【好奇心旺盛をアピールする前に】自己PRについて知ろう!

◇自己PRとは

自己PRは自分の強みや長所が何であるか伝え、それが仕事でどのように活かせるかをアピールすることです。そのため自己PRをするには、自分のこと、そしてアピールする企業の仕事や働き方の両方を知ることが必要です。
 

◇企業は自己PRで何を見ているのか

・入社後どのように活躍することができるか

その人の強みがわかると、入社した後にどんな風に活躍をしてくれるのかイメージすることができます。自己PRを話すときには具体的なエピソードも伝えますが、より具体的であればあるほど、面接官も入社後のイメージに繋げられます。また説得力も増します。

・どんな人物で社風に合う人柄なのか

強みや長所はその人の人柄の一つとも言えます。自己PRからその人がどんな人柄で、どんな価値観を持っているのかを知ることで、自社に合う人物なのか、社員と同じパッションを持って仕事に取り組むことができるのかを見極めています。

・入社への意欲はどのくらいあるのか

自己PRでは具体的なエピソードの他に、その強みを仕事でどう活かすことができるかも伝えます。きちんと企業研究をして事業内容や企業が求める人材に合ったアピールをすることができれば、それだけ入社への意欲が高いことが見えます。反対にどの企業でも使えるような自己PRだとその企業に本当に入りたいのか?という疑念が生まれます。

・コミュニケーション能力はあるか

自己PRは色々な質問の形で問われるため、質問の意図を汲み取る力が必要になります。つまりそれはコミュニケーションスキルがあるかどうかに関わってくる部分です。また自己PRで論理的な話ができるか、相手が聞き取りやすい話し方ができるかなどの、基本的なコミュニケーションスキルも見られています。

つまり自己PRは自社とのマッチ度を測るために聞かれていることがわかります。
そもそも日系企業の新卒採用は、その人のスキルがどれだけ高いかということよりも、社風に合うかどうか、自社で育てるためのポテンシャルがあるかどうかを見る傾向があります。そのため「好奇心旺盛のエピソードはよくある話だから自己PRには弱い」ということではなく、自分が受ける企業が「好奇心旺盛な人を求めているか」という部分が重要です。

【好奇心旺盛をアピールする前に】自己PRについて知ろう!

自己PR「好奇心旺盛」は何をアピールできるの?

◇そもそも好奇心旺盛とは

「好奇心」とは「珍しいことや知らないことに興味を持つ心」、「旺盛」とは「活動力が非常に盛んであること」です。つまり好奇心旺盛とは「知らないことに対して興味をもつ心が非常に活発である」ことをいいます。

「好奇心」と似ている言葉で「探求心」というものがあります。探求心とは「物事の本質などを探って見極めようとすること」です。好奇心は知らないことや新しいことに対して興味を持つ心ですが、探究心はある物事に深く興味を抱いて突き詰める心です。何かに対する関心の高さがある点は似ていますが、ベクトルの方向性や長さが違います。

なお、好奇心には「受容的」なものと「能動的」なものがあります。
受容的な好奇心旺盛さとは、周りから与えられたものに対して毛嫌いせずに取り組めること、自分なりに楽しさを見つけて向き合えることをいいます。自分から何か新しい方面に飛び込むというよりは、自分の周りにあったものを受け入れる力が強いものです。好奇心旺盛というよりも、適応力が高い人と言えそうです。そのため、この場合は「好奇心旺盛」でアピールするには弱いでしょう。
能動的な好奇心旺盛さは、反対に自ら行動していく好奇心です。こちらは次に紹介する企業が求める好奇心旺盛な人のイメージに合うので、自己PRで好奇心旺盛と語っても問題ないでしょう。
 

◇企業が求める好奇心旺盛さとは

好奇心旺盛の意味は理解できましたが、企業は好奇心旺盛な人に対してどんなイメージを持つのでしょうか。好奇心旺盛さをアピールする人にどんな姿勢を期待しているのでしょうか。

