早稲田大学って?

早稲田大学って?

 
 

今回紹介するのは“早稲田大学”です。実は早稲田大学の設立は1882年。数多くある日本の大学の中でも長い歴史のある大学です。
現在では東京六大学のうちの1つとして慶應義塾大学と共に私学の雄として知られ、日本を代表する私立大学の一つとして有名です。
長い歴史と確かな実績を残していることから、早稲田大学には毎年優秀な学生が多く集まり、日本トップクラスの学生数を誇ります。
早稲田大学の大きな特徴としては9つのキャンパスからなることではないでしょうか。
そして、それぞれの学科や学部によってそのカラーが異なるのが大きな魅力といえるでしょう。

「早慶」という言葉があるくらい、この2校は有名ですよね。
 

早稲田祭、早慶戦、本庄~早稲田百キロハイクの早稲田3大イベントの他、うまい棒祭りなど、さまざまなイベントも存在するが、それぞれに参加するのも早大生、参加せず、むしろイベントを被せて行うのも早大生。ポテンシャルの高い学生が存在する一方で、埋もれ消えてゆく学生も数多い、ある意味フリーダムな大学である。 また、非常に多くのサークルが存在(公認・非公認併せて1500超)している。他の大学生でも入れるインカレッジサークルも当然多数ある。

サークル・部活・イベントと盛り上がりが激しいのも特徴ですね。

各大学と比較してみると

こちら東洋経済が発表した2016年度の大学ランキングです。

各大学と比較してみると

(参照URL:http://toyokeizai.net/articles/-/187597?page=4)

上の表を見ると早稲田大学は、国公立・私立全ての大学の中で7位、私立の中では上から4位にランクインしています。思った以上に順位が低いと思った方もいるのではないでしょうか。

でも、よく考えてみてください。学生の数でいうと早稲田と慶応がダントツで多いです。
これだけ多くの学生が有名企業に就職している実績を見るととても凄いことだと思いませんか?

実際に就職率では慶応大学に少し劣っているかもしれませんが、有名企業400社に就職した学生数でいうと一番多いです。

上場企業役員数や、主要企業への就職率は他大学と比べてもTOPを争っています。

総合的に見ると“就職数の早稲田・就職率の慶応”となるはずです。

 
 

早稲田大学の就職先って?

ではここからは、早稲田大学の就職先を見ていきましょう。
今回調査したデータは2016年度の早稲田大学・大学院の卒業生データです。
 
一体どれだけの学生が、いわゆる「有名企業」に就職しているのでしょうか。
まずは総合ランキングをご覧ください。
 
1位 みずほフィナンシャルグループ
2位 三菱東京UFJ銀行
3位 東京都職員Ⅰ類
4位 東京海上日動火災保険
5位 アクセンチュア
6位 三井住友銀行
6位 NHK
8位 損害保険ジャパン日本興亜
9位 三井住友海上保険
10位 国家公務員一般職
11位 三菱電機
12位 富士通
13位 日本アイビー・エム
13位 第一生命保険
15位 三井住友信託銀行
16位 ソフトバンク
17位 ワークスアプリケーションズ
18位 NTTデータ
19位 大和証券
20位 特別区(東京23区)職員

早稲田大学の就職先って?

 
ベスト2はメガバンク2行が占めていますね。毎年“みずほフィナンシャルグループ”“三菱東京UFJ銀行”“三井住友銀行”が上位を占めていますが、今年は三井住友銀行が6位となっています。しかし上位はやはり金融・証券が多い印象ですね。

それにしてもこれだけの人材を輩出しているのは“さすが早稲田”といったところでしょう。
 
 
そしてなんと、今年は3位に都庁がランクインしています。
それにしても、公務員を除くとランキングに入っているどの企業もいわゆる「大手企業」であるのが驚きですね。
早稲田大学は上場企業役員数が多いということもあり、そもそも採用の段階から「自分たちの後輩」として見られるために就職が強いといった側面もあるのでしょう。
 
