日商会頭は6月開始を提言

日本商工会議所の三村明夫会頭は15日の記者会見で、16卒から始まった選考日程の再見直しを求めました。
今年8月に解禁された選考活動の開始を、6月に2か月前倒しすることを柱としています。
 
 
経団連は学業への影響を考え、今年から選考の解禁を4月から8月に変更しましたが、
それによって大学生の就活期間は逆に長くなる結果となりました。
経団連に加盟していない企業の他、加盟している企業も水面下で選考を行い、
春先に内々定を出すなど、問題点が指摘されてします。

東京商工会議所の直近の調査でも、新ルールを「悪い」と評価した企業は43%にのぼり、
「良い」の8%を大きく上回る結果となりました。
経団連も検証作業を進めていて、日商は今後、6月案を求めていく方針です。
 
 
三村氏は来年から変更可能だとしており、
「2カ月の前倒しというのが一番みんなに優しい。就活期間を短縮すれば、悪影響を最低限に抑えることができる」
と述べ、再来年以降の枠組みは、政府や経済界、大学を交えた検討会を設けて結論を出すように求めました。

経団連もこの提言に前向き

経団連の榊原定征会長は16日、大学生の就職・採用活動の日程見直しについて来年の面接解禁を前倒しする考えを示しました。
首相官邸での会合後、記者団の取材に応じ、明らかにしたのです。
今年は8月に面接解禁を変更しましたが、「8月の解禁は遅すぎる」と語り、早急に見直し案を策定する考えを示しています。

15日に日本商工会議所が面接解禁を6月に前倒しすることを提言したことについては、
「ひとつのやり方だ」と前向きにとらえているようです。
現在、経団連は会員企業などに就活関連でアンケートをとっていますが、
8月解禁は否定的な回答が多く、日商の提案した6月解禁を軸に見直す考えです。
 
 
新しい指針は11月にも公表される予定ということです。
 

情報へのアンテナは敏感に

新しい指針は11月に発表されるということですから、要チェックです。
 
 
日程の見直しで6月が選考解禁になったとしても、
今年6月に選考を行っていた企業は来年4月に選考を行うかもしれません。

今年の就活で、日程は守られないこともある、ということがわかったのですから、
日程が変更になっても信用しすぎてしまうのは危険です。
 
 
志望企業の情報は敏感にキャッチして、
気づいたら選考が終わっていた、なんてことのないように気を付けましょう。
 
 
早い企業ではこの冬のインターンシップから選考が始まっています。
油断せず早め早めに行動しましょう。

情報へのアンテナは敏感に
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