■企業はやりたい人ではなく、できる人に仕事を任せる
自己PRでは、自分がやりたいこと・自分の思いをとにかくアピールする。
やる気をアピールするために将来やりたいことを話す。
上記の2点は、就職活動中の人が最も誤解しがちなポイントと言ってもいいかもしれません。
確かに就職活動は皆さんが仕事を選ぶ機会です。
しかし一方で、企業は皆さんに好きな仕事を与えるために存在しているわけではないのです。
本項のタイトルにもあるように企業はやりたいと言っている人ではなく、結果を出すことのできる人に仕事を任せます。
つまり、面接を通過するのは会社に入りたいと言っているだけの人ではなく、実際に入社して活躍する見込みのある人です。
社長や、面接官の立場から考えれば極々当たり前のことなのですが、つい見落としてしまいやすいポイントなので気をつけましょう!
■学生基準の自己PRは通用しない
先ほどの項でもお話しした通り、企業が求めているのは成果を出してくれる人です。
自己PRを組み立てる際には、自分が話している自己PRが本当に仕事に役立つのか考えてみましょう。
例えば、「サークルなどに入っていたため友達が多くコミュニケーション能力のある人間です」という自己PRを例にあげて考えてみましょう。
そもそもコミュニケーション能力は一つではないのです。
大勢に対してインパクトを与えるのもコミュニケーション能力ですし、
1対1で時間をかけて相手のより深い感情を引き出すのもコミュニケーション能力ですよね。
上記のコミュニケーション能力は本当に企業が求めている「コミュニケーション能力」でしょうか。
学生時代とは異なり、社会では自分の好きな人とだけ付き合っているわけにはいきません。
つまり社会におけるコミュニーケーション能力とは「どんな人とも短時間で信頼関係を築くことができる力」と捉えられはしませんか?
そのような基準で考えてみても、
「私はコミュニーケーション能力が高いです!」
と堂々と言えますか?
一方で、先ほど例に挙げた学生の自己PRは「みんなで仲良くする」とか「大人数で楽しく過ごす」という意味のコミュニケーション能力かもしれません。
このように「コミュニケーション能力」というポイントであったとしても企業が求めているものと、学生が伝えたいことがずれてしまっている可能性があるのです。
当然、ポイントがずれている自己PRは面接官には刺さりません。
よく言われていることかもしれませんが、自分の言いたいことばかり言っても相手に響かなければ勿体無い。
相手に響かせるために、社会人の目線をもって自己PRを考えましょう!
■自分を客観視できていますか?本当に自己認知できているのは1割〜2割
社会人には必要な視点がいくつかあります。
マーケットの状況を見つめる視点、相手を細かく観察しニーズを見つける視点などなど挙げていけばきりはありません。
そんな中でも「自分を客観視する視点」は一番大切と言っても過言ではありません。
要するに自己認知ができているかどうかということなのですが、これが意外と難しいのです。
エントリーシートを書くときや、面接で自己PRを話すとき、ついつい見栄を張ったりしていないですか?
周りの就活生の中から自分が選ばれることを意識して、自分らしくないエピソードを話してしまっていませんか?
確かに周りの就活生との比較は完全に避けることのできない部分かもしれません。
しかし、就職活動は自分と向き合ういいタイミングです。
それなのに自分と向き合えていないケースがほとんどです。
本当の意味で自分の強み、弱みを把握できているのは1割〜2割程度ではないでしょうか。
せっかくの機会なのですから、一度客観的に自分を見つめてみましょう。
なかなか気がつくことのできない自分自身の印象を知るために、周囲の方に話を聞いてみることも大切です。
少し気恥ずかしいかもしれませんが、家族や親友、恋人や友人に自分のことを聞いてみてください!
もちろん私たちのようなキャリアアドバイザーも上手く活用してもらえればと思います。
自分を見つめ直すには最高のタイミングです。
自分に合った最高の進路を選べるよう頑張ってくださいね!
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