ピンポイントの想定質問について。

このアドバイスをくれたくれた人とは、どういう会話の流れがあって、そのようなアドバイスに至ったのか?が判らなかったのだけど、まあ、おそらくその就職課の人の経験で、感動したことについて聞かれて、回答に困った・・・って、過去の学生から結果報告をもらったことが何度かあったのでしょうね。

感動した話に限らず、面接ってのは、やり方は会社ごとに違うし、聞いてくることも人それそれだから、そんなに感動したことにこだわって、立ち止まる必要はないと思います。そんなことを深く考え出したら、例えば、趣味のこと聞かれたらとか、昨日の晩御飯の内容とその意義を聞かれたらとか、なんで今日は、朝8時に起きたのか?とか、どうして空は青いのだろうとか、とにかくあらゆる想定質問に、理屈どおりの回答を考えないといけなくなります。それって果たして意味があるでしょうか?疲れるだけだし、時間の無駄だと思う。

感動ネタで避けたほうがいい内容。

感動したことだって、趣味だって、朝何時に起きたのか?だって、要は、自分の感覚的な価値観なんです。だから回答は、ハッキリ言ってなんだっていい。まあ、あまり露骨にプライベートネタでは攻めないほうがいいし、感動ネタの場合は、他人に依存して生まれた感動ネタは避けたほうがいいですけどね。

他人に依存して生まれた、というのはどういうことかというと、例えば、

「どんなことに感動した?」

「えっとね、私の彼氏がね、私が甘いもの食べたいなーって思ってたときにね、サッとチョコレートくれたんだよ!すごくない?私何も言ってないんだよ。彼氏チョーヤバイ」

みたいなことですね。これって真剣な場面なら、聞いているほうは興ざめでしょ?笑

まあこの例は極端だけど、そういう感動じゃなくて、例えば、特に期待しないで、友達に誘われるまま行った美術館で浮世絵みてたら、こういうところに感動したとか、本を読んでいて、こういう表現があって感動したとか、とにかく自分主体の行動の中で、ビビッ!て感じたことをベースにして、笑顔で熱く語るっていうのが、感動したことの回答の基本でしょう。

感動したんだから、熱く語らないとダメなんですよ。

就活生へのアドバイスを気をつけたい点。

まあ、でもこういうピンポイントのアドバイスをもらったら、ハッキリいってそんなに深く考えず、流してください。仮に、学校推薦の企業で、過去に何人もの在校生を採用してもらった、という実績のある場合で、学校独自で想定問答の傾向と対策が出来ているなら、別かもしれないけど、そうじゃなく一般論ならば、それはアドバイスするほうの狭い経験に基づくものでしかないので、そんなアドバイスはアドバイスになってないから。

学生は就活が不安なので、そういうピンポイントのアドバイスには、思いっきりすがってきます。でも面接を実際に行うのは、アドバイスをくれた人じゃなくて、企業の面接官です。質問事項なんて、星の数ほどあるのだから、そんな山勘に頼っても、当たる訳がない。当たったところで、その回答で良いかどうかは判らない。

学生にアドバイスする際には、自分の経験則や価値観は、まったく意味がないということを十分に意識しないと、いたずらに学生を惑わすことになりますね。気をつけないと。

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