いまさら聞けない、エントリーシート(ES)とは何か?

エントリーシートの定義

就活中の方のなかには、エントリーシートとはそもそもどのような書類なのかご存じない方もいるかもしれません。エントリーシートとは、企業にとって有益な人材であるかどうかを判断するために、企業が独自に作成する書類のことです。社会人として既に働いた経験のある方の場合、新卒採用ではなく中途採用となり、それまでの社会人経験や実績を中心に、人柄などの面も含めて企業が合否を検討します。

対照的に学生の面接を行う場合、社会人として働いた経験がないため仕事における実績や経験を問うことができません。そのため、エントリーシートを活用して人柄を重視して先行します。企業に対する熱意や今までの人生で経験してきた内容から、企業にとって有望な人材であるかどうかをエントリーシートの記載内容から判断しますので、書類選考を通過するために重要な書類と言えます。

問われる内容はさまざまありますが、企業研究や自己分析を怠るとエントリーシートの時点で不採用になってしまう可能性が高くなりますので、次の選考に進むためにもしっかりと作り込む必要があるでしょう。

履歴書と何が違うの?

一般的に就活は、入社を希望するいくつかの企業に対し並行してアプローチを掛けて進めていくため、複数枚の履歴書とエントリーシートを作成していると、履歴書とエントリーシートの違いが分からなくなる可能性もあるかもしれません。

履歴書とエントリーシートが混同してしまう方は、それぞれの書類がどのような目的を持って作成する必要がある書類なのかを、改めて考えてください。エントリーシートはお伝えしましたように、企業に対する熱意や就活生の人柄を確認するために企業が独自に作成する書類です。対照的に履歴書は学歴や資格、技能を確認する書類と言えます。履歴書では人柄を判断することは難しいため、経験や長所から企業が独自に求める就活生の将来性をエントリーシートから見極めようと考えています。

いまさら聞けない、エントリーシート(ES)とは何か?

エントリーシートではどんなことを聞かれるの?

学生時代に力を入れたこと

エントリーシートで聞かれる内容は多岐に渡りますが、代表的な質問内容として学生時代に力を入れたことは問われる可能性が高い項目です。しかし、企業は「何に」力を入れたかに関してさほど重要視をしておらず、どのように力を入れて物事に取り組んだのか、どのような役割でその物事に取り組んだのかなどといった点から、入社後に活躍できる人材かどうかを見極めようとしています。

その業界を選んだ理由

企業に対する志望動機だけでなく、業界を選んだ理由をエントリーシートにて問われる可能性も高いです。仕事に取り組む上で、将来的にどのようなビジョンを持っているのか、目的意識を持って仕事に取り組むことができる人材かどうかを知ろうとしている可能性がありますので、入社後に働いている自身の姿を明確にイメージしておきましょう。企業に対する志望動機と混同してしまわないように、「その企業でしかできない仕事」を記入するのではなく、「働く上での目標や夢」を記入するように意識すると、回答も絞りやすくなるでしょう。

業界特有の質問内容

志望する業界によって、エントリーシートの質問も異なる可能性があります。広告業界であれば「○○という商品にキャッチコピーを付けてください」、金融業界であれば「世界の金融情勢に関して意見を述べてください」などの質問が考えられます。企業研究や自己分析に加えて、業界研究も就活において必要となりますので、事前に希望する業界の長所や課題点などをまとめておくと答えやすくなるでしょう。業界に対する関心の高さや情報量をエントリーシートで示すことができれば、企業からも即戦力として期待される可能性がありますので、業界研究を怠らないようにしましょう。

最近興味のある出来事、ニュース

企業情報や業界の流れに関わりのない回答を、エントリーシートで求められるケースもあります。最近の興味関心のある出来事や、気になるニュースなどの質問はその一例と言えるでしょう。取り上げる出来事自体に大きな意味はなく、興味を持っている出来事に対してどのように話を広げていくのか、柔軟な発想力や想像力が試されている質問と言えるでしょう。

エントリーシートではどんなことを聞かれるの?

エントリーシートと履歴書の内容は同じでも大丈夫?

一般的にエントリーシートと履歴書は企業に対して同時に送付しますが、履歴書に記載する内容とエントリーシートの質問が同じ可能性もあります。エントリーシートで「弊社を志望した理由を教えてください」と問われた場合、履歴書にも同様の回答を記載して良いのか、悩む方もいると思います。

同じ内容を書いても不採用になるとは言い切れませんが、可能な限り異なる内容を記入したほうがよいでしょう。エントリーシートと履歴書は書類選考にのみ利用される書類ではありません。
就活生が記入した内容で目に留まる部分があり、話を聞いてみたいと感じた企業の担当者が、書類を元に面接を進める可能性があるかもしれません。

自身のアピールポイントや志望動機がいくつもあり話題性に富んだ就活生のほうが、書類選考を通過して次の選考に進める可能性が高いでしょう。企業研究を徹底的に行っていたとしても、エントリーシートや履歴書に記入した内容のどの部分が担当者の目に留まるかはわかりません。いくつもの話題を提供したほうが書類選考を通過できる可能性は高くなりますので、エントリーシートと履歴書では別の内容を記入しましょう。

エントリーシートと履歴書の内容は同じでも大丈夫?

エントリーシートを書くときに注意点

読みやすさを重視する

数多くの就活生から送られてきたエントリーシートに対して、担当者は一つ一つに多くの時間を確保できない可能性があります。読みにくい字体や文章で構成されたエントリーシートは、内容が魅力的でも担当者に熱意が伝わらない可能性が高くなってしまいます。

誤字脱字がなく、手書きの際には文字の間隔を一定にして丁寧に書くことを心がけましょう。文字が丁寧かどうかによって、担当者が抱くイメージも変わる可能性が考えられますので、時間をかけて読みやすいエントリーシートを作成してください。

結論を先に述べる

いくつもの書類に目を通さなくてはいけない企業側の都合を考えた場合、作成したエントリーシートの内容を最後まで見てもらえない可能性もあります。そのため、冒頭から興味を惹かれるような回答ではない限り、書類選考を通過するのが難しくなるかもしれません。もっとも伝えたい内容を冒頭に記入し、その回答に付随した具体的なエピソードを並べて書くように意識すると、担当者の目に留まる可能性も高くなるでしょう。

アピールポイントを1つに絞る

自身を企業に売り出すためにアピールポイントは事前に用意しておいたほうがいいですが、1つの質問に対していくつものアピールポイントを詰め込んでしまうのは逆効果となるでしょう。
結果として何を伝えたいのか分からなくなってしまうこともあり得ますので、1つの質問に対して伝えたい内容は1つに絞って答えてください。いくつものアピールポイントがあることは就活において好ましいことと言えますが、履歴書やエントリーシートにおけるその他の質問にも散りばめながら回答すると、担当者の心証も良くなるでしょう。

エントリーシートを書くときに注意点

まとめ

エントリーシートがどのような書類なのかという点から、記入する上での注意点までご紹介しましたが、エントリーシートの良し悪しによって就活がスムーズに進むかどうかに大きく影響するでしょう。魅力的なエントリーシートを作成できれば次の選考へ進む機会も増えますので、担当者の目に留まりやすい回答を意識して作成してください。

まとめ
新規会員登録はこちら
ページトップ