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企業研究

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シリーズ第4回 【職種研究・管理部門編】 管理部門とは?(2)

シリーズ第4回 【職種研究・管理部門編】 管理部門とは?(2)

管理部門の業務というのは、原則として、法律とルールに則って遂行されます。
ルールとは会社ごとにある社内規程、マニュアルといったものです。

画像引用:http://haken-kagawa.com/?p=1911

恣意性の意味。

『恣意(しい)』という言葉を知っているでしょうか?これは個人の裁量や気分で仕事を行うという意味ですが、管理部門の仕事に恣意性があると非常に問題です。例えば、交通費の精算をする時、会社のルールで「毎週水曜日に締めて金曜日に支払う」と決まっているとします。そうすると、現金の支払を担当する財務部は、水曜までにチェックして金曜日に払い出し、本人に渡す。これは社長だろうが新入社員だろうが原則同じです。

でも、ここで財務部の支払担当者が、「Aさんは嫌いだから、来週の金曜に払おう。でもB君とは仲良いから今日すぐに払ってやろう」なんてやっていると、ルールも秩序も崩れます。また人事の給与担当者が、「C君はウザイから月給5万円減らしてやろう。その分をDさんに追加しよう」なんてやっているとしたら危険ですよね?こんな気分屋仕事にならないように、会社にはルールが明文化されており、それに則って仕事を進めていく訳です。

ルールや会社の規程を遵守して仕事をするのは基本的なことであり、大切なことです。新入社員の皆さんは、入社後には、とにかく会社のルールやマニュアル、そしてその会社の慣習を覚えさせられます。でも一方で、会社は利益を出してナンボの集団です。だからルールを知っているのは非常に大切なことですが、管理部門がルールにガチガチに固執して「それは出来ません!」とか「これはルール違反だからダメです!」なんてことしか言わない人間の集まりになってしまうと、かえって会社の成長を阻害することになりかねません。

管理部門を図で表すと・・・。

・・・とここまで読むと、ルールを守れといっておきながら、実際は違うなんて、一見矛盾しているように見えますよね。でもこれは矛盾していないのですよ。少なくとも会社を維持していくためにはね。

ここで、図を見て下さい。竹を横にスパッと切ったようなものをイメージしてもらえるといいです。円が2つ重なっているイメージ。非常に簡単な図ですが、これこそ管理部門の全てといっても過言ではない。

内円と外円を境界にして3つの世界が存在しています。それぞれの世界を仕切る境界は、

①と②の境界線(内側の円) ・・・ 「社内規程・ルールの限界線」
②と③の境界線(外側の円) ・・・ 「法律の限界線」

と、僕は勝手に命名しています。

管理部門を図で表すと・・・。

『合法的ルール違反』の世界。

一般に、新入社員が管理部門に配属になると、先輩社員から色々業務を教えてもらいますが、それは①の世界の業務、つまり社内規程とルールの世界の業務です。つまり、その会社内で通用するやり方。もちろんこれを覚えることは非常に大切。これを覚えないと、恣意性のある仕事をすることになってしまいます。

どこの会社であっても絶対にやってはいけないのが、③の世界に立ち入ること。つまり法律違反ということです。これはマズイ。しかし、①の世界である社内規程やルールというのは、あくまでも社内の取決めです。ここの世界の決まりやルールを逸脱してしまうことは、法律違反でしょうか?違います。会社的にはルール違反ですが、でも対外的に糾弾されたり、警察沙汰になることはありません。

この、①の世界を逸脱して③の世界を超えないようにすること。これが②の世界です。一般的にはグレーゾーンと呼ばれることもあるけど、②の世界のことを僕は勝手に「合法的ルール違反の世界」と呼んでいます。

管理部門のスキルアップというのは、いかに①と③の世界を理解して、また同時に必要に応じて、柔軟に②の世界に立ち入ることができるか?に尽きます。管理部門で仕事が出来る人というのは、状況を見極めて、①と②の境界線(内円)を自由に伸縮させ、②と③の境界線ギリギリまで持っていける人のことを言います。合法的ルール違反の本質を知っている人。要するに仕事の引出しが多いということ。落としどころを知っている人です。

これは会社全体のことと、会社の成長の源泉(つまり会社がどういう流れで儲けているか?ということ)を理解していないとできないのです。

続きます。

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