なぜ「すべて」なのか

 
「重要」とか「大事」と言われると、それ以外でカバーできるような気がしますよね。
 
 
でも第一印象で与えたイメージは、そう簡単には覆りません。
 
その上、面接は長くても数十分ですから、その間に第一印象と違う印象を残すなんて不可能なのです。
 
 
 
そして人間の心理として、第一印象で持ったイメージを追証したがる傾向があります。

第一印象で良い人だと思ったら、良い人だと証明できるように脳が働いてしまうのです。

第一印象がよかった人に対しては、「友達が多そうだね」「どのように考えてその決断をしたの?」と+の回答を引き出す質問をし、少々傲慢な答えが返ってきても「自信にあふれている」と評価をします。

逆に第一印象が悪かった人に対しては、「友達はいるの?」「その決断は軽率だったのでは?」と-の回答を引き出そうとし、自信満々に答えると「傲慢だ」と評価します。

これでは第一印象を覆すどころか、どんな回答をしても第一印象と同じ印象しか持ってもらえません。
 
 
 
以上の理由から、第一印象の評価がそのまま合否の結果となると言っても全く過言ではないのです。

第一印象は何で決まる?

 
最低限気をつけなくてはならないのは身だしなみ。
 
これが乱れていては、その時点で第一印象が悪くなります。
つまり、不採用がほぼ確実と言っていいです。
 

・髪
・スーツ
・シャツ
・靴
・ネクタイ(男)
・メイク(女)

これらがきちんとしているのは「最低限」です。

身につけるもの以外の「印象」

 
① 表情

無表情は印象に残らないばかりか悪印象を与えます。
常に「笑顔」心がけ、不自然ではない程度に口角を上げましょう。
 
 
② 姿勢

姿勢は第一印象に大きな影響を与えます。
背筋を伸ばし、シャキッと明るい印象を与えましょう。
 
 
③ 目線

話すのが苦手な人にありがちなのが、目線を逸らしてしてしまうことです。
下を見たり、目が泳いだりするだけで、自信のない印象を与えてしまいます。

相手の目もしくは鼻、ネクタイの結び目あたりを見るようにしましょう。
相手の目を見て話す、聞くだけでよい印象を与えます。
 
 
④ 話し方

小声や棒読みで話していては悪い印象を与えてしまいます。
基本的にはきはきと聞き取りやすい大きさ、トーンで話しましょう。

それに加え、話す内容に合わせてトーンを変えると、相手の注意をひきつけられます。
 
 
⑤ 聞き方

相手の話を聞いていることをアピールしましょう。
頷く、相槌を打つ、表情を変えるなど、話しの邪魔にならない程度で反応をします。
相手も話しやすく、気分がよくなります。

磨いていくために、何をするべきか

 
① 「印象のいい人」を観察し、真似する

自分の周りの好印象な人を見つけ、どんどん観察しましょう。
ほかの就活生、先輩、今まで会った先生や、街で見かける知らない人でもいいです。

顔がいいわけではなくても「かっこいい」「仕事できそう」と思わせる人っていますよね。
その人はどんな立ち居振る舞いをしていますか?

身に付けているもの、話し方、動き、目線、表情、歩き方、ちょっとした気遣いまでよく観察して、自分とどこが違うのか探してみましょう。

そして違いがわかったら、その部分でその人の真似をするのです。
他の人のいいところを探してどんどん吸収して自分のものにしてしまいましょう。
 
  
 
② 動画を撮って客観的に確認する

面接の練習として、自分が話しているところや部屋に入るところ、礼の仕方、挨拶など、動画に撮ってみましょう。
客観的にその動画を見ることで、自分がどう見えるのか、相手にどんな印象を与えているのかがわかります。

はきはき話しているつもりでも、全然聞き取れないかもしれません。
「つもり」にならず実行するためにも、動画に撮って自分の振る舞いを見直しましょう。
 
 
 
③ メンタルを整えておく

人は思っている以上に感情が表に出てしまいます。

就活で疲れていたり、落ち込んでしまったりということもあると思います。
そんな時にそのまま面接に臨むと、その感情が態度や声、表情に出てきてしまうのです。

辛い時でも気持ちの切り替えができる自分なりの「スイッチ」を用意しておきましょう。
読書、カラオケ、音楽を聴く、ドライブ、友達と話す、彼氏彼女と会う、ゲームなど。

誰でもヘコんでしまうことはありますが、そこからいかに早く立ち直るかが重要です。

暗い感情は暗い雰囲気を引き出してしまいます。
第一印象をよくするために、メンタルケアにも気を使いましょう。

まとめ

 
 
何度も言いますが、第一印象が「すべて」です。
 
 
 
話す内容を考えておくことも大切ですが、その内容を聞いてもらう前に不採用が決まってしまっては、元も子もありません。

まずは、自分の第一印象について考えて、見なおしてみませんか。

まとめ
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