あなたが、解決したい課題や問題について、重要な関連性のある情報(データや事実など)を見出し、その課題や問題の根源をつきとめ、解決策を提案した結果、望ましい成果を挙げた経験について述べてください。(全角半角問わず500字から700字程度)

高校2年次、所属していた吹奏楽部では会計を担当していました。団員が増加したために楽器が不足し、新たなフルートを購入することが求められていました。フルートの購入にはおよそ20万円が必要でしたが、例年の会計状況からは楽器の購入費を捻出することは見込めませんでした。そこで、20万円という金額を捻出するために削減できる費用を探すことにしました。
部の予算は、収入については学校からの補助にOBからの寄付を合わせ、約60万円でした。これに対して支出は、定期演奏会のパンフレットの印刷代が約30万円、講師の指導料が約15万円、修理代が約10万円、楽譜購入代が約5万円であり、楽器を購入する余裕はありませんでした。支出の半分を占める印刷代について調べてみると、OBから紹介を受けた業者であるという理由で10年以上に亘り見積もりも取らず漫然と発注し続けていたことが分かりました。
当時、私は高校の学園祭の実行委員会でも会計を務めていたため、吹奏楽部と学園祭の両者の支出状況を比較する事が出来ました。比較を行った結果、パンフレットの印刷代として吹奏楽部では500部の印刷で30万円かかっていたのに対して、学園祭では9000部を80万円でおさえていました。これを受けて学園祭のパンフレットの印刷を依頼していた業者に吹奏楽部の印刷見積もりを依頼したところ、96000円で印刷できることが分かり、印刷業者を変更しました。    
これにより約20万円の費用削減が可能になり、新しいフルートを購入することが出来ただけでなく、その後の吹奏楽部の予算に楽器購入の余裕を残すことが出来ました。

あなたがグループの中でリーダシップをとって、方向性を示し、グループメンバーから協力を得て優れた結果を出した経験について説明してください。(全角半角問わず500字から700字程度)

私は、所属している吹奏楽団のなかで定期演奏会の舞台演出を担当していました。大学2年次には3部構成の演奏会の中の「ポップスステージ」を担当することになりました。前年の来場者アンケートを見てみると、5段階評価でステージの満足度を問う項目において4以上をマークした来場者が他の2ステージでは全体の80%を越えていた一方で、ポップスステージでは70%を下回っていました。幅広い来場者に楽しんでもらうためのポップスステージのはずが、他のステージより満足度が低いことに問題を感じ、アンケートの自由記入欄を分析しました。結果、「新鮮さや驚きがない」「どこかで見たことがある」という意見が多く、ステージの演出がマンネリに陥っていると判断しました。
そこで私は、ひとつのテーマに基づいてステージを作ることを提案しました。この案を実現するために、それまでは完全な分業体制になっていた選曲チームと舞台配置チームに、演出チームと共同で準備を行うように呼びかけました。当初は従来どおりの方法に拘っていた両チームからも、アンケートの分析結果を示すことで理解を得ることができ、「ニューヨークをイメージしたジャズステージ」というテーマに沿って3チーム合同で作業を行うことにしました。
これによって、演奏に合わせてニューヨークをイメージした映像を投影する、譜面台に摩天楼を模した装飾を施す、ビッグバンドジャズスタイルを意識した舞台配置にする、といったステージの総合プロデュースが可能となりました。その結果、来場者アンケートの満足度評価の項目において、ポップスステージでは来場者の99%から最高点の5の評価を受けることができました。

あなたが、これまでに著しい結果(学校、コミュニティー、仕事などを含む)を出したときのことを教えてください。(全角半角問わず500字から700字程度)

大学2年次に、サクソフォン四重奏(バリトンサックス担当)で出場した全日本アンサンブルコンテストで金賞を受賞し、その成績が認められ大学の学生文化賞を受賞しました。1年目のコンテストでは予選を経て都大会まで進出したものの、全国大会に出場できる上位2枠に入ることができず敗退しました。2年目は「全国大会で金賞をとる」という目標を立て、同じメンバーで再度挑戦することにしました。そこで、4人で目標達成のために戦略を立て、以下の3つのことを実行しました。
私達がコンテスト用に選んだデザンクロ作曲の『サクソフォン四重奏』は技術面の難しさもさることながら、作曲者の意図が何通りにも解釈できるので難曲として知られていました。そこで、演奏以前の問題として、「作曲者の意図をどのように表現していくか」ということを徹底的に議論して、4人の目指す「サクソフォン四重奏曲像」を明確に設定しました。第二に、ただ曲の流れに沿って練習するだけではなく、独特の和音の響きを合わせるために曲中に登場するすべての和音をひとつひとつ取り上げて4人で合わせる、という作業を丹念に行いました。第三に、4人が各自のレベルを上げることに責任を持つ、という約束をしました。私は音作りの要となるバリトンサックスを担当するということもあり、「全体練習の後も必ず1時間は残って練習する」というルールを自分に課して1年間練習を続けました。
クラブ活動時間外の練習は大変だったものの、やるべきことを4人で明確にしていたので迷いなく打ち込むことができ、結果として2年目の挑戦では全国大会で金賞を受賞することが出来ました。

