■仕事を推進するに必要なチカラ
私が30年近く、リクルートグループで勤めてきて感じた、仕事をするうえで最も重要なチカラ、それは「問題解決力」です。
新人から役員、社長に至るまで、それぞれの階級、職種で多くの「予期しない」問題が起こります。その解決をすることが、「仕事」なのです。
■学生時代のエピソードから探る「問題解決力」
勿論、これから仕事をする就活生にとっては、あまり関係のない話だったと思いますが、私は、新卒の最終面接を担当して、そのチカラを試していました。
例えば、学生時代のバイトの話。
飲食店で4年間バイトし、最後はバイトリーダーにまでなり、店長からお店のオペレーションをすべて任されていました、なんて話を聞かされたとします。
この経験を聞くと、辛抱強いとか責任感がある、信頼される規律性や、仲間との協調性など、基本的な人物評価は「好印象」です。
しかし、本当に知りたいのは、この先の話なのです。
バイト中に起きた大きな問題は何でしたか?そんな質問をします。
お店の売上が急に落ちてしまった。
調理のバイトが辞めてしまった。
暑い日にエアコンが効かなくなった。
バイトなら、給料さえもらっておけば「関係ない」話かもしれません。
しかし、ここに本当の「仕事力=問題解決力」の見極めポイントがあると思っていました。
■問題解決に必要な、問題を認識する「目」
特に重要だと思うのは、「問題を問題と認識する」「より大きな問題を認識する」、アンテナの高さや感じ取る感度の問題です。
「これは問題だ!」
「対策をしないと大変なことになってしまう!」
と感じなければ、何も始まりませんよね。
問題意識を持たずに、アルバイトや友達と遊んでいたのでは、この「目」は養えません。
自分の、家族の、地域の、日本の、そして世界で起きている問題。
企業は、社会の問題=「不」を解決することで、対価=売上を上げているのです。
あなたは企業に就職して、「何を解決したい」と思っているのでしょうか?
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