企業が面接で「最近の気になるニュース」を聞く意図は?

社会の情勢に興味があるか

約半年後に社会人になるであろう就活生が、社会の情勢について何も知らなかった場合どのような感情を抱くでしょうか?社会情勢について何も知らないということは、経済事情や社会問題について何も把握しようとしていないなと判断されてしまいます。

世の中の情勢に興味を持つことのできる就活生は、社会人になって仕事をする上でも好奇心旺盛に取り組めるだろうと思ってもらえます。
会社は事業を成長させるためにはどうすればいいか、商品がより多く売れるためにはどうすればいいのかを常に考えるところです。

日頃からアンテナを立てて世の中の動きを見る姿勢があるか

社会人として働く上で、経済や社会について関心を持つことは重要なことです。採用担当者としては、世の中の動きについてどれほど知っているのかについて知りたいと考えています。

特に、商社や銀行などは社会の情勢と密接に関わっているため、こういった社会情勢に関する知識があるかどうかを就活生に問うことで、会社にとって相応しいかどうか判断しています。社会の情勢について質問してくるのはこのためです。
逆に言えば、社会情勢に興味があることをアピールできれば面接でもプラスポイントになり、提案力のある就活生だと思ってもらえるかもしれません。

ニュースに関して自分の意見をもっているか

最近気になったニュースと聞かれてただ単にニュースの内容を話すだけではいけません。自分の意見を持って、面接の場で自信をもって述べる姿勢が求められます。

会社で働くようになると自分の考えで意思決定しなければならない場面が必ずやってきます。こういった場面できちんと自分の意見をもって意思決定できる就活生なのか否かを面接官は知りたいのです。

聞かれたとき意識するべきポイントとは?

基本的には、なぜそのニュースを選んだのか、そのニュースのどこに興味を持ったのかを意識しつつ、一般論ではなく具体的なエピソードを交えて答えられれば理想です。

ニュースを選ぶ際のポイントとは?

業界と関わりのあるニュース

基本的にはどのカテゴリでも問題ないですが、やはり応募している企業の業界や業種と関係のあるトピックがベストと言われています。

例)「紙素材」量産でコスト軽く
日経新聞の”「紙素材」量産でコスト軽く”という記事が気になりました。
内容としては紙素材でコストを抑えるといったもので、具体的には紙製のストローや包装紙を量産し、プラスチック製の代わりにするというものです。このようにコストを抑えた製品を量産することで、飲食店のニーズにいち早く応えることができるので素晴らしい取り組みだと思いました。こういった”ビジネスの穴場”を見つけることで日本国内にとどまらず海外にもビジネスチャンスを広げることができるのではないかと思いました。
私自身も社会人になってからは、お客様のニーズは何なのかを常に察知し、業界の動きをリードできるような人材になれるよう精進したいと思います。

企業側からすると、業界に関係するニュースを見ているかどうかは結構重要だったりします。業界に関する動向を探っているかどうかを示すことで、業界に関する動向について自分の意見を言える就活生だと思ってもらえます。

社会情勢に関するニュース

先程も例を出しましたように、社会情勢に詳しい就活生は日頃から情報収集をする好奇心旺盛な就活生だと思ってもらえます。具体例を入れるといいでしょう。

例)地方創生について
最近、地方創生のため、本社を東京に持つ会社が全国に支社を設立しているというニュースです。私の出身地には就職したいと思える企業は少なかったのですが、地方創生が始まってから東京の企業が次々地方へ進出したことで、私の弟はUターンして地元でエンジニアとして働いています。こういった地方創生の動きを身近で見れたことで社会に大きく影響を与える取り組みであると感じました。今後もこういった都心の企業が地方に進出し、地方もそれを受け入れる世の中になればいいと思います。

自分が興味の持てるトピックをいくつかもっておくのがいいでしょう。

経済に関するニュース

就活生にとっては割と無難なトピックなのではないでしょうか。
面接する企業の業界や業種に関するトピックを挙げれば好印象なことは確かですが、経済関連のニュースを述べても評価してもらえる可能性は高いです。経済に関係しているので全ての業界・企業に関係する話題なので業界企業を問わず好印象を持ってもらえるでしょう。

