組織体制・企業文化

創業130年を迎えた日本での最大規模の重工業メーカー。宇宙・空・陸・海の幅広い事業範囲。重工業メーカーは主に国内を中心にビジネスを展開してきたが,国内市場の縮小と海外市場の高い成長を取り込むために,海外でのビジネスを積極的に展開している。高い技術力を基にグループで事業展開してきたが,グローバル化に対応するため国内外の企業とアライアンスや事業提携することで,自前主義から総合力の発揮へと転換を積極的に進めている。代表格なものは三菱日立パワーシステムズであり,競合する企業とガスタービン部門で大型から中小型出力まで補うことが互いにできた。技術者として自身の技術力を高めたいタイプは良くも悪くもトップダウン体質であり,研究の幅は狭められてしまう。メーカーなので他業種に比べると給与は高くないが,社内で遂行されるプロジェクトはとても大きいためプロジェクトが終わった際の気持ちは格別である。さらに,自分が関与した仕事が形として残り続けるため達成感はとても高い。

業界内の評価

売上高での位置は国内重工業メーカー1位である。当社を含め,国内の主要重工業メーカーの3社は各々得意とする中核技術がある中で,国家プロジェクトを遂行する能力や支える基盤技術に定評がある。特にガスタービンを中心とする発電設備の技術力は高い。重工業メーカーそのものが非常に硬い企業体質だが,海外市場で売って出なくてはならないため,柔軟な企業体質でグローバルな市場で変化し続けられるようグループ規模で意識改革を取り組んでいる。純国産旅客機のMRJの採算ラインまで受注数をあげられたのは,地道なマーケティングと航空会社のニーズやシーズを的確に読めた表われである。

給与・報酬制度

院卒と学卒が混在するが院卒30歳で最低でも600万程度となる。年功序列かつ学歴主義が根底にあるため,旧帝大かつ男性が最も優遇される。女性の致命的なミスをしない限りは管理職までは進める,結果がついてこない人は管理職になることができない。課長になれば1000万は狙うことができる。課長昇進までは年功序列であるため,課長昇進前に嫌気が指して退職する従業員もいる。しかし,粘り強く研鑽と成果を重ねられれば早い段階で管理職への昇進も可能である。今後のグローバル化で人事評価が変わる可能性もあるため,社内の空気を読むことも肝要である。ベア交渉は隔年で行なわれ,賞与を含む待遇面の交渉は毎年実施される。

また、大企業であるが上に社内業務も多くバリバリと働き、外に出たいという思いが強い人には物足りなく感じる可能性がある。

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