 
では次に業界別の主要企業の就職人数を見ていきましょう。
まずは総合ランキングにも多かった「金融業界」から。

 
銀行
1位 みずほフィナンシャルグループ 111
2位 三菱東京UFJ銀行 100
3位 三井住友銀行 90
4位 三井住友信託銀行 36

損保
1位 東京海上日動火災保険 53人
2位 三井住友海上保険 46人
3位 損保ジャパン・日本興亜保険 38人
4位 あいおいニッセイ同和損害保険 24人

生命
1位 日本生命 31人
2位 第一生命保険 22人
3位 明治安田生命 15人
4位 住友生命 14人

証券
1位 SMBC日本興亜 29人
2位 野村證券 28人
3位 三菱UFJモルガン・スタンレー証券27人
4位 みずほ証券25人

金融・損害保険・生命・証券いずれの業界にも多くの学生が就職していることが分かりますね。特に金融業界は社会的地位が高く、平均給与水準が他業界に比べて高いことや他業界に転職した際にも通じるスキルが身につくことから人気が高いようです。
同様に残りの3つの業界もこういった点が特徴的であることから、多くの学生が就職を希望する業界といえます。
メガバンクなどの銀行だけにかかわらず、損害保険会社や生命保険会社、そしてNISAも始まりますます熱を帯びている証券会社と幅広く人材を輩出しています。
 
 
 
では次に、同じく学生人気の高い総合商社・運輸業界を見ていきましょう。

 

総合商社
1位 三菱商事 27人
2位 住友商事 26人
3位 丸紅 25人
4位 伊藤忠商事 24人
5位 三井物産 20人
6位 双日 5人

運輸
(陸)
1位 JR東日本 25人
2位 JR東海 14人
3位 日本通運 12人
4位 東京地下鉄 10人

(空)
1位 日本航空 31人
2位 全日本空輸グループ 30人
3位 ANAエアポートサービス 6人

(海)
1位 日本郵船 11人
2位 商船三井 7人

特筆すべきは総合商社輩出人材の多さですね。
早稲田大学は他大学と比べて特に「スポーツ」に力を入れており、そういった「体育会系」の学生達が好んで受ける「総合商社」はやはり輩出している人材も多いという結果になりました。
 

日本航空に31人も就職しているのは驚きです。またJRグループなどの電鉄会社や、ANA・JALなどの航空会社、そして商船系の会社にも幅広く人材を輩出しています。
これはスポーツだけにとどまらず、「国際力」をウリにしている早稲田大学の校風がそのまま就職先に反映された結果と言えるでしょう。
 
 
 
では次に、人気が非常に高く入るのは難しいと言われている「マスコミ業界」を見ていきましょう。

(放送)
1位 NHK 68
2位 ジュピターテレコム 13
3位 フジテレビジョン 8
4位 テレビ朝日 5
4位 日本テレビ放送網 5
4位 TBSテレビ 5

【放送業界について】

NHKがダントツで多いです。その次にテレコム・フジテレビと有名な企業が並びます。こちらも非常に多いですね。

フジテレビは、ドラマに力を入れている局のひとつ。
視聴率30%超えのドラマを数多く作ってきました。
そのドラマをきっかけに、造語をはじめとした「流行」を作り出す影響力も強みのひとつと言えるでしょう。

4位につけているテレビ朝日は、他局と比較して最先端を目指す文化が垣間見えます。
近年でいうとAbemaTVの開始です。インターネット業界との連動も話題となっています。
また、ニュース番組のゲストとして朝日新聞の記者を起用するなど「放送」と「新聞」の垣根を超えた取り組みも行っています。

マスコミ全般に言える事ですが、これらのキー局は特に採用人数が30~40人程度と少ない事が多い中で、早稲田大学からこれだけの人材を輩出しているのは驚きです。
優秀なOBを輩出しているはずなので、面接が有利に働くことも多少はあると思いますが。しかし、それを含めてさすが「就職に強い大学」といったところでしょう。

