ガクチカで「ダイエット」を用いるのはアリなのか?

ガクチカのエピソードとして「ダイエット」を用いることは問題ありません。
なぜなら、採用担当者はガクチカのエピソードよりも、成果にいたるまでの過程を重視するからです。つまり、エピソードは何であれ、採用担当者に「力を入れた経験から学んだことを活かして自社で活躍できそう」と思わせることができればいいのです。
反対に、学生時代に最も力を入れたことがダイエットだという明確な理由がない場合は、エピソードとして使わないようにしましょう。ガクチカでダイエットを題材にしたいのであれば、あえてダイエットに力を入れた理由や、取り組み方、成長過程はきちんと伝えなければなりません。

ガクチカで「ダイエット」を用いるのはアリなのか?

「ダイエット」を用いたガクチカのメリット

面接官の印象に残る

ガクチカにダイエットを用いることは、良くも悪くも印象に残りやすいです。多くの就活生がガクチカでアルバイトやサークルのエピソードを用いる中で、ダイエットのことを話すだけでも差別化することができますし、採用担当者の印象にも残りやすいでしょう。ただし、ダイエットに対してあまり良い印象を持っていない採用担当者もいるため、きちんと仕事につながるような内容を話すことが大切です。

継続力をアピールできる

長期間にわたって努力をする必要があるダイエットでは、目標を達成するために頑張り続けることのできる「継続力」をアピールすることができます。

忍耐力をアピールできる

なかなか体重が落ちず大変なときでも諦めずに努力を続ける「忍耐力」をアピールすることもできます。食事制限や運動がつらく断念してしまう人も多いダイエットを乗り越え、しっかりと目標を達成した経験は好印象につながるはずです。

ガクチカで「ダイエット」を用いる際の注意点

ガクチカがないからダイエットを用いている印象を与えないようにする

学生時代に力を入れたことがないため、ダイエットのエピソードを話していると思われないように注意しましょう。万が一、他のエピソードをきかれた場合に答えられるよう、ダイエット以外のエピソードも用意しておくといいでしょう。または、「大学時代、サークル活動やアルバイトなど様々な経験を経てきましたが、最も力を入れて取り組み、成果を出すことができたのはダイエットです。」のように、あえてダイエットのエピソードを話していると伝えると、採用担当者も興味をもってきいてくれるでしょう。

仕事につながるようなエピソードにする

採用担当者は何キロ痩せたという結果よりも、痩せるまでの過程を重要視します。
ただ、○○キロ痩せたと伝えるだけでは、採用担当者の心には響きません。ガクチカでは、課題に対してどのように取り組むのかに重点をおいて話しましょう。

チームプレーができない印象を与えないようにする

チームプレーが大切になる企業でダイエットのエピソードをする場合は、注意が必要です。たとえば、アルバイトやサークル活動などで、仲間を巻き込んで何かを成し遂げたエピソードと、一人でダイエットにはげんだエピソードでは、チームプレー重視の企業は前者を選ぶ可能性が高いです。好印象を与えるためには、チームで活躍するあなたの姿が想像できるようなエピソードにする必要があります。就活では、志望する企業の求める人材にマッチしていることをアピールすることが大切です。

ガクチカで「ダイエット」を用いる際の注意点

ガクチカで企業が知りたいこととは?

すべてのガクチカに共通する、企業がガクチカのエピソードから何を知りたいのかということを確認していきましょう。相手が何を求めているのかわかることで、ガクチカの話で何に重点を置いたらいいのかがわかります。

①どのくらい思考力があるか

思考力は簡単に言えば「考える力」、何かに対して様々な方向から考え、物事をとらえ、問題があれば最適な解決方法を選択していく力です。商品を売る時や、アイデアを出すときなど仕事においても大切な力になっています。
企業は学生に「今まで頑張ったこと」を聞くことで、その頑張った過程でどのような考え方をして取り組んでいったのかを見ているのです。

②なにがモチベーションになっているか

「頑張ったこと」であるならば、「頑張ろう」と思った気持ちがどこかにあるはずです。
仕事においても「取り組むぞ!」という気持ちをもって仕事をしてほしいと企業は考えています。そのため、学生が何にモチベーションを感じるのかを確認することで、実際に業務に着いたときのイメージができます。

③社風とマッチする人物か

社風や雰囲気に合わない会社に入社してしまうと、入社後にギャップが生じてしまい、早期退社につながる可能性があります。企業は新入社員になるべく長く働いてもらいたいため、入社後のミスマッチを減らしたいという意図もあります。そのため、企業は学生の過去のエピソードを通して、その人が何を考えてどう行動したのかを知り、人柄を見極め自社とマッチしているか判断するのです。

④学びを得ているのか

ガクチカでよくある伝え方として「経験を詳細に説明しただけになってしまう」というのが挙げられます。何かに取り組んだときに、何も感じずにやる人よりも、その過程の中でいろいろ考えながら学ぶ人のほうが、今後業務についた際にゼロから1を生み出せる可能性があると考えます。そのため「頑張ったこと」を通して「何を学んだのか」を企業は知りたいのです。

⑤伝える力があるか

最後は基本的なコミュニケーション能力です。何も知らない人(面接官)に対して、きちんと分かりやすい言葉で自分の経験を伝える能力があるのかどうかも見ています。
エントリーシートでガクチカを書く際は、論理的で伝わりやすい文章を書くよう意識をしましょう。自分が経験したエピソードなどを文章にする場合、どうしても主観的になってしまい、客観的な文章を書くことが難しいです。エントリーシートでは文字数も限られているため、省略してエピソードを伝えようとすると、前後で繋がりの無い文章を書いてしまったり、話が飛んでしまいがちになります。就活では、いかに自分の考えを上手く伝えることが出来るかが重要なので、読み手のことを考えて表現することが大切になってきます。

ガクチカで企業が知りたいこととは?

