実際に嘘をついた人は?
ではまずどれくらいの人が就活で嘘をついているのか見ていきましょう。
株式会社ディスコが16卒の学生に対して行った調査では、
就活で嘘をついたことのある学生は、全体の68.2%。
7割近くの学生が嘘をついているということになります。
嘘の内容としては、「第一志望ではないのに『第一志望です』と嘘を言った」が約7割で最も多いです(69.7%)。
次いで「他社の選考状況を聞かれ嘘をついた」47.7%、「学生時代のエピソードに嘘を混ぜた」31.7%と続きました。
嘘をついていない人を合わせても、全体の半数近くの学生は「御社が第一志望」という嘘をついているということになります。
※本記事は調査を行った時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
嘘の種類
就活でつく嘘にはいくつか種類があります。
① 志望度に関する嘘
② 就職活動に関する嘘
③ 志望動機・自己PRでの嘘
④ 日程変更や辞退の理由の嘘
それぞれどんな特徴があるのでしょうか?
バレた時のことも考えて、見てみましょう。
①志望度に関する嘘
これは上記のアンケートでも1位になっていた、「御社が第一志望です」というものです。
この嘘をつくのは、もはや当たり前になってきています。
実際企業側も「第一志望」と言われても、信じていない可能性があります。
ただ、この嘘をつくのに気をつけなくてはいけないのは、深くつっこまれた時に答えられるようにしておくことです。
競合他社や業界大手ではなく、なぜその会社なのか、ということを聞かれた時に詰まってしまうと、嘘がバレます。
嘘をつくからには、貫き通せるようにしておきましょう。
また、この嘘をつくと、この後志望度がより高い企業から内定をもらった時に、この企業の選考を辞退しにくくなってしまいます。
企業側からすると「第一志望」と言ったのにどうして?ということになるのです。
辞退する際にも嘘をつかなくてはいけなくなることは覚悟しましょう。
②就職活動に関する嘘
これは、他社の選考状況や、自分の活動に関しての嘘で、
「他社で既に内定をもらっています(実際にはまだ内定が出ていない)」
「他にこのような企業を受けています(実際には受けていないorもっと受けている)」
「この会社に内定を頂いたら就職活動を終了します(実際には就活を続ける)」
というものです。
これらも基本的にバレにくい嘘ではありますが、他社について細かく聞かれても答えられるようにしておく必要があります。
また、他社といっても業界内であれば何らかの繋がりがある可能性もあります。
思わぬところから嘘が漏れてしまうこともある、ということは承知しておきましょう。
③志望動機・自己PRでの嘘
これも比較的よく使われる嘘ではありますが、嘘の程度が重要です。
基本的には自分のことですから、面接官はそれが嘘か本当かはわかりません。
しかし、面接官は嘘かもしれないと疑っていることもありますし、そうでなくても、もっと知りたいと思って深く質問してくる可能性があります。
その時に答えられずしどろもどろになってしまうと、嘘がバレます。
そういう意味ではバレやすい嘘とも言えます。
ここでボロを出さないためには、100%の嘘はつかないことです。
0から話をでっちあげてしまうと、それに関してつっこまれる度に嘘を重ねなくてはいけなくなってしまいます。
自分の全く知識がない所から話を作ると、それに詳しい面接官がいた場合、話が通じず嘘がバレる危険性もあります。
バレにくい嘘をつくためには、事実を少し誇張する程度の嘘にしておくことです。
ただの部員だったのに部長ということにする、1回しかしたことのないボランティアを、継続していることにする、3ヶ月で辞めたアルバイトを年単位でしたことにする、などです。
こういう嘘ならば、多少つっこまれても全く経験がないわけではないので、自然に答えることができ、答えに詰まることは少なくなります。
つっこまれて困りそうな所は、予め答えを用意しておきましょう。
とはいえ、この嘘には相当なテクニックが必要です。
嘘をつくのが下手だと思う人は、やめておきましょう。
④日程変更や辞退の理由の嘘
これは、いわゆる「嘘も方便」というものです。
本来の理由にも依りますが、正直に理由を告げることが失礼にあたる場合もあります。
その時には、相手を不快にさせない理由を作って嘘をつくことも礼儀です。
面接の時のように深く聞かれることもないと思うので、バレる心配もほとんどありません。
しかし、人の死など不謹慎な内容は避けるようにしましょう。
嘘はついてもよいが、ほどほどに
就活で嘘をつくことは、そこまで悪いことではありません。
今後の社会人生活でも、本音と建前はうまく使いこなす必要があります。
正直すぎることで、相手を不快にさせてしまうこともあります。
もちろんバレたときのリスクも考えた上で、ほどよく嘘と本当を使いわけるのが、上手な就活の仕方のようです。
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