どうして話を盛ろうとするのか?
学生はどうして話を盛ろうとするのでしょうか?それは、自分を認めてもらいたいという承認欲求があるからです。自分はすごい人だ、他の人よりも勝っていると面接官に印象づけたいからです。大抵は、たいした事をしてないはずなのに、あたかも大事を成し遂げたふりをしようとします。もちろん、体育会やボランティア等の奉仕団体に所属していて活躍している人も中にはいますが、ごく少数に過ぎません。普通の大学生活を送っていた人が、自分が自慢出来るような出来事を経験することがなかったために焦りを感じてしまい、自分が活躍しているエピソードを作り上げてしまうのです。
幽霊部員が部活の主将に?
では、学生はどのように話を盛っているのでしょうか? 話の盛り方は大きく分けて3つ、「数字を盛る」、「結果を盛る」、「役割を盛る」というものがあります。
「数を盛る」というのは以下のようなものです。
「私は100人が在籍する部活の主将で、1000人規模のイベントを成功させるためにみんなをまとめていました。」
こういう話をよく聞きますが、実際は10人規模で50人くらいのイベントであったという話です。また、1日体験で老人ホームに行っただけなのに、2年間社会福祉活動に従事していたというご立派な話に生まれ変わってしまうケースも少なくありません。
また、「役割を盛る」のケースとしては、部活にあまり参加していなかったのにも関わらず、部活の代表を務めていたと想定して、自分の勇姿やリーダーシップ性を語ってしまうというものがあります。面白いことに、就活の時期になると部活の主将、主務、副キャプテンが劇的に増えるのです。
話を盛っても良い事はない
このように多くの就活生が話を盛っているのが現状ですが、話を盛ったところであまりメリットはありません。このような学生は共通して、ありきたりな話しかしないため、かえって面接官を飽きさせてしまうからです。また、話を盛ると話し方に自信がなくなる場合もあります。目がきょろきょろしていたり、声が小さくなってしまったり、そうすることで面接官に嘘という事が簡単にバレてしまいます。話を盛るより、ありのままの自分を語った方が面接官には好印象です。今まで自分が何をやってきて、どう思ったか、どう感じたか等、自分の感性を豊かにして面接官に伝えることがあなたの印象をより良くします。
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