◆「オヤカク」の背景
そもそもの始まりは、「親が反対している」との理由で内定を辞退する学生が相次いだことにあります。
今の親はお受験に始まり、中学、高校、大学と入試の度に子供と一緒に考え関わってきました。
子供の方も、親の意見を聞きながら一緒に決断してきた。
だから当然就職においても、親と一緒に考え決断する、という流れがあります。
企業側からみれば、せっかく何度もの選考を経て内定を出した学生に、最終段階で逃げられたのではたまったものではありません。
だから、最終的に採用の決定をする前に、本人だけではなく親の確認を取っておこう、となったわけです。
◆就職先決定における「親」の大きさ
知名度のある質問サイト等で検索すると、やはりでてきますね。
「親に就職先を反対されている」
「子供の内定を辞退させたい」
などなど。
では、実際のところはどうなのか?
企業の半数以上が内定者の保護者から経営状態や待遇についての問合せを受けたことがあり、
企業の人事・採用担当者に次いで「親」が就職先決定の重要ファクターになる、
というデータがでています。
やはり就職先決定における「親」の存在は大きいものなのですね。
◆実際のところはどうなのか
現在のところ「オヤカク」を実際に行っているのは、中小企業やベンチャー企業が多いようです。
中には電話や手紙だけではなく、役員や人事の担当者が直接親に挨拶に行くケースも。
確かに採用人数が比較的小さい会社にとっては、内定辞退が1人でもいれば大問題ですからね。
◆何故親はそんなに心配するのか?
では、一体何故、そんなに心配するのでしょう?
1つには、親世代が就職する頃には無かった業態や職種が多い、
ということが挙げられると思います。
つまり、
そんな訳の分からん会社で、何だか良く分からん仕事をするなんて大丈夫なのか?
と思っている訳です。
自分が入社したいと思った所については、よく親に説明する必要がありそうですね。
◆まとめ
ブラック企業問題が取りざたされている昨今。
まあ、子供を心配する親の気持ちは痛い程分かります。
でも、企業に「オヤカク」されるなんて事態になる前に、
きちんと親子でコミュニケーションとって、就活先について話し合っておきたいものですね。
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