コンサルティングとは

からぴー:コンサルティング業界の仕事を簡単に説明すると、「企業の抱える様々な経営課題を中立的な立場から情報収集・分析し、その結果を元に改善策を立案する」ことです。それを行う人をコンサルタントと言います。また、コンサルティング会社といわれる法人もあって、こちらは普通「コンサルティングファーム」と呼ばれているよ。

こうしくん:コンサルティング業務が行うためには、その分野において深い知識と経験を持っていないといけませんね!

からぴー:その通り!助言が欲しい人がコンサルタントと契約するので、業務の遂行について的確な助言ができないとだね。一般的に「企業の様々な経営上の課題を明らかにし、解決する助言をする」職業と説明されているけど、簡単に言えば「クライアントをいかに儲けさせるか」ということに尽きます。また、コンサルは大きく分けて「戦略コンサル」「総合コンサル」の2つに分けられるよ。

こうしくん:同じコンサルでも戦略コンサルと総合コンサルでは、仕事内容も変わるのですか?
からぴー:うん、仕事内容は変わるよ!「自分のやりたかった仕事と違う…」ということにならないように、戦略コンサルと総合コンサルの違いについてきちんと理解しよう!
こうしくん:それぞれのお話を聞きたいです。
からぴー:そもそもコンサルの仕事は、今後どのように舵を取っていくべきかについて決める戦略策定とその戦略策定及び実行支援の2つに大別されるよ。この戦略策定のみを行うのが戦略コンサルで、戦略策定と実行支援をともに行うのが総合コンサルだよ。
こうしくん:わかりやすいです。
からぴー:戦略コンサルティングファームの特徴をお話しするね!仕事内容としては、企業の経営層が悩む仕事を解決するのが主な業務内容であり、「企業のWHAT」つまり「何をしていくべきか」を決めるのが仕事内容だよ。「コロナの後うちの会社はどうするべき?」「うちの業界はどう言った影響を受けるの?」と経営層は悩んでおり、そういった経営者に対して適切な市場分析や将来予測を通して「あなた方は今後こういった戦略(WHAT)で進めていくべきです」といった提案をしていく仕事です。言い換えると企業の今後の方向性を決めるお手伝いをするのが「戦略コンサル」の主な仕事となっており、具体的な実行支援というよりは「戦略策定」に力を入れている業種だね。
こうしくん:例えば提案内容は、どのようなものがありますか?
からぴー:中期的な経営計画の策定、マーケティング戦略、M&A実行のための「ビジネスデューデリジェンス(BDD)」、新規事業立案などが挙げられるよ!
こうしくん:やりがいをとても感じられそうですね!
からぴー:次に総合系コンサルティングファームの説明をしていくよ。総合コンサルとは、「戦略策定」から「実行支援」まで一気通貫でやってもらいたいたいと言う顧客のニーズに答える形で生まれた業種です。企業の経営層が悩んでいる「経営課題」から各部署が悩んでいる「企業課題」まで広くソリューションを展開しているため「総合」と言われているよ。
こうしくん:一気通貫でサポートするのも面白いですね。
からぴー:戦略コンサルが「企業のWHAT」を解決する仕事であるとすると、総合ファームは「企業のHOW」を解決していく仕事になります。「やることは理解できたが、実際どうすればば良いの?」という疑問に対して、実行支援を通して二人三脚でプロジェクトを動かしていく仕事だよ。
こうしくん:例えばどのような事例がありますか?
からぴー:総合系の特徴としては、インダストリー(産業)とファンクション(分野)で分けて人材を育成しているよ。例えば製造業のクライアントでM&Aの案件があったとしたらインダストリーで「製造業」に強いコンサルタントと、ファンクションで「M&A」に強いコンサルタントを同じグループにして解決を図ります。そのため、個人としてはインダストリーかファンクションの一分野に限定されることが多くスペシャリストとしての知識はつきますが、戦略ファームほど業界とソリューションを横断した経験はできないかもね。

こうしくん:なるほど。それぞれの仕事内容を理解して自分のやりたいこととすり合わせていく必要がありますね!

「経営コンサルティング」と「コンサルティング営業」の違い

からぴー:さっきは、手段の違いで戦略コンサルと総合コンサルで分類したね。次は、目的で分かれる「経営コンサルティング」「コンサルティング営業」について説明していくよ。重要な用語だからしっかり覚えてね。

こうしくん:どちらの言葉も聞いたことはありましたが説明できない状態でした!この際に覚えて理解したいです。

からぴー:コンサルティング営業もコンサルティングと言えますが、経営コンサルティングとの違いは、営業のコンサルティングは「商品を売るための付随サービス」であり経営コンサルティングは「コンサルティングが商品そのもの」という点です。

こうしくん:コンサルティング営業の場合、自社で扱っている商品ないしはサービスを買ってもらうために、コンサルティングを行うということですね!

