ESはどうやったらいい文章になるのか
今回はESについて、3つの観点で説明します。
①文章の書き方(ゴールデンサークル)
文章の書き方では、どうやって綺麗で人に響く文章が作れるのかどうかという点に関して私が添削のときに使っていた考え方を御紹介します。
②文章の自己添削方法
誰もがよくわからないまま推敲作業をすると思います。
今回は自己添削方法の完全版を御紹介します。
③ESを企業に出すベストタイミング
いくらいい文章を書いたとしても、出す時期で通過率は変わります!
どの時期に提出するのが良いか御紹介します。
文章の書き方(ゴールデンサークル)
ゴールデンサークルとは、「why,how,what」を用いた理論です。
そしてサイモン・シネックは、「Whatからではなく、Whyからはじめよ」と言いました。
多くの会社、多くの人々は、「what」→「how」→「why」というのにも関わらず、
世界を牽引する会社やリーダーは、「why」→「how」→「what」という順番で説明するということです。
そして、これがESでも鍵となります。例えば、普通の説明だとこうなります。
「新しい会社を作りました。世界中から優秀な人材を集めました。大企業と多くの取引実績があります。御社にとってもいい結果がでるために、努力を惜しみません。」
「私の強みは行動力です。これまでもサークルの会長をやっていました。巨大なサークルを作ることが出来ました。御社でもこの強みがいかせられます。」
しかし、Appleは違いました。
「私たちは世界を変えられると信じています。そして常に常識では計り知れない違った考え方をします。
世界を変えるために美しいデザインかつ機能性がすぐれたPCを作ろうとしているうちに完成しました。1台どうですか?」
「私は、行動することに価値があると信じています。周りと同じような学生生活を送るのではなく、歴史に名前が残るような学生生活がしたいと思いました。
周りからも批判がありましたが、気づいた頃には学内を象徴するサークルになっていました。貴社でもこの行動力がいかせると信じています。」
どうでしょうか?文章の順番を変えるだけで、感じ方が変わりませんか?
ESを書くときにはぜひゴールデンサークルを使用して書いて頂くだけで見違えたような文章構成になるのは間違えないです。
文章の自己添削方法
ESを書いていると人のタイプにもよると思いますが、何度も書き直して文章をよりよくしようと思うことが恐らく一般的だと思います。
色々な議論がありますが、その議論に終止符をうつとしたら、下記の方法が良いと私は思います。
「書き上げたESを丸2日間寝かせること」
なぜ寝かせる必要性があるかというと人は自分の書いた文章に対して、主観的感情が入りすぎてしまい、冷静な判断をすることが出来なくなるからです。
だからこそ2日程度文章を見ないことにより、非常に客観的にそのESに対して添削をすることが出来るので満足いったESを寝かせることを強くオススメします。
人が忘れることに対して理論化している「エビングハウスの忘却曲線」というものがあります。
人は、20分後に42%,1時間後に56%、1日後に74%を忘れてしまうという結果が出ています。
ESを企業に出すベストタイミング
ESは提出期限まで、企業によって様々ですが、1ヶ月から1ヶ月半程度が多いゾーンだと思います。
その中でも出すタイミングによって合否影響に寄与するというのが私の考え方であり、大企業の人事も大抵同様のことを言います。
というのもESはある一定の期間、提出期限を設けていたとしても人の特性上、出すタイミングは一極集中してしまうからです。
ここで日本を牽引する企業の実情を御紹介します。
押しも押されもせぬ日本トップクラス飲料メーカーでは、毎年就活生から6万通のESが到着します。その6万通のESを何人で見ていると思いますか?
その会社では、6万通を3人で見ています。最後の3日間に48000通が到着をし、約5日間程度で合否を出してきます。長く時間をかけすぎていると、面接の設定ができなくなってしまうからです。
【48000通÷3=16000通】
5日間で、16000通を見ることになりますが、あなたなら読む気になりますか?
私はどう考えても読もうとは思いませんし、時間がありません。ESを見るのは仕事であっても、興味のない書類をずっと読むというのは苦痛以外何者でもないからです。
だからこそ、私は「提出期間の2週間前に出しなさい」と伝えたいのです。
ギリギリで出して膨大な量に埋もれるのであれば、多少文章が汚いかもしれませんが、早く出したほうがどう考えても読んでくれますし、人事の機嫌も悪くありません。
これは有名な話ですが、会社の人事部採用担当の機嫌が悪いタイミングは年に2回あります。
■ES提出間近
■内定式間近
なんとなく皆さんも御理解頂けると思います。
まとめ
ESの書き方は千差万別だとは思いますが、確実に有効な手段です。
上記を参考に、内定率が高くなるESを書き上げていきましょう。
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