そもそもオンライン面接とは?対面面接との違いは?

◇オンライン面接とは?

オンライン面接とは、zoomやSkypeなどインターネット上で利用できるコミュニケーションツールを使って企業側と学生を繋ぎ、Web上で面接をおこなうものです。新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的に、2020年頃から主流になってきました。
 

◇対面面接との違い

面接の内容自体は変わらず、大きく違う点は「機器を使うこと」そして「機器を通してコミュニケーションをおこなうこと」です。問題として、機器の不具合によって面接での印象が左右されてしまうこと、対面でのコミュニケーションで感じられるお互いに間合いをとる雰囲気が感じられないこと、機器によって会話にラグが生じる可能性があること、声音や声のトーンが普段と違って聞こえてしまうことなど、オンラインだからこそのデメリットが出てきます。
そのため、オンライン面接特有のコツや準備が必要なのです。
 

◇オンライン面接のメリット

デメリットがあるとはいえ、オンラインの面接になったことでメリットもあります。

〈企業側メリット〉
・インターネットに接続できればどこにいても面接ができる
・面接をするための場所を取らなくても良い
・遠方から来る学生に対して払う交通費や宿泊代を削減できる
・画面共有で会社資料を見ながら会社説明もできる

〈学生側メリット〉
・企業へ出向く移動時間や交通費を削減できる
・面接のためにあける時間が少なくなったため、合間にゼミ活動やアルバイトができる
・通信環境が整っていて静かな場所が確保できればどこでもできる

このように学生側にも企業側にもメリットがあります。
特に移動時間が少なくなったことでコストが削減できるほか、企業側からすると応募者の居住地に関わらず、優秀な学生と面接ができる機会が増えたことも大きいです。また学生側は1日に複数の企業と面接を組むこともできるため、よりたくさんの企業と面接することができます。

そもそもオンライン面接とは?対面面接との違いは?

【準備】オンライン面接の前にやっておくべきこと

①周辺環境を整えておく【音・背景・明るさ】

対面面接は企業が用意した会場に行けば面接の環境が整っていますが、オンライン面接の場合は自分で面接をするための環境を整えなければなりません。前向きに考えれば、自分を最大限にアピールできる環境を自分で作れるとも言えます。
まず「音」と「背景」「明るさ」が大切です。
採用担当者や自分自身も気が散らないようにするため、生活音のする場所では面接をしないようにしましょう。窓が開いていると、面接中に外から音が聞こえることも考えられますので、窓も閉めます。また、他のアプリケーションの通知音などもオフにしておきましょう。
自分の後ろに映る背景には、余計なものが入らないようにします。バーチャル背景もありますが、不自然な印象になるため避けましょう。
さらに明るさも大切です。考えているよりも画面に映る顔が暗くなっている場合があるため、昼間でも部屋の電気をつけて面接をしたり、それでも暗い場合は簡易ライトをPCやスマホの後ろに置いて、顔が明るくなるようにしましょう。面倒くさいと思っても、顔が明るく見えることではつらつとした雰囲気を出せますから、意外と重要なポイントです。
 

②機器環境を整えておく【ツール・スマホ・パソコン・イヤホン・マイク・カメラ】

オンライン面接だからこそ必要で、かつ重要なポイントの一つです。
・ツール
まず面接で使うZoomやSkypeなどのコミュニケーションツールをダウンロードしてアカウントを作成しておきましょう。このとき登録名や写真は企業がすぐにどの応募者かわかるように、本名と就活用の写真にしておきます。
・各種機器
またオンライン面接で使用するパソコンやスマホの準備では、きちんと企業が指定する動作環境や推奨スペックであるかどうか、カメラやマイクの機能はあるかどうかを確認します。カメラやマイクの機能がない場合は外付けのものを買いましょう。画面に映るときの角度も大切で、カメラと同じ高さにする必要があります。とくにスマホで面接をおこなう場合は、スマホスタンドを用意するようにしましょう。手で持ったまま面接をすると手ぶれをおこしてしまいます。
・通信環境
通信環境の確認も必要です。インターネットを使うときにはモバイル回線と固定回線がありますが、固定回線(自宅などに設置してあるネット回線)のほうが安定しているためおすすめです。モバイル回線を使ってオンライン面接をやる場合は、残っている通信量を確認しましょう。
 

③緊急連絡先を確認しておく

面接開始時間になっても開始されない、途中で回線が切れてしまった場合の緊急連絡先を企業側は用意しています。万が一のときにすぐに連絡ができるように手元に用意しておきます。
 

④服装・マナーもより一層気をつける

オンライン面接ではどうしても気が抜けてしまう傾向があります。企業からも「気が抜けている学生がいる」「服装がなってない」などの声が上がっています。オンラインだからといって気を抜かずに服装やマナーに気を付けましょう。なお、対面の場合は面接前に立って挨拶をしますが、オンラインの場合は立っての挨拶は必要ありません。その振舞いを見れないことは企業にとってのデメリットではありますが、その分、表情やしゃべり方をじっくり見られるのがオンライン面接です。
 

⑤マスクは外そう

オンライン面接ではマスクを外しましょう。ただでさえ画面越しでのコミュニケーションになり表情をつかみにくく、声も聞こえずらいのですから、マスクは外して話さないと気持ちが伝わりません。

【準備】オンライン面接の前にやっておくべきこと

オンライン面接での失敗事例と対処法

◇PCが突然落ちてしまった

通信機器が不具合をおこして面接が続けられない場合は、緊急連絡先に連絡をしましょう。後日面接をおこなうなどの対応が指示されます。ただ、評価には直接関係ないものの、印象は悪くなりますので、このようなことが起こらないように事前のチェックは入念に行いましょう。
 

◇カンペがバレた!

