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【人事担当が語る③】「やりたいこと」でなく「なりたい自分」で就活をするのがオススメ

2017.09.26

採用担当をしていて、100人中80人くらいから質問を受けるのが、「自分のやりたいことが分からない」や「どうやってやりたい職業につけばいいですか?」というものです。

この質問というか、「やりたいこと」を仕事にないといけない、みたいな風潮に対して、そもそもやりたいこと、を仕事にする必要がどこにあるのか、ということと、やりたいことって10年後もやりたいことなのか、という2点から「やりたいこと」で就活するのには大反対です。

やりたいことを仕事にする必要は無い

やりたいことを仕事にしたい、ってどういう思いで考えていますか?

たとえば法人営業をしたい、と思って大手の会社に入ったとして、違う部署に配属になったらどうするのでしょう?

3年、5年くらいで異動になって配属されるかもしれないし、20年以上叶わないかも知れない。

そのときどういう気持ちで働くのでしょう。

逆にベンチャーにそういう思いで入ったとして、入社時までその事業やっている保障もありません。

実際私が内定をもらったときにあったある事業は入社のときには無くなっていました。

そのときどういう心境で新生活を迎えるのでしょう。この2つの例は極端かも知れませんが、充分に起こり得ることだ、というのはなんとなくイメージがついていれば嬉しいです。

「やりたいこと」は変わるもの

そして、2点目ですが、そもそもやりたいことって変わりませんか?

高校受験・大学受験のときとかに描いていた未来像と今の自分って同じですか?やりたいことも同じなのでしょうか。

ちなみに私は高校入学までは姉の影響で医者になろうと思っていましたし、物理で19点、化学で32点を取って絶望してからは法曹になろうと思い、法学部に行きました。

でも塾のアルバイトが楽しかったので教職を取るほうにシフトしましたし、いざ就職する、となると教員にはあまり惹かれずIT業界に進んでいます。

私のような例は極端かも知れませんが、ずっと「やりたいこと」が同じ人の方が稀有なのではないでしょうか。

なりたい自分で就活をする

じゃあどうするのか、というと「なりたい自分」ベースでキャリアを考えるべきです。

そうすれば配属がどこになろうと事業があろうとなかろうと、「なりたい自分になるためのアプローチが変わった」に過ぎませんし、変化する「やりたいこと」に左右されることも少なくなるのではないでしょうか。

私の例で言えば、どの時期の自分も「社会的に弱い立場の人の力になれる人」が「なりたい自分」でした。医者であれば患者、法曹であれば被害者、教員であれば勉強が苦手な子、それぞれに価値を感じていたのでした。

そのようにして、「自分がどうなりたいのか」を考えるのがスタートラインな気がします。そのための手段としていわゆる自己分析(あるいは過去分析)というのが就活で薦められているのでしょう。

「なりたい自分」をベースに自分の過去や未来を考え、それに基づいてキャリアを考えていけるといいですね。

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