・行動力、チャレンジ精神が高い

新しいことや珍しいことに興味を抱きやすいということは、どんなことにもチャレンジしようとする姿勢や、興味に突き動かされる行動力があると考えられます。入社してから新しいことをどんどん覚えて仕事をしていくわけですから、このような姿勢を持っている人材は魅力的ですし、育てがいがあるでしょう。

・前向き

たくさんのことに興味を示す人は、同時にポジティブな印象があります。例えば、目新しいものでも毛嫌いせずにとりあえずやってみようという精神があれば、仕事で少し難しい業務を任されても、前向きに取り組んでくれる可能性を持っています。

・コミュニケーション能力が高い

好奇心旺盛な人は同時に行動力が高い人が多いため、初対面の人に躊躇なく話しかけられたり、見知った人でなくても会話ができたり、コミュニケーション能力が高いことがあります。ビジネスにおいてもコミュニケーション能力は大切です。チーム内や上司とのやり取りはもちろんのこと、社外の人、取引先の人ともコミュニケーションを深めて仕事をする場面があるからです。

自己PR「好奇心旺盛」は何をアピールできるの?

向ている職種や社風はコレ!「好奇心旺盛」自己PRを求めているのは

【職種】企画・開発・クリエイティブ職

何かを作る仕事、新しいものを生み出す仕事をするときには、未知のものへ興味をもつ姿勢がとても大切です。様々なものへの興味がないと、新しい物は生まれません。また新しい企画やプロジェクトが動くときには、多くの人とのコミュニケーションも必要です。初対面の人とも難なくやり取りができる人には打ってつけの職場になります。
さらに自分自身で新しいものを作ることにもなるため、特にクリエイティブ職は仕事をすることで自分の欲求を満たせるという面もあります。
 

【職種】営業職

営業職はなんといってもコミュニケーション能力や行動力が重要ですから、見知った人とも難なくコミュニケーションが取れ、自分から動ける人に向いています。また商品を売るため、それに関連することに対して興味をもって調べる力も必要です。そこで得た知識を使ってさらに営業していくことで、良いサイクルが生まれます。
 

【社風】新しいことに挑戦し、社内のサイクルが早い企業

好奇心旺盛な人に向いている仕事という風に考えてしまうと、どうしても業界はメディア、ファッション、職種は開発、企画…などを連想してしまいますが、そのような業界・職種でなくても、企業全体として好奇心旺盛な人に向いているところもあります。
それは、とにかく新しいことを取り入れることに抵抗がない社風、社内のサイクルが早い会社です。例えば社内のマニュアルはあまり作らずに、業務改善できるところがあればすぐに修正していったり、新しい事業に対して興味を示す人が多いようなところです。会社説明会で社員の雰囲気を確認したり、企業研究を通してどういう社風なのかを掴むといいでしょう。

向ている職種や社風はコレ!「好奇心旺盛」自己PRを求めているのは

自己PRで「好奇心旺盛」を伝えるときのコツと注意点

①企業が求める人物像を把握した上でアピールする

前述したように採用試験では「社風や仕事にその人が合うか合わないか」が問われます。
そのため、例えばどんなに好奇心旺盛さをアピールする、説得力ある自己PRだったとしても、その企業が求める人材が新しいことに興味を示す人ではなく、1つのことに集中して取り組んでくれる人であれば採用されない可能性が高いです。
自分が受ける企業が求める人材は何なのか、好奇心旺盛さをアピールすることは相手の需要にあっているのかをしっかり確認しましょう。
 

②具体的に好奇心旺盛さを語る

よくあるミスとして、具体的なエピソードなく、ただ「好奇心が旺盛です」とアピールしてしまう例があります。その場合、説得力がなく企業としても何を判断材料にしたらいいのかわかりません。自己PRでは、今まで何を考えてどんな目的を持って取り組んだのかを伝えて、自分の個性や価値観も絡めながら好奇心旺盛さを感じられる内容の濃いエピソードを具体的に伝えましょう。
 