採用担当者も何十人、何百人と学生と話をしてきていますから、カンペがあることはすぐにばれます。手元にカンペがある場合は下を向くのでカンペがバレるほかに、暗い印象も受けますし、カメラの先にカンペがある場合も遠くを見ている雰囲気は出てしまうためバレます。面接は人と人とのコミュニケーションであることを忘れないようにしましょう。
 

◇目線が合わない

オンライン面接に慣れていないと、どこに目線を合わせたらいいのかわからないですよね。
実は画面に映った面接官を見ながら話すと、目線が少し下がってしまい、熱意があまり感じられない面接になってしまいます。そのため自分が話すときはパソコンやスマホのカメラを見て、面接官の話を聞くときは画面をみて大きくリアクションをするようにすると良いです。
 

◇面接中に電話や通知がなってしまった

1対1で話をしているときに電話に出るのは失礼なように、面接中に他の通知音や電話の音が鳴ってしまうのも失礼にあたります。必ず通知音がならないように設定しておきましょう。また、パソコンの打ち込み音も相手に聞こえます。見えないかもしれないからといって面接中に何も言わずにメモを取っているとすぐにばれます。メモを取る場合は「メモをとってもいいですか」と聞いてから、紙で取るようにしましょう。
 

◇面接中に家族やペットが入ってきた

余計なものが背景に映り込まないようにすることと同じように、面接中は部屋に誰も入ってこないように周知しておきましょう。人によってはユーモアで捉えてくれるかもしれませんが、きちんと先を見据えて準備ができない人だと思われてしまいます。
 

◇タイムラグに対応できずに面接官の話に被せて話してしまう

対面であっても、オンラインであっても、面接官の話に被せて話し始めてしまう人が時々います。その場合、落ち着きのない印象を受け、コミュニケーションが上手くとれない人と評価されてしまうことが多いです。オンライン面接ではタイムラグが原因でこのような現象が起きることがあるため、注意が必要です。会話の間に気を付けながらゆっくりと話すことが大切です。もし途中で音が聞き取りづらくなった場合は、すぐに緊急連絡先に連絡するのではなく、一旦「すみません。少々声が聞き取りづらい状況です。私の声は聞こえておりますか」と聞きましょう。

以上がよくある失敗例ですが、オンライン面接で印象が良くない人の特徴もあわせてご紹介していきます。

・表情が乏しく不機嫌そう
・視線が合わず熱意が見えない
・話がダラダラと長い
・視線が泳ぐ
・声が小さくぼそぼそしている
・通信状況が悪くてもそのまま話し続ける
・タイムラグに対応できずコミュニケーションが上手くとれない

話が長くなるのは、機器を通してのコミュニケーションの場合、相手の聞く姿勢や醸し出す雰囲気が見えないからということも考えられます。対面であればこんなことにはならなかったのに…!ということがないように、次の3つを意識してオンライン面接をしていきましょう。

オンライン面接での失敗事例と対処法

オンライン面接を成功に導く3つの鍵

①視線は画面ではなくカメラを見る

前述したように、オンライン面接の場合は視線が大切です。
自分が話をするときはカメラを見て、相手の話を聞くときは画面を見ましょう。
カメラを見て話すのに違和感がある人は、Zoomの画面を小さくして、パソコンのカメラの真下に置くと面接官を見つつ話をしているような形になります。
 

②表情や声のトーンを対面より気をつける

機器を通してのコミュニケーションですから、普段よりも表情や身振り手振りを大きくして、声のトーンもはっきりとなるように意識しましょう。相槌がきちんとできていると熱意をもって面接に臨んでいる雰囲気が感じられます。
 

③ゆっくりかつはっきりと喋る

②と同じようなことですが、ゆっくり且つはっきりとしゃべることも意識しましょう。
タイムラグの問題も、ゆっくりと話すことで抑えられ、話し終わった後にはっきりと「以上です」と言えばスムーズにコミュニケーションが進められます。

では最後にオンライン面接で印象がいい人の例を確認していきましょう。

・視線を合わせながら会話して積極性、自信があるように見える
・表情や相槌から熱意が感じられる
・明るい表情ではきはきとした話し方で感じがよい
・「声が大きすぎませんか」「私の声は聞こえていますか」などの気遣いができる

オンライン面接を成功に導く3つの鍵

まとめ

オンライン面接と対面面接の違いや、オンライン面接をおこなう前の準備、オンライン面接での失敗例や成功するコツなどをご紹介していきましたが、いかがでしたか。グループ通話などで機器を通してのコミュニケーションに慣れているかもしれませんが、就活の面接となるとわけが違います。通信の不具合で思ったように面接ができないことがないように、事前準備はしっかりとおこない、画面を通しても熱意が伝わるように、対面の面接以上に気合を入れて挑みましょう。

まとめ

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