全業界・業種で使いまわせるトピックでもあるので、自分の得意な話題を一つ持っておくといいでしょう。

「最近気になるニュース」の選び方

流行りのニュースは避ける

流行りのニュースは避けましょう。他の就活生と被ってしまいかねないからです。就活は”他の就活生といかに差別化するか”が重要です。今年度でいえば、コロナウイルスの話題などです。

こういった状況で”気になるニュースは?”と聞かれて”コロナウイルスについてです。”と答えていたのであれば”またか・・・”と面接官へのインパクトはゼロです。

芸能やスポーツは避ける

経済と関係ないニュースは就活の話題としては微妙です。面接官としては、経済やビジネスについてどうかの方が知りたいのです。
ですので、こういったどちらかというと趣味嗜好に近いような話題を選ぶというのは、面接官の意図を満たしているとは言えないでしょう。
更にこういった話題は展開しにくく、膨らみにくいです。芸能人が結婚しただとか、スポーツ選手が別の球団に移籍したなどの話題を出したところで、よほど面接官がその話題に興味がない限り膨らみませんよね。
また、こういった話題をピックアップするのは”なんとなく気になっている”ケースが多く、面接での回答に”なんとなく”はNGです。

本当に興味があるニュースを選ぶ

選ぶべきは本当に興味があるニュースです。面接官としても就活生の興味関心を知りたいところです。面接官の意図を満たすためにも、自分が心から興味のあるニュースを選んで自分なりの意見を述べることが大切です。

というのも、本来人は自分が興味のある話題でしか本気で説明できないものです。野球が好きじゃない人に野球について語ってくださいと言って何も語れないのと同じです。自分が本当に興味のある話題については深くまで調べようとするし、説明する時も知らず知らずのうちに熱くなっているはずです。

情報収集はどこですればいいか

気になるニュースについて聞かれたときスムーズに答えれるようにするため常日頃から情報収集しておかなければなりません。

そこで、情報収集する上でおすすめのアプリ・媒体を紹介します。

Newspick
ニュースに対してユーザーがコメントを書くことができます。さらにはコメント機能によって専門家達がコメントを発信しています。なので難しいニュースであっても詳しい方が解説付きのコメントを残してくれているので一人で読むよりも理解が深まります。
同じニュースであっても自分と全く考え方が違う人の意見もコメント欄から見れるので、多角的な視点でニュースを読むことができます。

日本経済新聞
パソコンだけではなく、スマホ・タブレット端末でも利用できます。モバイル端末でも快適に閲覧できるようにウェブサイトとアプリ両方が用意されています。
何よりも欲しい情報に辿り着くまでの検索機能が充実していることが大きな長所の一つとして挙げられます。

東洋ビジネス
東洋経済と言えば、経済系の雑誌や書籍、サービスを提供する大手です。ニュースサイトでは、あくまでも概要しか分かりませんが、深い洞察を得たい場合は経済誌が役立ちます。様々なトピックで特集を企画しているので志望する業界に関して深い洞察を得ることができるでしょう。

NGなニュースの話題3つ

政治の話題は避ける

政治の話題は避けたほうがいいです。就活生からすると少し意識が高く、割と高評価なんじゃないかと思う人もいるかもしれません。しかし、面接官はどんな立場なのか分からないです。もし、”自民党はダメですね”などと批判した場合面接官は自民党を支持していたといったケースの場合印象が悪くなってしまいます。

宗教の話題

政治の話題と同じで、相手がどんな立場の人か分からないからです。

芸能・スポーツ

先程述べた通りです。面接官としては好奇心が高い就活生なのかどうか。常にアンテナをはっている就活生なのかを確認したいのです。こういった話題は”あまりアンテナをはっていない意識低い系の就活生か”と判断されてしまうリスクがあります。スポーツの話題にするにしても、建設ラッシュや都市開発などオリンピックに関係するような直接スポーツと関係ない話題であれば問題はありません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は面接で気になるニュースを聞かれたときのポイント、回答方法について紹介しました。”今まで意識してニュースを見てなかったからやばい”と思わなくても大丈夫です。今回紹介したように、ポイントを押さえていけば対処できるものです。ぜひ今回紹介したポイントを参考に本番の面接でスムーズに答えられるようにしっかりと準備をしておきましょう。

新規会員登録はこちら
ページトップ