あなたの周りで起こった変化によって、いつもより柔軟になる事が必要になった時のことを述べてください。その時の状況を説明し、あなたがどのように対処したのか教えてください。(全角半角問わず500字から700字程度)

大学3年次に交換留学制度に応募し、オレゴン大学(その後スタンフォード大学夏季講座)で1年間学びました。留学に出発する以前は、アメリカの授業スタイルについて「クラスではディスカッションに積極的に参加し、相手を説得するために良い意見を言わなければならない」と考えていました。そこで、よく練った意見を言おうとして、他の人が発言している間に次に自分が発言する内容を頭のなかで整理し発言するタイミングを狙う、というようなことをしていました。
しかし、実際に授業に参加してみると、国籍やバックグラウンドが様々な学生が集まる授業では、確かに発言は次々と飛び出すものの初歩的な質問も多いことに気が付きました。また、ある授業で教授の言った「悪い質問はない。すべての質問はクラスみんなのためになるからためらってはいけない。」という発言で、これまで自分が誤解していたことに気が付きました。
気がついてみると授業が始まった当初は初歩的な質問が多かったものの、授業の回数を重ねるごとに議論のレベルが上がっていたのです。このようにクラスが変化していくようすを目の当たりにして「多様な背景から出る意見を共有することの大切さ」を実感し、以降は自分として素直に疑問に思ったことや、「日本人ならこう考える」という意見を積極的に発信するように心がけました。

あなたが、異なる背景、経歴又は考えを持っている人々と、建設的な関係を築き上げ、よりよい結果を得た例をあげてください。(全角半角問わず500字から700字程度)

スタンフォード大学の夏季講座で受講したEntrepreneurshipの授業のなかで「5人でチームを編成して、企業あるいは起業家に対して実際に戦略の提案を行う」という課題がありました。私達の担当企業はスタンフォードにある“Underdog”という、就職を希望する人々に対して企業情報を公開するためのプラットフォームを中小企業向けに提供するベンチャー企業でした。チームのメンバーは私以外にブラジル人2人、ウクライナ人1人、アメリカ人1人という構成で、専攻についてもコンピュータサイエンス、建築、機械工学と様々でした。
当初は民族性や時間感覚の違いから、グループでの話し合いを時間どおりに始めることもできない状況でした。そこで、まずお互いをよく知り信頼関係を築くことが重要であると考え、週3~4回は一緒に食事をしたり、週末には映画を見に行ったりして積極的にコミュニケーションを取りました。その結果、メンバー間の信頼が生まれ、より充実した議論ができるようになりました。
苦労した点は、与えられた課題が実際のビジネス課題であったのに対して、メンバーのなかでビジネス系の専攻は私だけであったため、なかなか議論が先に進まないことでした。そこで、チームメンバー全員が議論に参加しやすいようにポジショニングマップや3Cといったフレームワークを提示してできるだけ具体的な例を挙げることにより、チームメイトの課題に対する理解が進み、皆の意見をより多く引き出すことができるようになりました。
結果として、自分だけでは思いつかなかったようなアイデアを最終的な提案に取り入れることができ、Underdog社からも提案内容について高い評価を得ることができました。

マーケティング志望理由(200字)

日常生活の中で、P&Gの製品の良さを実感した。良い商品を世界中の消費者のもとに届けるということをやってみたい。幅広いバックグラウンドを持った人々というチャレンジングな環境に身をおきたい。

学生時代のクラブ活動や留学を通じ、多様な背景を持つ人々で構成されたチームを率いるリーダーシップの重要性を実感しました。これに加え専門知識や経験を身につけて、「プロフェッショナルとして、他のファンクションを巻き込みながらプロジェクトを主導していく」という役割を実現させたいと考えています。P&Gマーケティングのチャレンジングな環境に身を置いて、世界中で通用する人材になりたいと考えて志望しました。

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