身雇用と言う考えがそもそも無く、前職を活かした転職でキャリアアップを計っていきます。

◆ヨーロッパ

ヨーロッパにも新卒一括採用の思想はありません。
逆に卒業後に何のスキルも持ち合わせていない場合、就職が非常に難しい現状すらあります。
入社後は同じ職種で働き続けるのが一般的なので、就活も大学での専攻を行かせる「職種」を選ぶ、という考えで行います。
日本のように、営業職で入って総務に配置転換され、今は商品開発なんてことは無いそうです。

◆その他の国々

●カザフスタン
大学が良い成績の学生を企業へ推薦してくれる。
 
●バングラディッシュ
まずはアルバイトスタート。28歳位で正社員へ。
定年はなんと45歳。
 
●ドイツ
就活スタートは卒業後。
卒業後に語学留学したり、アルバイトやインターンで経験を積む学生も多い。
ドイツも即戦力を求めるスタイルなので、応募条件にインターン○ヶ月以上などという条件がつくことも。
 
●フィンランド
高卒後、そのまま大学へと進学する人が少ないフィンランド。
多くの人は高卒後、自分のやりたいことを見つけるための自由な時間を過ごすそうです。

◆まとめ

新卒一括採用は、何事も横並び意識の強い日本らしい制度と言えそうですね。
将来性を重視して何の経験も無い若者を一定の給料で正社員として雇用してくれる訳ですから、雇用される側としてはいい制度なんじゃないかと、個人的には思ったりします。
(国際競争力がどうのこうの、とか言う議論はおいといて)
 
それに、歳の近い同期と言うのは、何かと頼りになるので有り難い存在です。
これも「新卒一括採用」のメリットですね。

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