まずは、「なぜ就活をするのか」をじっくり自問自答してみる

今、就活市場は売り手市場と言われ、比較的就職しやすい時代にあるかと思います。
私が就活をしていた年は、リーマンショックのちょうど1年前くらいで、同じく売り手市場と言われていました。

学生当時の私は、そんな好景気の時流に乗っかり、「なんとなく大手へ就職してみたい」という軽い気持ちから、大手の金融機関ばかりへ(金融にそこまで興味があったわけではないです)エントリーしていました。結果、みずほフィナンシャルグループや、地銀から内定をもらいました。私の親は素直に「やった!」と喜んでくれました。私も何だか嬉しい気持ちにはなりましたが、どうもしっくりこなかったという感覚を、今でも鮮烈に記憶しています。

理由は簡単で、「なんとなく」就活をしてしまったからです。私の場合、就活をする事自体には迷いは無く、「父親と同じようにビジネスマンになりたい」と初めから決めていたので、その活動自体に後悔はなかったです。しかしながら、本来は種々の業界を含めて進路を見定める必要があったなと、10年経った今でもそう思います。

学生のみなさんにはぜひ、「なぜ自分は就活をするのか」のそもそものところから、しっかりと自問自答をされる事を強くオススメします。友達や先生、親等と言葉に出して、色々話をしてみたり、または聞いてみたりすると良いかもしれません。たとえば、就職はせずにいきなり独立、起業してみるのもアリだし、家業を継ぐのもアリだし、フリーターをしてみるのもアリだし、企業ではなく、決めうちで公務員になったりするのもアリです。そもそも人生には答えは用意されていないので、どういう答えを選ぶのかは、みなさんの考え方次第です。正解なのか間違いなのかは、選んだ時にはわかりません。選んだ道が正しいのかどうかでは無く、「自分で選んだ道を正解にする!」くらいの気概でやっていけば良いのです。その中で、「企業への就職」を選んだとしたら、将来の自分の夢、やりたい事、実現させたい事から逆算して、興味のある業界や企業を探していけば良いでしょう。

まずは、「なぜ就活をするのか」をじっくり自問自答してみる

就活に臨む上で大切な「身だしなみ、話し方、座り方」

みなさんは、「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。
人の第一印象は、「聴覚や視覚」情報でほぼ9割近く決まるとされており、それも数秒で決まってしまうそうです。

就活のやる気や意識は高くとも、「第一印象で相手への好感を高められる行動を、意識出来ているかどうか」、はまた別問題となります。私もそうでしたが、どちらかというと、「自己PR」や「志望理由」を事前にまとめ上げることに傾倒し過ぎてしまい、当日の「自分の第一印象」を客観的にチェック出来ている学生さんは、非常に少ないのではないでしょうか。

私も過去、サラリーマン時代に就業していたいくつかの会社では、実際に中途採用のお手伝いをしていたことがありましたが、面接が終わってみて記憶にしっかりと残っている内容というのは、ほとんどのケースにおいて面接者の「身だしなみ、話し方、座り方」といった部分です。勿論、お話の内容も覚えてはいるのですが、強く記憶に残りやすいのは、話<聴覚、視覚といった具合です。みなさんも、例えば飲食店などへ行かれた際に、「あの店員はバタバタしていて、落ち着かない印象だった」とか、「金髪で強面の人がいた」と言ったような感じで、食べ物や飲み物の味よりも、そういった雰囲気や体裁がやたらと気になったりしませんか。就活シーンにおいても、採用担当者が学生さんに向けては、やはりこれと似たような具合で記憶をしているものです(しかもやたらとそういう記憶は頭に残るものです)。合否のボーダーラインに立った応募者が複数名いたとすると、採用されるのは間違いなく、「「身だしなみ、話し方、座り方」」の印象が良かった方となるでしょう。

細かいテクニックはあえてこちらでは書きませんが、身だしなみには清潔感が必要で、ヨレヨレのスーツを着るのは避けた方が良いでしょう。話し方は流暢に話す必要はなく、自分のペースで大丈夫ですが、若者に多い「語尾のイントネーションが上がる」話し方は極力減らして行きましょう(会話の中に接続詞が増えすぎると、イントネーションが上がってしまいます)。また、座り方ですが、背もたれに背中はつけずに、背筋はしっかりと張って、猫背にならないように座れば問題ないです。

就活に臨む上で大切な「身だしなみ、話し方、座り方」

「自分広報」のススメ

大学時代、僕は井上ゼミ(母校である、京都産業大学の井上一郎先生のゼミ。2016年度でご退官されたと聞いております。現在は名誉教授。)で、振り返るとゼミでは社会人生活における根幹を学ばせてもらったのですが、その中でも就活で即効性のあったスキルの一つに「自分広報」というものがあります。

これは、読んで字の如く、自分自身を第三者へPRすることを意味します。具体的には、自分自身で簡易的なホームページを作成し、そこへ自分のプロフィールや、就職に向けての想い、または学生時代に打ち込んだ事などを書いていくというものです。ブログやオウンドページ等で体裁は問題ないと思います。そこへ、履歴書やエントリーシートには文字数の都合で書けない事や、面接官に見てもらいことをまとめておくのです。例えば、学生時代にバックパッカーをしていた人は、写真と合わせて各地での旅の学びを書いたり、企業でのインターンシップ経験があれば、どういう会社でどういう経験を積んだのかを書いたり、あるいは部活でサッカーや野球、テニス等のスポーツをやっていた人は、大学に限らず過去に遡って受賞歴を書いたりするのも良いでしょう。また、今は簡単にスマホでネットが使える時代なので、例えばダンスや音楽をやっていた人であれば、それをYouTubeへUPし、面接の場で、スマホでその動画を面接官へ観せ、「この経験で学んだ●●という経験が、御社での△△といった職種で活かせるのではないか」といった事を語れば、それだけでも面接官の記憶には残るし、印象は全く変わってくると思います(ポジティブな意味合いで)。大切なのは、面接官へ「観せて、魅せること」です。内容やアウトプットの完成度は、不器用なものでも全く問題ないです。

百聞は一見に如かず。これは前述のメラビアンの法則にも通ずる所があるかと思います。
ぜひ、みなさんの色でしか実現出来ない「自分広報」を実施してみてください。

「自分広報」のススメ

大池友貴のプロフィール

(株)Green Creation 代表取締役社長
2008年、京都産業大学経営学部経営学科卒業。大学時代に起業やインターネット広告の魅力に惹かれる。
新卒入社で一部上場企業へ入社するも、その後4回の転職活動を繰り返し、社会人として相当なビハインドを負う。各種インターネット広告のバイイングや営業、運用等を経験し、2017年に起業。インターネットメディア事業や地方創生事業を中心に、現在事業展開中。

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