TwitterのCEOが語る「台本のない人生を生きろ」
大学の卒業式での偉人たちのスピーチは、卒業生だけでなく、すでに社会人として働いている大人たちにとっても響くものがあります。
TwitterのCEOであるディック・コストロ氏がミシガン大学で行った卒業スピーチもそうでした。
コメディ俳優を目指していた青春時代に得た教訓、そして創業時には予想もしていなかったTwitterの広がりを経験したことから、人生を大胆に勇敢に切り開いていくコツを語っています。
「ここからの人生は即興の連続」
「『やらなくてはいけないこと』をやっていると、先は見えなくなる」。
世代を問わず人生を考えさせられるスピーチです。
画像引用:http://matome.naver.jp/odai/2140148891598069201/2140148940198144903
コメディ俳優を目指した青春時代
『私は自分の夢を追いかけた結果、とても長い下積み期間を過ごすことになります。お金もまったくありませんでした。昼間はリハーサル、夜にはタダでステージに上がりました。それに加えて、日中は芝居のクラスに通い即興劇を学びました。お金の無い私は生活を支えるため、ミシガン大学から受けたコンピューターサイエンスの学位を使って、食器や生活用品を包む仕事を手に入れました。』
実は、コンピューターサイエンスを大学では学びながら、コメディ俳優になるために、長い下積み生活を送っていたコストロ氏。
『その後もシカゴに残り何年も即興劇をやりました。結果的に、たくさんのショーのオーディションを受けましたが、どこにも合格しませんでした。
幸運なことに、この頃にインターネットが生まれました。皆さんは「え?」と笑うかもしれませんが、私が皆さんの年齢の頃には、パンツの中(!?)にインターネットは常備していませんでしたからね。パンツどころか、どこにもなかったですからね、インターネット。わかっています、ものすごく年寄りじみているでしょ? 世代の違いを感じますよね。』
こうして、インターネットの無限の可能性を感じたコストロ氏は、コメディ俳優の道を諦めてインターネット業界でいくつもの会社を立ち上げていくことになるわけです。
画像引用:http://blogs.yahoo.co.jp/shohei_tokyo_1980/33070558.html
大統領が愛用し、震災時にも活用されるなんて予測できなかった
『まさか、オバマ大統領が自分たちがつくったプラットフォーム(Twitter)で2012年、勝利を世に報告するなんて思ってもいなかったことでしょう。
日本の福島で起きた大震災で、電話が不通の非常事態に私たちがつくったプラットフォームが人々の連絡手段となるなんて、Twitterチームの誰も予測していませんでした。
さらに、中東のチュニジアやエジプトで、Twitterが反体制派の重要なコミュニケーションツールになるなんて願ってもいなかった、考えにも及びませんでした。
人は誰も自分にどんな可能性があるか、社会にどんな影響を与えるかなどと予想することも計画することもできない。そして、もうすでにそれがそこまで来ている場合でも、それに気が付かないんです。
(中略)
物事の意味というのは、物事が起きた後に、他者が決めることなのです。今、この瞬間がすべてです。』
これまでやってきたこと、今まさに取り組んでいること、そしてこれから生みだすこと..
過去、現在、未来の中に私たちは生きていますが、コストロ氏によれば「今」やっていることを評価したり、価値を決めたりするのは「今」の自分ではなく、「未来」の他者。
価値を決める未来の他者に刺さる価値を創りだすためには、未来のことをごちゃごちゃ心配し頭を悩ますのではなく、「今」自分の目の前で直面していることに全力を注げ、ということを教えてくれます。
画像引用:https://about.twitter.com/ja/company
台本のない人生を生きろ
『卒業生の皆さん、ここからの人生は即興の連続です。この2つのことだけは覚えておいてください。勇敢に、大胆な選択をしてください。「何を怖がる必要があるのか?」。
そして次に、「何をするべきなのか」をあまり考えすぎないで。
そこには台本などないのです。あなたの人生を生きてください。今この時、この瞬間を楽しんで。
20年後、皆さんはどんな場所にいるでしょうか? 患者さんの手を握って手術に送り出しているでしょうか? 学生の論文を読んで成績をつけているでしょうか? お嬢さんのサッカーの練習を見ているでしょうか? それともこの演壇の上に立っているでしょうか?
どんな人生であろうとも、その時々を、あなたの人生を楽しんでください。その瞬間から得られるすべてを吸収するのです。感謝の気持ちを忘れずに! ありがとう!』
つまり、何もないなら作ればいい、台本は自分の手で創りだすということですね。
制約のない中で作れるものなんて沢山あるんだから、もっと壮大に、もっと夢を見て、もっと挑戦すればいいと、そんなメッセージに聞こえます。
画像引用:http://blogs.yahoo.co.jp/shohei_tokyo_1980/33070558.html
まとめ
常に挑戦する、大好きなことをやって大胆な選択をする・・・
実践するにはなんだか難しい気もしてしまいます。
しかし、コストロ氏のいうように「勇敢な選択」こそが、人生を変えます。
自分の人生だけでなく、周囲に大きな良い影響を与えるきっかけを創りだすことも出来るかもしれません。
やるか、やらないか、ただそれだけです。
コストロ氏の講演は、さすがコメディアンを目指していたということもあり、スピーチはとっても饒舌。プレゼンテーションの勉強にもなりますね!
【動画もぜひご覧ください】
https://www.youtube.com/watch?v=Atcky5LgjuY
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