一次面接の通過率
一次面接の通過率は、企業によって異なるため一概には言えません。
一次面接を足切りとして行い、バンバン就活生を落とすため通過率が20~40%の企業もあれば、よほど問題がない限り通過させることを前提として一次面接を実施するため、通過率が50~70%のところもあります。
特徴としては、「応募が多い人気企業」「専門的なスキルが必要な職種」はスキルや学歴を重視するため、一次面接の通過率が低い傾向にあります。反対に、「営業職」「教育前提の採用を行う企業」など人柄やコミュニケーション能力を重視する企業は、身だしなみや会話のキャッチボールに問題がなければ、一次面接は通過しやすいようです。
一次面接を通過するためのポイント
面接で面接官はどこを見ているのでしょうか。一次面接で重視するのは、就活における基本ができているか否か。きちんとした身なりで、定番の質問にしっかりと答えることが選考通過のカギとなります。
第一印象が大切
一次面接は特に第一印象が重要になります。下記にて詳しく解説していきます。
①身だしなみ
社会人として最低限の身だしなみは整えておきましょう。「スーツがシワシワ」「寝ぐせだらけ」など清潔感のない学生は、採用担当者にマイナスな印象を与えてしまいます。面接において第一印象はとても重要なので、さわやかな印象を与えられるよう、身だしなみにも気を付けましょう。
【意識するポイント】
・スーツがシワシワになっていないか
・表情がしっかりみえる髪型か
・ネクタイがまがっていないか
・ストッキングは伝線していないか
・メイクは自然か
・ひげをきちんと剃っているか
・身だしなみに清潔感はあるか
②話し方やマナー
身だしなみの次に判断されるのは、話し方やマナーです。「ボソボソ話す」「目を合わせないで下ばかり見てる」「腕組みをする」「敬語が使えない」など、あからさまに態度が悪い場合は「一発アウト」になる可能性が高いです。どんなに優秀な学生であっても、チームワークを破壊しかねない失礼な態度は「実力不足」とみなされるのです。また、「目を見て、ハキハキと話す」ことが苦手な学生も多いかと思います。相手の目をみて話すのが苦手な場合は、対人の面接対策を何度もやり、慣れる努力をする必要があります。相手の目を見ながらはっきりと話せることは、相手から好感を持たれるための基本中の基本であり、社会人として活躍するための大きな武器です。
【意識するポイント】
・聞き取りやすい声の大きさか
・早口になっていないか
・表情が強張っていないか
・目を見て話せているか
・敬語の使い方
テンポよく的確な回答をする
面接では「面接官の質問に素早く答えられる」「質問の答えが的を射ている」この2点が求められます。面接官から質問された際に、きちんと的を得た回答ができても、回答までの沈黙の時間が長かったり、反対に、素早く答えても的外れな回答になっていたりしては選考を通過することは難しいのです。一次面接を通過するためには、面接官とスムーズにコミュニケーションが取れることも最低条件です。そもそも初対面の人と話すのが苦手、緊張して頭が真っ白になってしまうという就活生は、模擬面接サービスなどを活用し、面接に慣れる練習をしましょう。
【意識するポイント】
・結論から話せているか
・的外れな回答をしていないか
・適切な長さで話せているか
・長い時間沈黙していないか
一次面接前にやっておくべき準備/対策
想定されうる質問と回答をあらかじめ準備しておく
「自己紹介」「自己PR」「志望動機」「長所・短所」など、ほとんどの企業で問われる定番の質問は、あらかじめ回答を準備しておきましょう。面接ではエントリーシートや履歴書の内容を深堀されることが多いです。それらの内容をすぐに答えられないと、信憑性が失われてしまう可能性があります。
業界/企業研究をもう一度行っておく
採用担当者は、選考にて学生の熱意を重要視する傾向があります。業界や企業について十分な知識をもっていれば、「志望度が高い」と評価されるでしょう。そのため、業界や企業については常に最新の情報を把握しておくことをおすすめします。面接を受ける前に、何か新しい情報が更新されていないか、企業のホームページや業界のニュースなどをチェックし、採用担当者から質問された際は、十分に熱意をアピールしましょう。
逆質問をあらかじめ準備しておく
面接終了時に「何か質問はありますか?」と面接官から逆質問をされる場合があります。
面接官は逆質問の内容で、学生の「志望度の高さ」をチェックしています。そのため、ホームページや会社説明会でもらった資料などを読み込んだ上で、あらかじめ質問を準備しておき志望度の高さをアピールしましょう。
逆質問の内容が選考結果を大きく左右することはあまりないのですが、待遇や福利厚生など、仕事そのものではなく条件面についての質問は避けたほうがいいでしょう。面接官が、業務内容よりも待遇面を重視していると感じてしまう可能性があります。
逆質問された際に「特にありません」「大丈夫です」と答えるのはNGです。質問をしないことで「会社について興味がない」とマイナスなイメージを与えてしまう可能性があります。
まとめ
一次面接を通過できなければ、二次面接を受けることはできません。第一印象で判断されることの多い一次面接で落とされてしまっては、もったいないです。身だしなみやマナーは社会人になってからも重視されます。学生のうちから基本的なビジネスマナーを意識しましょう。
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