どうして聞いちゃいけないの?

はじめに、労働環境や福利厚生を聞くと企業さんからの心象が悪くなるのは、少なからず本当のことです。
でもなぜ聞いてはいけないのでしょう?

理由は主に2つあります。

1つめは、企業さんが福利厚生や労働環境を、あまり自分の会社を選ぶための動機にしてほしくないと感じているからです。

企業さんの存在意義、それは理念にあります。

そして仕事は業界や職種という言葉で表現されますよね。

学生さんにはそのようなところを見て、共感して入ってきてほしいという思いがあります。
なぜなら【企業】とは、同じ思いを持った人たちの集まりです。だからこそ、チームとなって社会に貢献していくことができるわけですよね。

福利厚生や労働環境は、そういう大きなものと比べると、くっついているものに過ぎないわけです。

だからそういうことを質問されると、どうしても「そこ?」となってしまいます。
本当にうちに入りたいの? うちくらいの残業量なら他の会社でもいいってこと? となるわけです。

2つめは、福利厚生や労働環境というものというのが、先代の社員の方々の手によって汗水垂らして作り上げられたものであるからです。

どんな企業さんでも、初めは整った制度なんてありませんから。
そして、人事の方や目の前の面接官は、そのような制度を作り上げた時代の方々である可能性があります。

「福利厚生について教えてください」
「労働環境どうですか」
そういうものをあまり軽々しく聞いてしまうのは、心象がよくないですよね。
なんの苦労も知らないで! という具合に。

そうはいうものの、気になるのだから仕方ない!
ということで、このようなことを理解した上で、労働環境や福利厚生についてを質問できるのがよいですよね♪

どうして聞いちゃいけないの?

残業・休日出勤は?

さて本題です。
これらは、最も聞きにくい質問であり、最も気になる事情でもあると思われます。

いわずもがな、一番ヤバい聞き方はこちらです。

「残業はありますか?」

社会なめてますか? と思われかねないですよね。
ちなみに残業が全くない企業なんて探す方が大変ですから……。

さすがにこんな質問する人なんていないと私は思っていました。が、説明会にて人当たりのよい人事の方が放った「遠慮なくなんでも質問くださいね」という言葉に、ついついこんな直球ストレートが飛び交うことも。遠慮ないですね!

こういうときは、言いまわしを変えましょう。
ポイントは、“社員さんの私生活を聞くこと”です。そうすれば、仕事以外に休みがあり、さらにプライベートを満喫できるという事実を確保することができます。

「休日はどんなことして過ごしていますか?」
「これから社会人になる自分に、リラックス方法を教えてください」

実際に月や日に何時間残業があるのか、厳密に休日出勤があるのかを判断するのは難しいですが、ひとつの参考になるでしょう。

よく会社説明会で、「社員との座談会」「懇親会」といった形式が見られますが、プライベートという内容を鑑みるに、そういうアットホームな場で質問できるのがベストでしょう。
社員さんとの距離が近い場でないと、やや浮く質問になってしまうのでご注意を。

福利厚生は?

今企業さんには本当にさまざまな福利厚生がありますよね。それこそ、社宅や健康保険などの一般的なものから、資格取得報酬や書籍代補助、旅行費の優遇制度などなど……。
こちらも気になるところ。

たださきほどお伝えしたとおり、福利厚生についてを聞くには注意が必要です。

こういうときは、「御社に入りたい」という熱意もさりげなくアピールする時間にしましょう。
ポイントは、“冒頭に「御社で長く働きたいのです。」をつけること”です。

「御社で長く働きたいです。産休・育休について詳しく知りたいです」
「御社で長く働きたいです。年齢別や扶養者の有無に対する詳しい住宅・扶養手当について教えてください」

ぐっと志望度があがりますよね。
長く働く意思があることを企業さんにそれとなく伝えることができ、おすすめです。

ちなみに、福利厚生についての質問で絶対に避けたいのは(1)「福利厚生について教えてください」というアバウトな質問をすること、(2)既に開示された情報を聞くことです。

(1)企業さんは100%「なんの?」と返してきます。
住宅関連なのか、医療関連なのか、女性の復職関連なのか、はっきりと何について知りたいのか言及するようにしてください。

(2)他の質問と例外なく、企業案内のパンフレットや就職ナビに書いてある情報を聞くことはご法度です。
調べればわかることを聞くのは失礼にあたります。

おわりに

いかがでしたか?

聞きたいけれど聞きにくい質問の仕方についてまとめてみました。

企業さんとお会いするさまざまな機会に質問の時間は存在します。が、ぜひ、最初のうちにさりげなく聞いてしまうのをおすすめします。
たとえば説明会や社員さんとの座談会、一次面接などですね。

終わりの方では、そこにいる面接官だからこそ聞くべきトクベツな“逆質問”を用意することが望まれます。同時に、かなり厳しく志望度が見られます。

ぜひ、早いうちにお聞きすることをおすすめします。

それではこのへんで!

pi

おわりに

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