若い時期に陥る「錯覚」。

若い時期って、なかなか自分のことを好きになれないし、信じることが出来ないものです。

だから、どうせ俺なんて・・・とか、何も良いところがない私なんて・・・って感じで、卑屈になってしまうことが多いもの。
特に、就活に取り組み始めた当初の、自己分析のステップや自己PRを考えるステップの時期に、多くの学生がそのような症状に陥ります。

確かに、良いところがないような錯覚に陥ってしまう気持ちはよく判ります。
でもそれはあくまで「錯覚」です。
ここを勘違いしないでください。

人生はジクソーパズル

人生はジクソーパズルを組み立てるべく、いろんな経験をして、ピースを探し埋めていく作業を行っているようなものです。

ピースは色んなところに落ちているのだけど、10代から20代前半にかけて拾えるピースはごくごく少数で限られています。社会人になって以降の、大人になってから見つかるピースの方が圧倒的に多いのです。

だから当然にして、若い段階のパズルは空白ばかりの無味乾燥とした状態。これからどんな絵が描けていくのか全く分からない状態です。描いてあるものが判らないままピースをはめ込んでいっても、そりゃあゴールが見えないのですから不安になるだけです。

ピースは無限にある!

でも各々の場所に埋まるピースは1つではなく無限にあるんです。どんなピースを拾って埋めても全て正解。

だって将来の可能性は無限にあるんだからね。

これが僕のように、ある程度社会経験を積んだ大人の場合は・・・どうでしょうか?若者より経験値は高いので、拾えるピースの数は若者の比じゃないから、埋めるべき場所に収まるピースはたくさん持っていても、その中には、はめ込んでもあまり意味がないピースだってたくさんあります。

例えば、僕なんか腹黒いから、これまでの人生で全体的に黒っぽいタッチのパズルを描いてきたのですが、そこにいきなり心を入れ替えたからといって、白のピースを持ってきても違和感がありまくりです。同じピースなら、黒系のものをハメないと、全体像が進化していかないってこともありますので。

でも若い人は違います。まだ全体的な絵が描けていないのですから、白を選ぼうが黒を選ぼうが、どっちだって進化できます。

つまり、全体の絵が見えてないという不安はあるにせよ、埋まるピースはたくさんあるのだから、良いところがない・・・という考えは「錯覚」なんです。

多くのピースに出会うポイントは?

だから、そんなに自分にダメ出ししないでくださいね。根拠はなくても自分の将来には大いに期待していかないと、本来見えるべきピースも見えなくなっちゃうからね。

ダメ出しというのは、自分で自分の可能性を狭めてしまう行為です。不安に思ったり、時にネガティブになったりするのは、成長への助走なのですが、だからと言ってダメ出しまで行くのは行き過ぎです。

大事なのはこれからなのだから。

自分の過去は消せないけど、自分の未来は自分で描いていけます。未来を描くには、過去を肯定して認めてあげることが必要。自分の経験を振り返ると、そこには反省もあるだろうし自己嫌悪に陥ることもあるだろうけど、それは将来に活かしていけばいい話で、ダメなことは一つもないのです。

自分にダメ出しをしないこと・・・これが、多くのピースに出会うポイントです。

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