留年や大学院進学が就活に及ぼす影響は?

大学時代というのは、本業の勉強のみならず、色々なことに積極的に挑戦していくことが許される貴重な時代です。そういう点を踏まえて考えると、留年は色々なことに好奇心を持って時間を優先させたことでの結果であれば、特に問題がある訳でもないし、いかに有意義な時間を過ごしたか?ということが説明できて、面接官が納得すればそれで済む話。留年したという事実だけが、評価そのものに影響を及ぼすことはありません。

大学院進学もそうで、少なくとも入学時には何か目標があった訳だし、曲がりなりにも2年間頑張って何かの成果を出す訳ですから、その過程に人間性や価値観が出ているはず。大学卒業してからここまでの自分と今の素の自分が面接官に伝われば、何の問題もないことです。

大事なのは、留年が決まった際の思考と行動。

留年の場合、そこにキチンとした(・・・と言うと変な言い方になりますが)事由があれば、それを伝えれば大丈夫。むしろ、面接官が食いついてくるとすれば、その留年するという事実が分かった時に、自分自身がどういう行動をしたか?どう思ったのか?なんてことですね。留年という事実が自分の人生で起こってしまったのだから、当然にしてそちらの方が知りたいと思うでしょう。

新卒の採用面接というのは、学生の人物像と価値観の把握を行うために行います。留年という一つの結果だけで評価が下がるということはありませんので、嘘をつくことを考えるより、むしろ正直に堂々と言い切ることを考えてください。

本音の理由を就活用にお化粧させる。

大学院生で、仕事は自分の専門外の分野(例えば理系だけど営業や事務に行きたい!なんていう場合)を考えている人だって同じです。どうしてその方向に進みたいのか?という理由が必ずあると思います。最初は、正直ベースの本音理由を挙げればそれでいいのです。それは本当の自分の想いなのだから。

理系技術職は、むさくるしいオトコばっかりでウザイので、もっと女性が多い華がある職場がいいのだけど・・・なんてことを考えてる人、これだって立派な動機です。もちろんこれ以外にも理由はあるでしょうけど、こういう本音の理由を持っていれば、

「今まで学んだことやモノの考え方は、何かのカタチで仕事に活きると思います。実際、アルバイトの仕事でも○○をやっていたときに、事象や推考を積み上げて、一つの結果を導くという、理系的な考え方が活きたこともありました。今まで培ってきた価値観を大切にしつつ、でもまだまだ長い人生で、もっと色んな価値観を持った人に出会って、いろんな刺激を受けて自分の人間的な幅を広げていきたいと考えています。ですので、社会に出ることをキッカケに、全く違う世界に飛び込んで、社内外問わず、多くの人と交わっていきたいと思うのです」

なんていう理由にお化粧させることが出来ますよね?これに、仕事観を付け加えていけばいい訳です。例えば、民間企業で働くからには、モノを作ったり研究したりというポジションよりも、顧客サイドに近い現場で、実際に商品を売るポジションに就きたい!とかね。何でも理由はあるのです。

このあと面接官は、どんどん突っ込んでくるでしょうけど、そこまでいったら、事前に回答を用意することはできないしょう。だからあとは自分の今の想いをバカ正直に回答していけばいいと思います。・・・バカ正直と言っても女性が多い世界なんて言ったらダメですけどね(笑)。それはぶっちゃけすぎる本音だから。仕事上の動き方・考え方についてバカ正直にという意味です。

留年や大学院は、今後の長い人生でみたら、ほんの一瞬。

留年も大学院も、今後の長い人生でみたら、ほんの一瞬です。5年くらいしたあとに学生時代を振り返った時に、留年も大学院もそれほど仕事に影響を与えていないことに気づくはず。なんで就活のころはあんなに神経質になったんだ?ってね。それくらい社会に出て得ることは、学生時代の比ではないので。

ちなみに僕は一浪院卒なので、26歳になる年に社会に出ました。だから今書いてきたことは間違いないと確信を持っているのです。

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