③「飽き性」であると認識されない文章にする

ただし「旺盛さ」に注目しすぎて、様々な体験やエピソードを話してしまうと「飽き性」であるイメージが付いてしまいます。そうならないためには新しいことを体験しつつも、最後までやり切れたことを伝える必要があります。また、複数の取り組みを取り上げるにしても、きっかけがすべて同じであれば軸の通った話になり、ただの飽き性ではなく、同じモチベーションのもと長く頑張れる人という評価になります。

自己PRで「好奇心旺盛」を伝えるときのコツと注意点

自己PRで評価される好奇心旺盛をアピールする書き方

①初めに結論から書く

まずは結論から述べます。今回は好奇心旺盛さをアピールする自己PRですから、まずは好奇心旺盛であることを伝えます。ただし「わたしの強みは好奇心旺盛であることです」ではなく、好奇心旺盛だからこそ、どんなことが出来るのかを伝えるといいでしょう。そしてそのできることは、次に述べる具体的エピソードで発揮されたこと、そして入社後の活かし方にも繋がるものであると論理的な自己PRになります。

例)好奇心旺盛
    ↓
どんなことにも挑戦して活躍できる
    ↓
大学時代にバスケットボールをしていた
小学生のころから続けていて全ポジションの経験あり
    ↓
入社しても多くのことを経験し、最終的にはマルチに活躍できる社員になりたい
 

②好奇心旺盛であると言える根拠となる具体的エピソードを書く

結論の後、具体的なエピソードを伝えます。具体的には下記のようなことを盛り込みましょう。
・好奇心旺盛だったからこそ取り組んだこと
・なぜそれに取り組んだのか
・取り組んでいて大変だったこと、苦労したこと、つまづいたこと
・それを改善するためにどんな工夫をしたのか
・どんな結果だったか、何を学んだのか

ただたくさんのことに取り組んだことを伝えるのではなく、最終的にそこから何を学んだのかまで書くと、どんなことからも学んでいこうとする姿勢が伝えわり好印象です。また、なぜ取り組んだのか、どんなことを考えたのかなど自分の価値観や性格がエピソードの中に表れていると、それもまた1つのアピールになります。
 

③入社後の再現性を書く

最後にその好奇心旺盛さがあることで、入社後どのようにいい影響があるのか、どのように働いて会社に貢献できるのかを書きましょう。ここも企業研究を通して具体的な仕事や取り組み方を伝えるといいです。

自己PRで評価される好奇心旺盛をアピールする書き方

【例文あり】好奇心旺盛をアピールした自己PR例文

私は好奇心旺盛で、何事にも楽しみながら挑戦することができます。
もともと小さいころから外国が舞台のドラマを見ていて、海外での生活に憧れがあり、中学生のころから英語が好きな科目でした。そのような流れから大学では1年間、アメリカへ留学をしました。
留学先ではネイティブの英語に圧倒され、初めは不安と緊張で大変でしたが、持ち前の好奇心旺盛さを発揮して、大学の図書館をフル活用してたくさんの英文学に触れて学習を進めたり、積極的にルームメイトと交流をして、毎日一緒に1本のドラマを見るのを日課にして英語を聞いたり、話したりする機会を作りました。その結果、留学先の語学クラスでは一番上のクラスになり、留学後もTOEICで750点取ることができました。
御社に入社して、仕事で困難にぶつかっても、持ち前の好奇心旺盛さを活かして、自分なりに楽しんで取り組めるように工夫して取り組んでいきたいです。

まとめ

自己PRで「好奇心旺盛」をアピールするときのコツや注意点などを解説してきましたが、いかがでしたか。好奇心旺盛な人は、ビジネスにおいて非常に大切なスキルを持っています。ただし伝え方によっては飽き性である印象が伝わってしまう可能性があるため、注意が必要なこともわかりました。自分が受ける企業が求める人材がどんなものなのかも確認しながら、好奇心旺盛さをアピールしていきましょう。

まとめ

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