企業の採用基準が変化している?

時代とともに、企業が学生に求める基準は変わっています。「人柄」「多様性」「即戦力」「主体性」などさまざまな要素を企業から評価され、企業が求めている人材に近い人が内定を取ることができます。

そのため多くの本や雑誌でも、「就活生に求められるスキルとは?」「学生のうちに取っておくべき資格10選」など、学生が就職活動を有利に進めるための情報が提供されています。しかしなかには、資格やスキル以前に企業の採用基準に達していない学生もいます。

企業の採用基準が変化していることが原因の学生もいますが、それ以前に就職できない学生の特徴について見ていきましょう。

企業の採用基準が変化している?

自分だけ就職できないわけではない!

前提としてお話しておきたいのが、就活がうまくいかないのはあなただけではないということです。

ほとんどの大学生にとって就活は初めて経験するものですから、失敗したり、悩んだりすることはごく当たり前とも考えられます。周りの成功している友人に目が行きがちですが、思い通りに行くだけでなく、悩んでいる人も多くいます。

あまり自分を責めすぎることなく、前向きに、今の自分にもっとできる事はないかを見直してみてくださいね。

就職できない学生の17個の特徴

面接の基本マナーを知らない

就活において必ず通る道、それが面接です。そのため面接のマナーを知らない人は、就活で企業に相手にされない可能性もあります。

例えば人は外見から審査が入るので、見ただけで相手に不快な思いをさせてしまう格好は避けるべきです。面接官はスーツにシワがないか、髪の色は派手ではないか、身だしなみは整っているかをチェックしています。面接官が不快に思えば、それだけ合格率は落ちてしまいます。好印象を与えるためにも、綺麗なスーツと清潔感のある髪型で臨みましょう。

表情が暗い

第一志望の企業であれば、不安と緊張から笑顔がなくなったり、不安な表情になったりすることもあるでしょう。しかし表情が暗いと、面接官からの印象が悪くなることは言うまでもありません。いつもと同じ表情で話すためにも、今から練習しておくましょう。

身だしなみが汚い

身だしなみが汚いと判断されると、採用は遠ざかります。
スーツのサイズが合ってない、スーツが汚れている、シャツにシワやシミがある、シャツのボタンが外れている、靴が磨かれていないなど自分では気にならない汚れも、気になってしまう面接官もいます。
身だしなみは気を遣えば改善できるポイントばかりなので、面接前に鏡の前で一度チェックする習慣を身につけましょう。

就職活動のタイミングが遅い

就職活動は企業によってスタートする時期が変わっており、エントリーシートを提出する時期もバラバラです。そのため気がついたら、希望している企業の応募時期が過ぎており、エントリーシートすら提出できないこともあります。エントリーする時期が遅くなるにつれ、選ぶことができる企業も減り、希望の業界や企業に内定をもらえる確率は下がってしまいます。後悔しないためにも、余裕をもって準備しておきましょう。

大手や有名な企業しか受けない

給与、福利厚生、立地などさまざまな面で高待遇が保証されているため、多くの就活生が大手企業に入りたいと考えています。しかし待遇が良いために人気が高く、応募者も多くなるのが大手です。
応募者が増えるということは、それだけ内定をもらえる確率が下がるということです。なにも考えずにただ選考に進むと落とされてしまうので、企業にとって自分がどれだけプラスの影響を与えることができるのかをしっかりと考えておきましょう。

面接官の質問の意図を理解していない

「あなたの就活の軸を教えてください」という面接官の質問に対して、あなたならどのように答えるでしょうか。ここで面接官が聞きたいのは、どのような基準で企業を選んでいるのかということです。しかしもしも的外れな返答をした場合、理解力が乏しい、人の質問を聞いていないなど悪い印象が残ってしまいます。仮に面接官の質問の意図が難しかったら、「質問の意図を教えてもらってもよいでしょうか」と素直に聞きましょう。

視野が狭い

有名でない優良企業は世の中にたくさんあります。
そのため自分が調べていた企業しか選考にすすまないという視野が狭い学生は、就職ができない可能性が高くなります。
また職種を先に決めてしまうと適性のある職種ではない可能性もあるので、常に視野を広くしておきましょう。

マニュアル通りの決まった応答

決まり切った応答しかできない方は、対応力が低いとみなされることがあります。
書籍やWebサイトで正解ばかりを追い求めたとしても、面接官はプロなので見抜かれてしまいます。面接はあくまで学生の本心を聞くためにあるので、例文は参考程度に活用しましょう。