からぴー:その通り!一方、経営コンサルタントの場合、とくに製品やサービスを販売・提供するわけではなく、コンサルティングそのものが商品です。つまり「クライアントの課題を明らかにする」こと、もしくは「課題を解決するための方法を考える、あるいは手伝いをする」ことそのものが商品であり、コンサルティング行為に対して報酬を受けているよ。

こうしくん:とてもわかりやすいです!ありがとうございます。

コンサルタントに求められる資質(能力)

からぴー:次は、コンサルタントに重要な資質を紹介するよ!次の3点が挙げられます。「論理的思考力」「コミュニケーション・協調性」「プロフェッショナリズム」だよ。

こうしくん:どれも重要な能力ですね。

からぴー:1つ目の論理的思考力は、コンサルタントの基礎能力として必須条件。他の能力がいくら秀でていても、基礎的な論理思考力は必要です。多くのコンサルティング会社が採用試験において、論理思考力を見る筆記テストを課して、面接に進めるか否かのラインを決めているほどだよ。

からぴー:2つ目のコミュニケーション・協調性については、コンサルタントはクライアントあっての商売。提案したことを相手が実行しなくては、最終的な成果にもつながりません。実際の現場では、クライアントの悩みや状況などに柔軟に対応しながら仕事を進めています。また、コンサルティングの仕事は必ずプロジェクトチームで行います。一匹狼で力を発揮するタイプよりも、チームとして成果を発揮できるほうがコンサルタントに向いています。このため、コミュニケーション、協調性、チームワークといった人間関係を円滑にする能力が非常に大事になってきます。

こうしくん:コミュニケーション能力って例えばなんですか?

からぴー:良い質問だね。コンサルタントのコミュニケーションは、 相手の言っていることを正確に聞いて、理解し、整理する能力、自分の意見をわかりやすく、誤解なく相手に伝える能力、利害を調整するのではなく、利害が生じる背景とその原因を聞き出し突き止める能力、相手を巻き込み、共通の目標をあげて、物事を推進していく能力といった類のコミュニケーションが重要になってくるよ。

こうしくん:具体的でわかりやすいです。

からぴー:3つ目のプロフェッショナリズム。コンサルタントは、高度な自律心や職業倫理が求められるプロの職業で、クライアントから要求された仕事を単にこなすだけではダメです。そもそもクライアントの要求自体が曖昧なときもありますし、クライアントが間違った問題設定をしてしまっている場合もあります。クライアントに対して言いなりになるのではなく、時にはNoといいながら、最終的には相手の期待を超えるような価値を提供することができる。そしてクライアントの信頼を得ることができる。それがプロフェッショナルです。

こうしくん:3つとも重要だなと感じました。今からでもその能力を身につけられると思うので、読書や人との関わり方を大切にしていきます!

コンサルファーム(有名企業)

からぴー:最後にコンサルファームを紹介していくよ。戦略コンサルの有名なファームで言うと、MBBと言われるような「マッキンゼー」「ボストンコンサルティング」「ベインアンドカンパニー」などが有名なファームとしてあげられます。日系の戦略コンサルティング企業も存在し「DI(ドリームインキュベータ)」や「野村総研(NRI)」なども一部戦略案件を担当しています
こうしくん:マッキンゼー聞いたことあります!
からぴー:総合系コンサルで有名なファームは、「Big4+α」と言われているデロイト、PwC、KPMG、EY、アクセンチュアと言ったファームが大手の中でも強固なプレゼンスを築いているよ。日系の総合コンサルティングファームとしては、NRI(野村総合研究所)やアビームコンサルティングが有名だね。
こうしくん:1つ1つの会社を調べて企業研究も行っていきます!

まとめ

からぴー:コンサル業界についての理解は深まったかな?覚えること多くて大変だったと思うけど就活生の間でも「コンサル」という選択肢はポピュラーになってきているから抑えておきたい業界だね!

こうしくん:本日はありがとうございました!理解が深まりました。コンサルにも種類が色々あるのですね。自分のやりたいこととすりあわせてみます!

からぴー:引き続き納得のいく就活ができるように頑張ってね!

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