<インタビュー概要>

アクセンチュアはグローバルで経営コンサルティング・業務改善・アウトソーシングを事業を展開している、世界でもトップに入る規模のコンサルティングファームです。
その中核ビジネスであるIT導入業務を統括する立場でいらっしゃる、シニアマネージャーの方に文系学生にとってのIT・エンジニア職としてのキャリアに関してお話を伺いました。


F:自分
A:先方
 

文系出身のエンジニア職は数多くいるのか?

F:「まずお伺いしたいのは、文系出身のIT・エンジニア職の方は数多くいらっしゃるのでしょうか?」
A:「もちろん。私も文系だしね。そもそもIT導入は理系の方がアドバンテージあると考えられるているがそれは全く違う。結論から言えば、理系出身だって全く分からない領域です。まず、IT導入が何をするかを示そうか。IT導入=システム導入と今仮定すると、大学院生はともかく学部生程度では導入するシステムをいじれるかどうかではなく多分名前すら知らない。導入する商材はSAPかOracle。学部生が普段扱えるレベルのではないからね。だから理系か文系かは業務を行う上でそんなに重要でないと考えられる。」

文系と理系でITエンジニア職としての適性が高いのはどちら?

F:「そうなりますとずばり、アクセンチュアで活躍されていらっしゃる社員の方を見ていらっしゃるとどちらの方がより優秀な方が多いと考えられますでしょうか?文系と理系で。」
A:「文理関係なし。でも強いて言うなら理系のほうが比較的論理的思考は強いのかなと思う。コーディングとか学部時代にしてきた人はなおさら。でもコンサル部隊、ITもMC(経営戦略部隊)は圧倒的に文系が多い。コンサルタントはサービス業。お客さんが求めていることは何か。つまりはお客さんがかゆいと思っていることは何か。そのかゆみを発生させている原因は何か、そのかゆみを無くすor軽減させる施策は何か。この最後の施策まで辿りつくにはパッションだけでなくロジカルな発想が必要。パッションに関しては文系の方が強い印象あるけどロジカル発想は理系の方が強いイメージ。もちろん両方とも持っていた方が当然よい。」

ITコンサルタントとして活躍するためには

F:「さようでございましたか。つまり文系・理系関係なくというところなのでしょうか。では文系の人がロジカル的な発想を養う方法と理系の人がパッションを鍛えるためにはどんなことをしたら良いのでしょうか?」
A:「文系の人はたくさんの本を読んだほうがよい。自分の得意、不得意を考えずに。それでその本が言いたいことは結局何か。何故それが言えるか。So whatとWhy so。これを日ごろから考えていることとかなり良い。これがいわゆるロジカルシンキングの本質。でも意外と多くの社会人の方もここをしっかりできていない。だからここの領域を学生の内から強めておくとかなり強いと思う。理系の学生のパッションに関しては一概にこれをやった方がいいとは言えないが、多くの社会人の方とお話すると良いのではないか。そうしていくうちにどう相手に伝えればいいか、苦しくてもここで耐えるんだという気概が生まれると思う。」

まとめ

文理の違いによって強みと弱みが変わるのですね。ロジカルに、それでいて熱いパッションを持てると活躍する人材に近づけるようですね。

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