自己分析を怠っている、自己分析が甘い

就活において自己分析は、自分の強みを理解するためにとても重要です。自分を理解することで本当にやりたい仕事がわかるので、自己分析を怠ったり自己分析が甘かったりすると、質問に具体的に答えることが難しくなります。また自分に合った企業や業種を選択することで、入社後にギャップが生じることなく長期的に活躍することができます。

企業分析を怠っている、企業研究が甘い

自己分析にばかり力をいれて企業分析を怠ってしまうと、企業にどのような特徴があるのかを明確にできず、志望理由が曖昧になってしまいます。
仮に内定をもらったとしても、イメージと違う、やりたい業務ができないなど、トラブルを引き起こしてしまう可能性があるので注意しましょう。

自分の能力に合った企業を受けていない

自己分析や企業研究を十分に行っていない場合、能力に合っていない企業ばかりを受けてしまい、就職できない可能性もあります。
たとえば仕事で英語が必須になる企業で、まったく英語を話せない学生がエントリーしても、採用確率は非常に低くなります。どうしても行きたい企業があるのであれば、
エントリーシートの提出までに能力を高めましょう。

面接官に不信感が生まれる面接内容

面接で頭が真っ白になってしまうと、本来言いたい内容を伝えることができず、面接官も不信感を抱いてしまう可能性があります。そのため自己分析、企業分析は重要ですが、面接対策も欠かさずに行いましょう。

失敗を次に活かせていない

成功や失敗の理由を追求していない場合、せっかく面接を受けても「うまく表現できたこと」「反省するべきこと」を次につなげることができません。なぜうまくいったのか、なぜ失敗してしまったのかを研究しなければ、常に運に振り回されることになります。第一志望の企業に受かるためにも、常に最高のパフォーマンスを発揮できる準備をしましょう。

「自分ならなんとかなる」と勘違いしている

学生のなかには就活を甘く考えており、「自分ならなんとかなる」と勘違いしている方もいます。
もちろん自己分析をせずに内定をもらう学生もいますが、自己分析をおこなう方が成功する確率が高くなることはいうまでもありません。「ポジティブに考えること」と「楽観的に考えること」は違うので、しっかりと準備をして就活に臨みましょう。

給与で会社を選ぶ

給与で会社を選んでしまうと、明確な志望動機が答えられず就活がうまく進まない可能性も。
就職するにあたり給与は重要な要素ですが、それ以上に「どんな仕事がしたいのか」を重視して企業を選びましょう。社風、仕事内容、福利厚生もしっかりとチェックすることで、より充実した社会人生活を送ることにつながります。

緊張して言いたいことを伝えられない

「もっとうまく話せるはずだったのに」「思っている内容と違う風に捉えられてしまった」などという経験はありませんか。
「何を話すか」は重要ですが、一方で、人への伝え方もまた重要なポイントになります。うまく伝わらないということは、まだ伝え方の準備が足りていないということです。面接を成功させるには、自己PRの内容を考えるまでで終わらせず、自分がベストなパフォーマンスを出せる状態になるにはどうしたらいいかということも考えておきましょう。

話を盛る、嘘をつく

話を盛ったり嘘をついたりすると、今後仲間になる候補として一番大切な「信頼」を失ってしまうことになります。どんなに優秀な人材でも、人としてできなければ一緒に働きたいとは思わないはずです。自分ではうまく話をできたと思っても、日々多くの学生と面接をしている面接官には、目の前の学生が本当のことを言っているか、嘘をついているかはすぐにわかります。もったいない結果を生まないためにも、ありのままのあなたで挑みましょう。

就職できない学生の17個の特徴

内定が取れる人に共通する11個の特徴

就職できない人の特徴があれば、内定が取れる人の特徴もあります。今回は内定が取れる人に共通して見られる特徴をご紹介します。

就職イベントに参加している

普段は聞けない話を教えてもらったり、就活について気軽に周りの人と共有したりする場として、就職イベントに参加する学生もいます。
就職イベントのなかには内定に直結するイベントもあり、企業から直接オファーをもらうこともあります。内定をもらうためにも積極的に交流の場に赴き、自らチャンスをつくる努力をしましょう。

第一印象が良い

第一印象の大切さは心理学でも立証されています。
アメリカの心理学者のメラビアンが提唱した『メラビアンの法則』では、人の第一印象は55%が視覚情報で決まると述べています。つまりどれだけ内容のある話をしたとしても、見た目が悪ければ第一印象は悪くなるということです。そのため身だしなみには細心の注意を払う必要があります。また言葉遣いや振る舞いも第一印象を決定する要素の一つなので、日頃から意識して生活しましょう。

