そもそも「両立」って何…?
まず「仕事と家庭の両立」という言葉について考えてみましょう。
ここでは前提として近年多い共働きの夫婦を想定してお話します。
専業主婦(主夫)の家庭でも、働き手が家庭にどこまで関わるかという視点で読んでください。
「両立」は、ざっくり2種類に分けられると思います。
休日に子どもと触れ合い、家事をまとめてする
2、片方が時短で働いて、夕方からは家事や育児にしっかり時間をかける
どちらが理想の両立ですか?
もちろんどちらも「両立」はしているのですが、その実態は全く違います。
1 仕事>家庭
1を理想とする人は家庭や育児よりも働くことを重視していると言えます。
しかし、例えば転勤等になってしまったら?
単身赴任しなくてはならないかもしれません。
そうすると当然家庭や子どもに関わる時間は少なくなってしまいます。
全員で引っ越すとすれば、配偶者には仕事を辞めてもらわなければならないかもしれません。
また、延長保育や夜間保育に対応している保育所がすぐに見つかるとも限りません。
保育所は飽和状態で、待機児童が多く発生しています。
行政は保育所を増やす取組をしていますが、その結果、若い保育士が多くきちんと保育してもらえないブラック保育所も増えてきています。
2 仕事<家庭
反対に、2を理想とする人は仕事よりも家庭や育児を重視していると言えますね。
しかし、時短勤務が認められない職場も多くあります。
認められた場合も、出世への道が閉ざされてしまったり、仕事がなくなってしまったり、まだまだ時短勤務の制度に対応しきれていない企業の現実があります。
「仕事と家庭の両立」のために、今できること
仕事と家庭を両立することは、はっきり言って難しいです。
日本にはまだまだ終身雇用のような、「同じ会社でキャリアを積む」ことへのこだわりが存在します。
そのため、産休・育休・時短勤務のような制度への理解がない職場もあります。
制度はあっても申請書はない、事実上の左遷や、出世できなくなるなど、どちらかを諦めざるを得ないような会社もあります。
今できることは、自分の理想の仕事と家庭の形を作っておくこと。
そして、そのためにはどんな制度や対策が必要なのかリサーチすること。
志望企業にその制度があるか、取得実績はあるか、調べること。
自分がいくら稼げるか、理想の実現のためにはいくらかかるのか把握すること。
できるだけ具体的に将来像を描いて、それに合った企業を選びましょう。
もちろん一緒に家庭を作る結婚相手の理想や仕事によっても変わってきてしまいますが。
仕事だけが人生のすべてではありません。
仕事以外の時間にも目を向けて、どんな暮らしをしたいのか、考えてみましょう!
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