内定ゼロの何がマズい?

大学受験の時を思い出してほしい。受からなかったらどうしよう、と誰もが思った事だろう。では実際どうだろうか。もちろん現役での第一志望合格が理想だが、志望順位の低い大学への進学を決めた人や浪人しての再チャレンジを決断した人もいるだろう。ではその人たちは大学受験失敗により人生が終わったのか?負け組なのか?決してそんな事はないはずだ。もしあなたが受験で失敗した張本人なら、まだ納得いかないかもしれない。ならばこう言ってみよう。今皆さんの周りにいる友人、お世話になっているゼミの教授、先輩、後輩、すべて受験で失敗したからこそ出会えたのだ。
 就活も同じではないだろうか。たとえ第一志望の会社の内定が取れなくとも二番目や三番目に行きたい会社に入って頑張れば良い。一社も内定が取れなかったら、もう一年頑張ればいい。次の就職シーズンまで、長期間空白が空くのを生かして貴重な経験を積みに行くのも良いだろう。そうして入った会社でも、かけがえのない同期に恵まれ尊敬できる上司に出会えると思えばいい。

内定ゼロの何がマズい?

誰のための就活か

内定が取れない自分を両親はどう思うだろう、後輩と合わせる顔がない、等まだまだ私に反論がある読者もいるかもしれない。就職浪人と受験浪人は社会的評価が全く違うという指摘も入るかもしれない。ならば私から質問したい。親のために就職して、本当に両親は喜ぶと思いますか。後輩にどや顔で内定先を自慢するための就活ですか。就職浪人が悪だと誰が決めたのですか?どれも、本人が気にしなければいい話。真剣に就活に取り組んだ結果が内定ゼロであったのなら、親御さんも非難しないだろうし馬鹿にしてくる後輩も友人もいないはずだ。仮にいても気にしなければいい。

もし内定が取れなかったらどうしよう―そんな不安が就活生をますます内定から遠ざける。不安からか、毎年就活の時期になると突然皆同じような髪色・髪型になり急に礼儀正しくなってしまう。皆同じようなリーダー経験、「困難を乗り越えた経験」をESに書いてしまう。劇団員や俳優を目指しているわけではないのだから演技してもしょうがないし、面接は準備したセリフを流暢に読み上げるスピーチコンテストではない。上述したように、万が一内定が取れなかったとしても人生終了ではないのだから、もっとのびのびと就活に取り組んでほしい。

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