 
(広告)
1位 電通 24人
2位 セプテーニ・ホールディングス 17人
3位 博報堂 15人
4位 リクルートホールディングス 11人
5位 アサツーディ・ケイ 8人

【広告代理店について】

業界最大手の電通・博報堂にこれだけ多くの人材を輩出しているのですから、流石ですね。ではここで、その大手2社と、ここ最近多くの就職人数を出しているセプテーニの特徴を見ていきましょう。

・電通
理念として「企業家精神・アイデア・技術」を掲げています。
クライアントの事業発展を広告面から支援する会社として、クライアントの「企業」という立場を捉えながら「企業人」として働く事を大切にする文化です。

・博報堂
こちらは戦略的な広告に強く、マーケティングに優れた会社です。
電通との違いでいうと、「消費者の目線」を捉えようとする文化になるでしょう。
消費者の生活を調査し、どんなモノが刺さるのかを考えながら戦略的に広告を作っていく風潮です。

・セプテーニ
広告をはじめとしたデジタル・マーケティングを強みとする会社です。
働きがいのある会社ランキングに9年連続で選出されるなど、若手のうちから活躍出来る風通しの良い会社のようです。

広告代理店に関しては、特に体育会色の強い電通に多くの人材を輩出していますね。これも早稲田大学の「スポーツ」の力と言えるのではないでしょうか。

(新聞)
1位 日本経済新聞社 15人
2位 朝日新聞社 11人
3位 読売新聞社 9人
4位 毎日新聞社 8人
5位 一般社団法人協同通信社 5人
6位 産業経済新聞社 5人

放送業界はNHKがダントツで多いです。その次にテレコム・フジテレビと有名な企業が並びます。こちらも非常に多いですね。
テレビ朝日などのキー局は、採用人数が30~40人程度であるにもかかわらずこれだけの人材を輩出しているのは驚きです。
優秀なOBを輩出しているはずなので、面接が有利に働くことも多少はあると思いますが。しかし、それを含めてさすが「就職に強い大学」といったところでしょう。
 
 
広告代理店に関しては、
今年、セプテーニへの就職人数が電通・博報堂に匹敵するほどとなっています。
特に体育会色の強い電通に多くの人材を輩出していますね。これも「スポーツ」の力といったところなのでしょうか。
 
 
 
では最後に、これまた学生人気(特に女子からの)が高い「メーカー」を見てみましょう。

電気
1位 三菱電機
2位 富士通
3位 日本IBM
4位 日立製作所
5位 トヨタ自動車

飲料
1位 キリンホールディングス
2位 サントリーホールディングス
3位 サッポロビール
4位 アサヒ飲料

食料
1位 山崎パン
2位 味の素
3位 日清食品ホールディングス
 
 
まず大手電機総合メーカーですが、
メーカーの中でも圧倒的に多くの人材を輩出していますね。内訳は特に理系(技術職)の学生が多く、もちろん企業の採用数自体が多いということもありますが、早稲田大学の強さを物語っています。
 
 
またサントリー・キリンなどの飲料メーカーにも多くの人材を輩出しています。
「飲料メーカーの社員は体育会が多い」という噂はよく耳にしますが、
それはひょっとすると早稲田大学の輩出学生と関係あるのかもしれませんね。
 
 
食品メーカーは他に比べると多くはない印象を受けますね。
これは、食品メーカーの採用数そもそも少ないということもあるのですが、「幅広い大学の人材を採用したい」という企業側の想いもあるようです。

まとめ

 
 
早稲田大学は・・・
 
 
○メガバンクに強い
 
○総合商社に強い
 
○キー局に強い
 
 
ということが言えるのではないでしょうか。
大学のカラーがそのまま学生の企業への輩出数に現れているのは非常に面白いですね。

 

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