目的意識を持った行動

自分の意志をしっかり持って行動できる人材は面接官に好印象を与えることができるため、採用されやすい傾向にあります。
目的を持つことで自分が進むべき道を理解し、発言にも矛盾がなくなります。
また関連性の少ない企業ばかり受けていると、どのような軸で就活をしているのかがわからなくなります。なぜその企業を受けているのかをしっかり説明できる、目的意識をもった行動を心がけましょう。

素直で柔軟性がある
素直で柔軟性があることは社会人になっても重宝されますが、就活でも大きな武器になります。OBの先輩は就活を経験しており、就活アドバイザーは就活のプロです。それらの方がアドバイスをくれたとき、素直に受け入れることができるかどうかで就活の成功率は大きく変わります。なにを言われても「でも……」「だって……」といった否定的な言葉使っていると、面接官に不快な思いをさせることもあります。好印象を残すためにも、素直な気持ちで人と接しましょう。

アピールポイントを理解している

自己分析で自分の強みと弱みをしっかり把握している学生は、自身の魅力を明確に企業へ伝えることができるので、企業から内定をもらえる確率が高くなります。
自分だけの経験を、自分だけの伝え方でアピールすることができれば、他の就活生にたいして大きなアドバンテージになります。

面接準備、練習を念入りにしている

内定が取れる学生は、緊張で頭が真っ白になってしまうことがないように十分に面接対策や練習をしています。

面接は頭で理解するだけでなく、実際に練習を積み重ねなければ上達しません。就活では第一志望の企業に入ることが目的ですので、わざわざぶっつけ本番で挑むのではなく、面接対策を事前にしておきましょう。

企業ごとに対策を考えている

内定を複数もらっている人は、企業によって自己PRや志望動機を変えていることがあります。

自己分析はもちろん、それぞれの企業リサーチも徹底的に行い、どんな人材を求めているかをしっかりと理解することで、内定率は確実に向上します。一社ごとに時間をかけるのは手間ではありますが、人生の大きなターニングポイントでもあるので、妥協せずに頑張りましょう。

長期インターンを行なっている

インターンは内定をもらうための非常に有効的な手段です。

特に長期インターンでは社会人としての業務経験だけでなく、成果を企業に報告できる場合もあります。企業が求めているのは自社で活躍できる人材なので、面接官に「この学生なら活躍できる!」と具体的にイメージさせることができれば、内定は自ずと近づいてきます。

選考に落ちた原因を分析して反省している

内定を獲得するためには、失敗した原因を分析して反省する必要があります。
落ちてしまったことに落ち込むのではなく、次のステップに活かすための時間にすることが重要です。なぜ落ちたのかを明確にし続けることで、最終的には内定を取れる可能性が高くなります。

話に一貫性がある

最初から最後まで軸をもって一貫性のある話ができる学生は、面接官に好印象を与えることができます。

論理的で一貫性のある話は、内容が伝わりやすいので、記憶に残りやすくなります。また深い内容を質問されても、しっかりと自分の意見を伝えつつ、説得力のある発言ができることは、社会人としても重宝されるスキルです。

プラス思考、ボジティブ思考

履歴書で落とされてしまう経験は、どれだけ優秀な学生でも起こり得ます。

そのときに落ち込むのか、割り切って次の企業へと気持ちを切りかえるかで就活が大きく変わります。重要なのは第一志望の企業から内定をもらうことなので、受けた企業すべてから内定をもらおうと消耗するのでなく、気楽な気持ちで余裕をもって就活をしましょう。

内定が取れる人に共通する11個の特徴

自己分析、面接対策で就職はできる

ここまで見てきたように、就活には対策できるポイントがいくつもあります。

つまり、就職できない人は本人の性格や能力に問題があるのではなく、単純に就活に関する知識がなかったり、対策をできていなかったりするだけなのです。自己分析や面接対策をしっかりすれば結果もついてくるはずです。

就活がうまくいかないと悩んでいる人は、当記事のポイントを参考にしたり、専門家や先輩にアドバイスをもらったりするなど、改めて対策を打ってみることをおすすめします。

まとめ

時代や企業によって採用基準に変化はありますが、就職ができない人には共通の特徴があります。逆にいえば、内定が取れている多くの学生はなにかしらの対策をしています。

今まで就活の対策を行ったことがない人は、まずは自己分析・企業分析をしっかりと行い、自分の強みを十分に理解しましょう。

また初めての面接は緊張することが多いので、就職にイベントに参加したり、専門家に面接対策をしてもらったりしましょう。悔いのない就職活動を行うためにも、今からできることは全て行なっておきましょう。

まとめ
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