ガクチカで「ダイエット」を用いるときのコツやポイント

採用担当者がガクチカから知りたいことをふまえて、ガクチカを作成する際のポイントを紹介していきます。

目標や目的を組み込む

ガクチカでダイエットを用いる際に必ず触れておきたいのが、「なぜダイエットに力を入れて取り組もうと思ったのか」という目的やきっかけの部分です。「好きな人ができた」「健康のため」など、ダイエットを決意したきっかけは人によって異なるはずです。そのきっかけを通して採用担当者は就活生の人柄を知ろうとしています。また、目的をもって努力をし、しっかりと結果につながったのであれば「目標を達成することのできる人材である」と評価され、採用担当者の印象にも残るでしょう。

具体性を持って書く

成果や取り組んだ内容を説明するときは、数字を入れたり具体性をもって書くことで説得力がアップします。
たとえば「学生時代はダイエットに力を入れ、痩せることができました」と伝えたとします。しかし、これではあなたのアピールした「痩せた」が一体どれくらい痩せたことを示すのか採用担当者には伝わりません。つまり、「あなたがどれだけの努力をしたのか」「どのように痩せたのか」採用担当者からは理解することができないのです。
ガクチカを話す際は「食事制限をしつつ毎日30分間ランニングをし、半年間で15キロ減量することができました」というように、どのような取り組みをしたのか、どのような成果を出したのかを具体的に説明するようにしましょう。そうすることで、採用担当者があなたの課題に取り組む姿勢をイメージしやすくなりますし、コツコツ努力できる人材だというアピールにもなります。ガクチカでは、成果を説明するだけでなく、成果を出すまでの過程も説明することが重要です。

学びをどう入社後活かすかまで言い切る

エントリーシートや面接では、自分が企業に何を貢献できるかを伝える必要があります。そのため、ガクチカでも最終的には「ダイエット経験から学んだことを入社後どう活かせるのか」という内容に繋げなければなりません。アピールポイントをどう活かすのかを伝える場合、大切になるのは、企業や志望する職種でどんな人材が求められているのかです。企業が求める人物像と強みが一致すると、グッと評価がアップします。企業が求める人材をきちんと把握し、学んだことを活かして貢献したいと伝えることで、採用担当者も自社で活躍できる人材だと感じてくれるでしょう。

ガクチカで「ダイエット」を用いるときのコツやポイント

インターン経験でガクチカを書く方法/書き方

ガクチカの作成方法を例文を用いて解説していきます。基本構成に沿って書くだけで魅力的なガクチカを作成することができますので、ぜひ活用してみてください。

①結論

ガクチカに関わらず、すべての質問の回答で意識していきたいのが、結論から述べることです。結論から書くことで、その後の内容が伝わりやすくなります。

結論から書く際によく使われる文章構成がPREP法です。
PREP法とは(Point(結論)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(結論))の頭文字をとったものです。
PREP法を用いることで、要点をつかんだわかりやすい文章が作れるようになります。たくさんの就活生と面接をする採用担当者にとって、端的で分かりやすい文章は好印象を与えるはずです。また、PREP法に当てはめることで、話の構成も考えやすくなります。文章構成を考えることが苦手な方はどんどん活用していきましょう。

(例文)
私が学生時代に力を入れたことは、ダイエットです。

②目的/目標、課題

なぜ取り組んだのかというきっかけの部分をきちんと説明しましょう。
きっかけを通して採用担当者は就活生の人柄を知ろうとしています。目的に関しては、できる限り具体的に書くことで信憑性がアップします。

(例文)
大学生になり私服で通学するようになったことで、おしゃれに興味を持ち始めました。自分の好きな服を着こなすためには痩せる必要があると思い、少々ぽっちゃりだった体重を美容体重まで落とすために頑張りました。

③行動

次にどのような業務を体験したのか、課題をどのように解決したのかを説明しましょう。具体的な数字を用いて、どのように取り組んだのかを伝えることが大切です。

(例文)
まずは食事をタンパク質主体に変え、週に5回はジムに通いました。ジムでは、筋トレと1時間ほどのジョギングをしていました。

④学び

最後の部分では、結果だけを伝えるのではなく、「何を学んだのか」「何を仕事で活かすことができるのか」を伝え、しっかりとポテンシャルの高さをアピールしましょう。

(例文)
その結果、半年間で10キロの減量を成功させることができました。そして、ダイエットから1年経った今でも、リバウンドすることなくダイエット後の体重を維持できています。
この経験から、目標を達成するためにはコツコツと努力する力が大切であることを学ぶことができました。ダイエット経験から培った継続力や結果に繋げる力を仕事でも活かしていきたいと考えています。

インターン経験でガクチカを書く方法/書き方

まとめ

ガクチカでダイエットを用いる場合について解説していきましたが、いかがでしたか。ただ結果を報告するのではなく、どれだけの努力をしたのか、ダイエット経験から何を学んだのかをしっかりと伝えることが大切です。ポイントをおさえて魅力的なガクチカを作成しましょう。

新規会員登録はこちら
ページトップ